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CIVIL WAR #2



 ーパーヒューマン登録制度。すべてのヒーローを政府の管理下に置こうとするS.H.I.E.L.D.のやり方に歯向かったキャプテンアメリカ。かつてアメリカのシンボルであった彼は今や、政府に歯向かうお尋ね者である
 対照的に、アイアンマンことトニー・スタークは登録制度を支持する人間として高い評価を受けつつあった。

CIVIL WAR #2

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 ニューヨークシティ。ドゥームボットを片付けたアイアンマンは、民間人から賞賛される。以前と変わらぬ、いやそれ以上にアイアンマンは「ヒーロー」として支持されていた。そんな彼の様子を見て、シーハルクは「制度が施行された後もヒーローでいられるのかしら」と漏らす。
シーハルク「政府に雇われるということは、S.H.I.E.L.D.のエージェントになることと大差がないように思えるのだけれど」
アイアンマン「我々はスーパーヒーローであり続けるさ、ジェニファー。変化が起きるのは無軌道な若者や、アマチュア、そして犯罪者たちだ」
ティグラ「地下に潜ったキャプテンアメリカはどうするのさ?」
アイアンマン「今回ばかりは彼が間違っている。私を信じてくれないか、ティグラ」

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 バクスタービル。ヒューマントーチを欠いたファンタスティック4。シングことベン・グリムがリチャーズ夫妻の子供たちの面倒を見る最中、リードはスーパーヒューマン登録制度施行への期待と興奮に舞い上がっていた。登録制度が施行されれば、社会がより良い方向に向かっていくのだと。
 対照的に、当初こそ「どうして素顔を晒すことが危険なのか理解できない」と口にしていたスーは不安を抱き始めていた。キャプテンアメリカのように制度に従わないものは、その過去の実績がどんなに輝かしいものであろうと、犯罪者扱いとされるからだ。
スー「クリスマスカードのリストの半分が監獄送りになる……そんなことにはならないわよね?」
リード「そうなる可能性はある。だけど、聞いておくれ。彼らには選択の余地があったにも関らず、制度を拒否したんだ」
 スーパンヒューマン登録制度、そしてトニー・スタークを信頼するリードに、妻の言葉は届かない。スーが「42」と書かれたディスクに手を出そうとすると、「機密事項だから触らないでおくれ」と嗜める始末。スーは夫ののめり込みように戸惑いつつ、実弟ジョニーの見舞いへと一人で出かけるのだった

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 デイリー・ビューグル社。スパイダーマンを嫌うジェイムソンは、今回の制度施行を全面的に評価していた。
ジェイムソン「これでマスクをしている連中の正体が明らかになる。言い逃れは出来ん。あのマスクの道化者どもは、S.H.I.E.L.D.のために働くか、牢獄にぶち込まれるのかのどちらかになる」
ロビー「全てのヒーローがサインすると思っているのですか?」
ジェイムソン「いいや。賢い奴だけだろう」
 答えるジェイムソンの目は、窓の外を跳ぶスパイダーマンを見据えていた。

 一方、リードから信頼を受けるトニー・スタークはキャプテンアメリカの離反に、内心ではショックを隠せないでいた。ただ、「正しいことをしているだけなのに」と。
 その夜、強盗を捕まえたヤングアヴェンジャーズのパトリオットはS.H.I.E.L.D.のエージェントの執拗な攻撃を受けていた。彼もまた、サインをしていないヒーロー、つまりS.H.I.E.L.D.の捕獲対象なのである。ヤングアヴェンジャーズの仲間に退却を呼びかけるパトリオットだったが、S.H.I.E.L.D.の容赦のない攻撃に倒れてしまうのだった。

