ウォッチメン鑑賞してきました。面白かったけど、映画単品としてはどうなのかなというのが率直な感想。原作で予習した上で、あのコミックをどう映像化したのか確認してみるかいな〜くらいの気持ちじゃないと楽しめないと思います。
それだけ、詰め込まれた要素が多すぎる。あの異様な情報量が詰め込まれた原作コミックを忠実に再現すれば情報がパンクするのは当然な話。原作知らないで行った人にはまったく意味が分からなかったんじゃないかなあ。良くも悪くも、原作の再現度が高すぎた。
ただ、当然すべてのコマ・ページを再現できる訳がありません。再現できなかったシーンの方が多いわけで、原作に忠実すぎるが故に、映画の流れにややブツ切れ感を感じてしまいました。何ページも読み飛ばしてしまったような感覚と言えばいいのかな。
ストーリーラインはしっかりとなぞっているのだけど、物語とは切っても切り離せないはずのキャラクターたちの感情が読み取りづらい。原作を読んでいる人間が逐次「あの時、あの場面で、あのキャラクターは〜」と頭の中で確認しながら見ているくらいだから、そうじゃない人は尚更辛いものがあるかと思います。マンハッタンなんか特に。ただでさえ理解しづらいキャラクターなのに……(苦笑)
原作未見の観客にも楽しめるように、ちゃんとリビルドして欲しかったかな。ザック・スナイダーはコミックのコマを再現することに関しては天才的だけど、映画屋としての資質はあまりないのかも。監督じゃなく、一歩引いたところから仕事した方がいいもの創れる気がします。
それはさておき、個人的名見所は
ロールシャッハ。シークレットブーツ履かせて!とか、もっとコートを汚して!とか注文はいくつかあるんですが、再現度が異常wコートのポケットに手を突っ込んで歩く様は、まさしくロールシャッハ。コミックから抜け出てきたという表現がぴったりでございました。素顔までそっくり。ロールシャッハ好きな方は彼目当てでも、十分元は取れると思います。てか、取れました。ロールシャッハのラストシーンもバッチリ再現です。
ロールシャッハの他にも見所はあり、原作読者は見に行って損はないかと。もちろん、上記の欠点に悩まされることはあるかもしれませんが、楽しめないってことはないはず。
一方、原作読んでない人にはおススメしません。未読者には不親切だと思うし、原作がいつ作られたものかも知らずに「あれに似てる」なんてこと言われても嫌ですしねー。