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邦訳アメコミガイド X-MENファーストクラス 明日への架け橋

X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋 (ShoPro Books)X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋 (ShoPro Books)
(2011/06/11)
ジェフ・パーカー

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 WRITER:Jeff Parker
 PENCILERS:Roger Cruz with Paul Smith
 INKERS:Victor Olazaba&Roger Cruz with Paul Smith

 ★★★★

 X-MEN FIRST CLASS#1〜#8を邦訳。マーヴェルユニバースにX-MENが登場した時、彼らはまだティーンエイジャーだった。コスチュームも現在のようなスタイルではなく、黒と黄色を基調としたお世辞にも恰好いいとは言えないタイツ姿。そんなかつての彼らの活躍を、このシリーズでは現代風のアートで語り直している。X-MEN創生期ということで、確固たる敵はいない。全編を通して、どこかのんびりとした空気が流れており、ゆったりと物語を楽しむことが出来る。
 アートも健闘している。レトロコスチューム、スカーレットウィッチなど、現代の感覚では受け入れがたいデザインを原型を崩さず(かつ、可愛らしく)描き出す。(ただし、表紙とはアーティストが違うので注意)

 注意点が二つ。一つ、映画Xメンファーストジェネレーションとの関連性は全くない。ノリ自体正反対なので、原作本としては見ないこと。二つ、多彩なゲストキャラクターが登場するが、小冊子などによる補足は一切ない。アメコミの邦訳は現在、小プロ・ヴィレッジ・ジャイブの三本柱。活発に活動しているのが小プロとヴィレッジなのだが、小プロは最近明らかな手抜きが目立つ。ジョーカーの序文のレイアウトは最低だし、小冊子がつかないのが標準となりつつある。往時の小プロならばこんなところで手を抜かないだろう。復刊・復刻ばかりに力を注ぐのではなく、新刊もキッチリ仕上げてほしいところだ。

 尚、X-MEN ファーストジェネレーションのブルーレイは九月二十八日に発売予定。BD+DVDセットが標準で、ケースがDVDサイズのものとBDサイズのものに分かれるという仕様。メモリアルフィルムや非売品オリジナルブック、スペシャルアウターケースを同梱したコレクターズエディションに加え、シリーズ全五作を収録したBOXも発売される。節操のないラインナップだが、映像を楽しむ分には通常版を買えば問題ないだろう。
X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]
(2011/09/28)
ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー 他

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テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

邦訳アメコミガイド ソー:マイティアベンジャー/マイティソー:アスガルドの伝説

ソー:マイティ・アベンジャーソー:マイティ・アベンジャー
(2011/06/30)
ロジャー・ラングリッジ

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 名タイトルの#1〜#8を邦訳。ソーの映画化に合わせてスタートしたシリーズで、既存のユニバースとの関わりは薄く、独立した話となっている。当初は#9以降の刊行も考えられていたようだが、あえなく休刊。後の展開のために張ってあった伏線が機能しないままとなってしまった。
 肝心の内容は、映画と似たり寄ったりで深みはない。それでも映画は演技と映像の力で存分に楽しませてくれたが、コミックではそれがない。アートは悪くこそないものの、魅力的ではなく、決め手に乏しかった。
 映画版のレトロアーマーを独自にアレンジしたアイアンマンは一見の価値ありなのだが。
 ★★★

マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)
(2011/07/16)
スタン・リー

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 ャック・カービーのアートを、現代のカラーリングで復刻したシリーズ。表紙と中身ではアートが違うので、要注意。ジャック・カービーの名前を知らず、表紙のアートに惹かれて買うと痛い目に遭う。
 また、通常のコミックと違い、一話ごとのページが少ないため、やや単調な印象を受ける。一話完結でキャラクター紹介に割かれる前半はその傾向が顕著で、読んでいて辛いものがあった。その代わり、後半からはシリーズものになり、ぐっと面白くなる。全ての登場人物が作中で紹介されるため、予備知識を全く必要しないのは魅力と言えるかもしれない。
 ただし、ジャック・カービーの名前とアートを知っていることが大前提。初めての邦訳アメコミ本としても、ソーへの導入としても、おススメ出来ない。
 ★★★〜★★★★★(読者の年齢・カービーへの理解度で大きく変わる)

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

邦訳アメコミガイド ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト/ニューアベンジャーズ:セントリー