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 パトリオットの呼びかけも虚しく、ヤングアヴェンジャーズ全員が捕らえられる羽目に陥ってしまった。S.H.I.E.L.D.の装甲車に詰め込まれるヤングアヴェンジャーズ。しかし、その装甲車には既にキャプテンアメリカとファルコンが潜伏していた。正規の職員を車から投げ落としたキャップとファルコンは、ウィキャンの拘束具を外し、キャストスペルを開始させる。(ウィキャンは口にした出来事を現実に再現してみせる)

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 ウィキャンの活躍で、S.H.I.E.L.D.の追撃を逃れたヤングアヴェンジャーズとキャップたち。彼らが辿り着いたのは元S.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーが管理する秘密基地だった。キャップやデアデビル、そしてケーブルといったレジスタンスはそこで虎視眈々と反撃の機会を伺っていた。S.H.I.E.L.D.ら制度強硬派がこれ以上大きなことを起こす前にと。
 ところが、そんな彼らの思惑など嘲笑うかのように、テレビモニターの前にスパイダーマンが姿を現す。

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トニー「お集まりの皆さんに紹介する必要もないと思うのですが、改めまして。こちらが、ミリアム・シャープ婦人です。彼女はスタンフォードでご子息を失ったお一人であり、私たち政府がこれまで進めてきた制度を後押しするきっかけとなったご婦人であります」
 ワシントン。記者が満ちた会見場で、トニー・スタークは笑みを浮かべていた。
トニー「それでは、スパイダーマンをご紹介いたしましょう」
 トニーの側に降り立つスパイダーマン。その様子をテレビ中継で見ていたスーは目を細める。
スー「トニー……自分が何をしようとしているのか。理解していることを祈るわ」

スパイダーマン「ここにいる皆さんのほとんどが知っていると思うけど、僕はこれまで秘密を守り通してきました……僕の妻、そして家族と話し合った結果、僕は次のステージに上がることを決めました。スーパーヒューマン登録制度が僕たちに選択を迫っています。キャプテンアメリカの元で、己が信じるもののために戦い、制度を覆すことも出来るでしょう。或いは、制度にサインして、社会の信頼を勝ち取るか
 世界中の注目が集る中、スパイダーマンはマスクをゆっくりと外した。
ピーター「私の名前はピーター・パーカー。十五歳の頃からスパイダーマンとして活動してきました。何か質問はありますか?」

to be continued CIVIL WAR#3...




 紹介していなかった#2でした。次回からはちゃんと続きを紹介していきますー

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CIVIL WAR #1



 ネチカット州、スタンフォード。スピードボールらニューウォーリアーズはTVショーのために隠れ住むヴィランたちを見張っていた。今回の相手は、コールドハートにスピードフリーク、そしてニトロといったヴィラン。若いニューウォーリアーズには少々荷が重い相手だった。
 だが、スピードボールは満面の笑みを浮かべて言う。
「セカンドシーズンで最高のエピソードになるに違いないぜ。ノヴァがいなくなってつまらなくなったって言われることも、もうなくなる
 手柄を立てることに躍起になるスピードボールには、これから待ち受ける未来など知りようもないのだった。

CIVIL WAR #1

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 GO! スピードボールの号令でヴィランの隠れ家に突入するニューウォーリアーズ。奇襲は成功し、戦いはニューウォーリアーズ有利に進む。そんな中でも彼らはテレビ映りを気にし、戦闘への恐怖や緊迫感は薄い。その最中、ニトロが逃げ出し、ニューウォーリアーズの一員であるナモリタが追跡する。
「もし逃げたり、爆発を起こそうとしてみたりしなさい。私がぶん殴ってやるから」
「ナモリタ、あんたはサブマリナーの従兄弟らしいな。だがな、お嬢ちゃん……俺が今まで相手にしてきた雑魚どもと一緒だと思うなよ」
 次の瞬間、ニトロの体が爆発した。爆風は彼の背後にあったスタンフォード小学校をも飲み込んでいく。

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 スタンフォードにはキャプテンアメリカやアイアンマンらアヴェンジャーズ、それにXメンといったヒーローたちが被災者の救助にあたっていた。瓦礫の山と化したスタンフォード小学校に子供たちの声が響くことはもうない。
 救助活動にあたるゴライアスは胸に渦巻く不安をミズ・マーヴェルに打ち明ける。かつてアヴェンジャーズの一員でもあったハルクが大統領の命を狙って宇宙へと追放された今、ヒーローに対する風当たりは強い。今回の件が発端となって、魔女狩りが始まるのではないのだろうか、と。

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 スタンフォードの犠牲者となった子供たちの合同葬。葬儀に出席するために姿を現したトニー・スタークに、一人の婦人がが唾を浴びせかける。犠牲となった子供の母親だ。アメリカのヒーローチームの代表であるアヴェンジャーズが今まで「タイツを着てさえいれば、無軌道な行動さえ許される」とティーンのヒーローに錯覚させていたからこそ、今回の事件は起きたのだと。
「あんたの手は、私の可愛いダミアンの血で汚れているのよ」
 トニーは何も言い返さずに、去りゆく婦人を見送った。

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 スーパーヒーローへの風当たりが強くなる中、新たな悲劇が起こる。クラブへの出入りを巡って、ファンタスティック4のジョニー・ストームと一般人が口論となったのだ。口論はやがて暴動へと変化し、ジョニーは後頭部を強打され、病院へと担ぎ込まれることとなる。

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 バクスタービルディング。スタンフォード事件やジョニー・ストームの一件を受けて、ファンタスティック4の拠点に多くのヒーローが集っていた。
ドクターストレンジ「私の聞き間違いであって欲しいのだが。リード、私に政府に雇われろというのかね?」
 リードは素性を明かして、政府に仕えるべきだと主張していた。トニーも同様の考えだ。だが、パトリオットやルーク・ケイジを始めとして、多くのヒーローが抵抗を見せる。素性を明かしてヒーロー活動を続けることは即ち、そのヒーローの人生を危険に晒すこととなるからだ。そう、ジョニー・ストームのように。彼がヒーローだと知られていなければ、リンチを受けることもなかった。
 叔父を失い、グウェン・ステイシーをも失ったピーターは一層強い不安を見せるのだが、弟がこん睡状態にあるにも関らず、スー・リチャードは「素性を隠すことって、そんなに大切なことかしら」と漏らす。ファンタスティック4は数少ない、素性を明かしたままで活動しているヒーローチームなのである。そんな彼女にとって、素性を明かす明かさないで揉める仲間たちの心情は理解しにくいものだった。

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 S.H.I.E.L.D.のヘルキャリアー。スーやリードのような一部の例外を除いて、素性を明かしながらの活動に抵抗を示すものは多い。キャプテンアメリカも、素性を明かし、政府に従うことに疑問を覚える一人であった。S.H.I.E.L.D.のマリア・ヒルに呼び出されたキャップは、一方的にスーパーヒューマン登録制度への登録を迫られる。彼は全てのヒーローの指針となるべき男。キャップさえ押さえれば、ことはスムーズに進められるからだ。
キャップ「自分の人生を犠牲にしてまで、合衆国政府に尽くすべきだと、君はそう言いたいのか?」
マリア・ヒル「違うわ。私は命令しているのよ、キャプテン。全ての人民がそう望んでいる」
キャップ「私を政治の道具にしようとしても無駄だぞ、ヒル。政府がヒーローやヴィランを判別するなど馬鹿げている」
マリア・ヒル「ヴィランというのはね、法に従わない者のことを言うのよ
 いつの間にか、キャップはアンチ・スーパーヒューマン部隊に囲まれていた。マリア・ヒルからキャップへの攻撃命令が下る。脅迫としか言いようの無いマリア・ヒルのやり口に静かな怒りを覚えつつ、キャップは部隊を蹴散らし、ヘルキャリアーから逃亡するのだった。