ニューアベンジャーズ:ブレイクアウトニューアベンジャーズ:ブレイクアウト
(2010/05/29)
ブライアン マイケル ベンディス

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 THE NEW AVENGERS#1〜#6を邦訳。前身にあたるアベンジャーズが解散を余儀なくされ、ニューアベンジャーズとして再結成されていくまでのストーリーが描かれる。いわばシリーズの再始動であり、アイアンマンやキャプテンアメリカに加えてウルヴァリンやスパイダーマンといった(当時)映像化されていたキャラクターが加入する。日本には馴染みのないルーク・ケイジやスパイダーウーマンといったキャラクターも出てくるが、有名キャラが半数以上を占めるため取っ付きにくさは感じない。
 話の筋は単純に思えて、後々の展開への伏線が細かに散りばめられており、このコミック単体での評価は難しい。その分、アートは上質で、いい意味でアメコミらしい仕上がりになっている。スタンダードで堅実なアートは日本人が抱くアメコミ観にかなり近いのではないだろうか。
★★★


ニューアベンジャーズ:セントリーニューアベンジャーズ:セントリー
(2011/07/30)
ブライアン・マイケル・ベンディス

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 THE NEW AVENGERS#7〜#13を邦訳。セントリー編と、シークレット&ライズ編の前編を収録。ブレイクアウトから一年以上の期間を経て邦訳され、続刊は八月に刊行予定。同じく刊行を控えるシビルウォーとの兼ね合いもあるのだろうが、翻訳のスパンが長すぎるというのが本音である。
 セントリー編は試みこそ興味深いものの、ストーリーラインが混濁している印象を受けた。読めるし理解できるが、面白さには繋がっていないような気がする。
★★★

 正直なところ、この両作品を初心者にはおススメ出来ない。アートだけを楽しみたいなら十二分に応えてくれるが、ストーリーを味わいたいならば他の邦訳本を買うべきだろう。

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

Marvel Comics iphone/ipadアプリ

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 Marvel Comicsのiphone公式アプリを今回は紹介。iphoneとipadで、無料でダウンロードが可能。iphone、ipad共有アプリとなっており、両デバイスで購入したコミックを読める。尚、利用にはMarvel.comでの会員登録が必要となるので、予めPCで登録を済ませておかなければならない。

 My comics:購入したコミックは全てこちらで閲覧出来る。コミックの保存容量は設定で自由に変更が可能。また、コミックを削除しても、購入履歴が残るため、無料でダウンロード出来る。この辺りは通常のappと変わらない。もちろん、iphoneで購入したコミックをipadでダウンロードすることも可能だ。


marvelapp2

 Featured:その名の通り、フィーチャーされたコミックや新規追加されたコミックをチェックする画面。コミックの検索にはBrowseメニューを使用する。
 コミックは一律230円(ページ数によっては値段が増減する)。リーフレットでは恒例の広告は挿入されない。紙質や印刷に左右されないため、カラーリングを存分に楽しめるのも特徴の一つだ。また、ある程度の拡大に耐えうるよう解像度も高い。
 更新は月に約十回(主に水曜更新の模様)ほどで、現行シリーズよりは過去作品の追加が目立つ。偏りこそあるものの、更新ペースは決して遅くないので過去シリーズを手にしたい場合は最も手軽な手段と言えるかもしれない。また、毎週月曜日には一部のコミックが115円にディスカウントされる。
 尚、購入にはクレジットカードのアカウントは必ずしも必要ではない。itunesカードでも購入可

 Free:無料コミック。一話まるまる読めてしまう。そのせいか、年代もシリーズもバラバラ。更新頻度も掴みにくい。とはいえ、一度ダウンロードすれば読み放題なので、小まめにチェックするのが吉。

 Top25:シリーズ、クリエイター、ジャンル別のトップ25。

 Browse:コミックの検索に加え、新刊追加情報もこちらでチェック出来る。

marvelapp4marvelapp5

 ページ全体を表示させることも出来るが、iphone版では基本的に一コマずつ読み進めていくことになる。初期設定ではコマがアニメーションのようにスライドし、コマのサイズによって画面がスクロールする。動的な仕掛けで最初は面白いのだが、処理がやや重い。快適に読み進めるためには、viewing optionでこれらの機能をオフにした方が良いだろう。
 肝心の読み心地は、iphone版ではそれなり。あくまでも読めるといった程度だ。やはり一コマずつ見ていくのが煩わしい。
 このアプリが真価を発揮するのはipad版である。通常のリーフ感覚で読めるし、iphoneのように一コマずつ読むことも出来る。何よりipadの画面によく映える。かなり快適で、電子版が充実すればリーフレットが不要だと思えるほど
 PCでiphoneで購入したコミックを閲覧することも可能のよう→marvel.com(グーグルクローム)用