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 同時刻、バクスタービルディングではウォッチャーの威容をヒーローたちが見上げていた。
スパイダーウーマン「頭が馬鹿でかい男の人が見えるんだけど、私だけじゃないわよね?」
ストレンジ「ウォッチャー……大きな変化が訪れる時に、その事件を記録するために存在する者なのだよ、スパイダーウーマン。彼の出現は良くない兆候だ」

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 スタンフォード事件、キャップの逃走。ワシントン、ホワイトハウス前には不満を募らせた民衆がプラカードを掲げている。ジャスティス・フォー・ダミアン。デモの先頭にはトニーに唾を吐きかけた婦人……ダミアンの母親が息子の遺影を携えて佇んでいた。
アイアンマン「大統領、今こそ準備を進めてきた登録制度を施行する時です。キャプテンアメリカのことは、我々に任せてください
 民衆を背に、鋼鉄のアーマーに身を包んだ男はそう言った。

to be continued CIVIL WAR #2

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CIVIL WAR #5



 ューヨーク。ヒーローとヴィランの戦いが繰り広げられたその街では今、かつてのヒーローがシールドに追われていた。ファンタスティック4を離脱したインビジブルウーマンとヒューマントーチだ。政府に逆らう彼らは最早、ヒーローではない。犯罪者を追い詰めるがごとく、シールドの厳しい追跡は続く。

CIVIL WAR #5

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 対照的に、スタークタワーにはキャプテンアメリカの犠牲を厭わぬやり方に疑問を持ったナイトホークと、ヤングアヴェンジャーズのキャシー・ラングが姿を現していた。己が持てる力を政府に対抗するためではなく、その力を本当に必要としている人々のために、二人はその決断を下したのだ

 一方、そのスタークタワーの内部ではアイアンマンとスパイダーマンが対立していた。二人の対立の原因はただ一つ、スパイダーマンが離反を企てたためである。
「S.H.I.E.L.D.と一緒に働くのは構わないさ。だけど、ヒーローをネガティブゾーンに閉じ込めるなんてどうかしてる」
「だが我々のシステムはならず者のスーパーヒューマンを逮捕するのに適している。そのことを忘れてはならない。思いなおすんだ、ピーター。本当に昔の生活に戻れると思っているのか? 世界中の人間が君の正体を知っている。君の叔母は、そしてMJはどうなる?
 アイアンマンが家族のことに触れた途端、ピーターは彼を吹き飛ばしていた。
「君には失望させられたよ、ピーター……」
 だがここはスタークタワー。すぐさまS.H.I.E.L.D.のエージェントたちが部屋に雪崩れ込み、スパイダーマンに銃弾を浴びせかける。さしものスパイダーマンといえど、成す術はない。銃弾に撃たれながら、スタークタワーの上階から落下するのだった。
 スパイダーマンを捕獲するだけのつもりだったアイアンマンはうろたえ、S.H.I.E.L.D.のエージェントの追撃を止めようとする。
「スターク。こちらマリア・ヒルよ。スパイダーマンは裏切ったわ。全てのエージェントを逃走すると思われる範囲に派遣するわ」
「マリア、待つんだ! もう一度彼と話したい……」
「その要求は聞けないわ、スターク。以上よ」
 アイアンマンとの通信を一方的に打ち切ったマリア・ヒルは、サンダーボルツへと追撃指令を出す。元ヴィランである彼らの存在はトップシークレット、そして何よりも彼らが信用できない人物であることは百も承知であったが、マリア・ヒルに躊躇いはなかった。

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 最新鋭のテクノロジーの結晶であるアイアンスーツもスタークタワーの落下には耐えられなかった。ボロボロになったスーツに身を包み、スパイダーマンは満身創痍の状態で下水道をひた走る。彼の前に立ちはだかったのは、ジェスターと、ジャック・オ・ランタン。彼らはもう、スパイダーマンに追われるヴィランではない。スパイダーマンを追う、S.H.I.E.L.D.子飼いのスーパーヒューマンチームの一員なのだ。抵抗する力も残されていないスパイダーマンをいたぶる二人の元ヴィランに、S.H.I.E.L.D.から攻撃中止の命令が下される。彼らがヴィランだった時代のように、相手を気の済むまで嬲るようなことは許されない。彼らにはスターク社が開発したナノボットが埋め込まれており、その行動を制御できるからだ。
「興をそぎやがって」
 悪態をつくジェスターの目の前で、ジャック・オ・ランタンの頭が弾け飛ぶ。次の瞬間にはジェスター自身も銃弾を喰らい、倒れていた。
 ジェスターのガス爆弾で錯乱状態に陥るスパイダーマンは身を縮めこませ、謎の乱入者に目を向ける。
「誰だ……? 待てよ。僕は君の髑髏マークを知っている……僕は君をずっと前から知っている。そうだろう?」
 意識を失う直前、ピーターの脳裏に焼きついたのは髑髏のおぞましいマークだった。

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 32番通り。S.H.I.E.L.D.の追撃を逃げ切ったインビジブルウーマンとヒューマントーチの二人は夫婦を装いながら、キャプテンアメリカの新しい拠点へと戻ってきた。任務を終えて帰ってきた二人に聞かされたのは、クロークとダガーの二人が捕らえられたという報せだった。クロークは瞬間移動能力を持つヒーローであり、彼を失ったのは大きな痛手である。こうなると問題は、いかにネガティブゾーンから囚われたヒーローたちを解放し、アイアンマンらアヴェンジャーズと対等な条件に持っていくかである。議論が始まった拠点に、血だらけのピーターを抱えたパニッシャーが足を踏み入れる。
「彼に医者をよこせ。早く!」
 パニッシャーの突然の登場に、キャップたちに衝撃が走る。独自のルールに乗っ取って行動するパニッシャーはあまりに過激な行動を取るために、ヒーローたちに好かれているとは決していえなかった。
ファルコン「パニッシャー、お前さんはいつから俺たちの味方になったんだ?」
パニッシャー「もう一方の連中が盗人や大量殺人者どもを利用し始めたからだ
 大量殺人。パニッシャーが口にしたその言葉に、失笑が漏れる。パニッシャーこそが、その大量殺人者の一人だからだ。ハンニバル・レクターにまで例えられ、パニッシャーは完全に孤立する。
ルーク・ケイジ「あんたの考えを聞かせてくれ、キャップ。こいつを警察に引き渡すか、それともこいつの言うとおりに仲間に引き入れるか?」
キャップ「静かにしてくれ、ケイジ。考えている最中だ」

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 ヘルズキッチンでは、その場を縄張りとするヒーロー・デアデビルが今まさにネガティブゾーンへと連行されていくところだった。自らネガティブゾーンの刑務所設計に携わったリードは、こんなはずではなかったと嘆く。全ては犯罪者を取り締まるはずのものだった。だが実際に逮捕されるのはかつての仲間たちばかり。取り締まるべきヴィランたちはサンダーボルツとして活動している。
 そんなリードに、シーハルクは毅然とした態度で言う。
「無軌道に活動するティーンのヒーローたちには任せていられない。世論がそう判断したのよ」

 ネガティブゾーンでは、トニー・スタークがデアデビルを説得していた。アヴェンジャーズに参加すれば、すぐにでも釈放するのだと。だが、デアデビルは一言も口を利かない。いや、喋れなかった。何故ならば、デアデビルの口には銀貨が一枚、含まれていたからだ。
トニー「銀貨だって? どういう意味だ」
デアデビル「そいつが三十一枚目の銀貨だ。ゆっくり眠れ、ユダ