 尚、サーバーの問題なのか、ウチの無線LANの問題なのか、ダウンロードには若干の時間を要する。また、iphone版ではやや動作が重く、アプリが落ちてしまうことも。なるべく他のアプリを終了させてから起動した方が良い。

 ※記事、一部追記しました。

邦訳アメコミガイド バットマン:ラバーズ&マッドメン JOKER マッドラブ/ハーレイ&アイビー


バットマン:ラバーズ&マッドメンバットマン:ラバーズ&マッドメン
(2011/03/23)
マイケル・グリーン(作)、デニス・コーワン、ジョン・フロイド(画) 他

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 の作品で描かれるのは、ジョーカーのオリジン。ジョーカーがまだ、ジョーカーでなかった時代の話だ。バットマンは既に活動しているが、他の作品で見られるような頭脳のキレも強さも持ち合わせてはいない。というのも、これはまだバットマンが活動を始めたばかりの頃の話でもあるからだ。
 人間的な弱さを押し殺す術をまだ持っていなかった、一人のクライムファイターだった頃の話。その弱さ故に、バットマンは間接的(或いは、直接と言ってもいいかもしれない)にジョーカーを誕生させることとなる。振りまかれるジョーカーの狂気が、結果的にバットマンの成長を促すのは皮肉としか言いようがない。

 話自体がバットマンとジョーカーのオリジンということもあり、余分な登場人物は一切登場しない。後にヴィランとなるキャラクターが登場するも、知っていれば面白い程度で、ストーリーには大きく関わらない。
 アメコミを読む際にある程度必要な基礎知識が不要であり、かつ、バットマンとジョーカーの二重のストーリーラインが混乱することなく纏め上げられているので、初心者にも優しい作りとなっている。
 癖があるものの、アートも高レベル。
 ★★★★


ジョーカー (バットマン)ジョーカー (バットマン)
(2011/03/23)
ブライアン・アザレロ(作)、リー・ベルメホ(画) 他

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 同日に発売されたこちらの作品では、ジョーカーの手下の視点で彼の狂気が描かれていく。狂人としか言いようがない今作のジョーカーはユーモアがなく、ジョークも殆ど飛ばさない。まさに狂気の塊といった人物造形は、映画ダークナイトのジョーカーと重なる部分がある。
 ストーリーはジョーカーが出所してから動き出すので、ダークナイトの続編といった読み方も出来るかもしれない。ただし、バットマンが登場するのはラストになってからで、彼ら二人の対立構造は全く見られない。あくまでもジョーカーを描くことを目的としている。それ故、物語的な盛り上がりや面白さは薄い。ラバーズ&マッドメンが同日に発売されているだけに、余計にストーリーラインの貧弱さが目立つ。
 一方、アートは非常にいい仕事をしている。写実的な絵柄で描かれるジョーカーの恐ろしいこと。ハーレイクインが妙にセクシーだったり、やや狂人じみたバットマンなど、独特の解釈で描かれるキャラクターも面白い。
 そういった点で、美麗なアートを楽しみたい・ジョーカーの狂気を味わいたいといった人にはおススメである。
 ★★★


バットマン:マッドラブ/ハーレイ&アイビー (ShoPro Books)バットマン:マッドラブ/ハーレイ&アイビー (ShoPro Books)
(2011/03/01)
ポール・ディニ

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 こちらは、過去に発売されていた「バットマン マッドラブ」と「バットマン ハーレイ&アイビー」を合本したもの。どちらも現在は絶版となっており、中古品も高価なので、嬉しい復刊。
 本作の魅力は何といっても、ブルース・ティムの見事なアートだ。たった一コマでここまで動きを見せられるアーティストを初めて見た。動きの始点と終点が目に浮かぶのだ。日本の漫画のような効果線もないのに。デフォルメされたハーレイとアイビーが振りまく色気にも驚かさた。カートゥーンなのに、ちゃんとした女性に見えるなんて。

 ストーリーももちろん、素晴らしい。お気楽で可愛らしいハーレイ&アイビーに対し、マッドラブはやや苦みのある内容で、互いに良いアクセントになっている。柔らかい訳も、このコミックにはピッタリだ。
 ★★★★★
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Author:だっちゃん
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