to be continued CIVIL WAR#6




 シビルウォー#5でした。以前にもダイジェストで紹介しましたが、今回はキッチリと紹介してみました。ちなみにフロントライン誌の紹介ではないのは、出来るだけ時系列順に出来事を追っているためです。本編だけ見ていると、スパイダーマン離反の動機づけや、サンダーボルツの制御方法、そしてネガティブゾーンの牢獄など、色々な情報が欠けてしまうんですね。スパイダーマンに関してはセンセーショナル誌の家族襲撃まで押さえて初めて離反の理由になるかなと思って、前回紹介した次第。
 アイアンマンが家族の話題に触れた途端、ピーターが怒るなんてシーンはセンセーショナル誌とアメイジング誌を読んでいて、初めて説得力を持つ作り方してますしね。
 尚、次の紹介はシビルウォーの1・2になる予定。そう、古い話です^^;順序の話をした側から逆行するのは心苦しいんですが、そろそろウチのシビルウォー紹介もクライマックスに入ってきたので、ここらで欠けていたエピソードを保管してしまおうと……w

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THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31



 ーマン・オズボーンの実子・ノーミーが誘拐されたという報せを受け、リズ・アランの邸宅を訪れたピーター・パーカー。数年ぶりに再会した二人の会話はぎこちない。今や、全てが変わってしまった。リズが知るピーター・パーカーは、もういない。彼女の目の前にいるのは、〝スパイダーマン〟のピーター・パーカーなのだ
「ピーター……スパイダーマン……今のあなたをどう呼ぶべきなのかしら」

「私たちの生活も随分と変わってしまったわね、ピーター」
 その頃、ピーターに変装したカメレオンは、まんまとアヴェンジャーズタワーに侵入していた。
「ピーター、レーズンクッキーはいかがかしら?
「いいね」
 電話線を引き抜きながら、カメレオンは答えた。

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31

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 ピーターを自宅に招きいれたリズの口から漏れるのは、「今までどうして正体を隠していたのか」という不満だった。ピーターは今まで何も知らない自分を影で嘲笑っていたのではないか、リズはそんな風に考えていたのだ。
「どうして私を信用してくれなかったの? ハイスクールを卒業した後、私があなたをどう思っていたのか……知っていたくせに
「君を傷つけたことは謝る。だけど僕は精一杯やって来たんだ! 助けられる限りの人々を助けてきた。君の息子のように、罪のない人々を助けてきたんだ!」
「ピーター、私……」
「後悔ばかりの人生だったんだよ、リズ……だけど今大切なのは、ノーミーが無事に帰って来ることだ」
 ところが、その当のノーミーが無傷で帰ってきた。ノーミーの姿を認めた途端、リズは顔色を変える。
「ピーター、早く逃げて! これは連中の罠なのよ!」
「余計なことをするな、リズ!」

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 壁を溶かして現れたのはモールテンマンだった。正体を明かしてからというものスパイダーセンスを全開にしているピーターは危険をいち早く察知し、攻撃を回避した。
「ラクストン、何のつもりなんだい? 君は善人になったはずだ。君はリズの家族だろう!」
「ピーター、気をつけて! マークは……モールテンマンは一人じゃないわ!」
 スケアクロウ、ウィスプが続いて姿を現し、リズの行く手を阻んだ。気を取られたスパイダーマンはモールテンマンの背後からの一撃に倒される。すぐさま起き上がり反撃を試みるものの、素手ではモールテンマンに有効打を与えられない。
 一方、リズはスケアクロウとウィスプに追い詰められていた。モールテンマンは家族であるリズとノーミーには手を出さないと約束していたが、二人には無関係のこと。狩りを楽しむように、リズに迫るのだった。だが、ピーターからバックアップを任されたブラックキャットが済んでのところで割って入る。

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「これは俺の望んだことじゃない……カメレオンがやらせているんだ。奴はお前の家族を殺そうとしている。俺たちを集めたのも、奴なんだ」
 言い訳がましくモールテンマンが独白する間にも、ピーターのマスクには火の粉が降りかかる。だが、ピーターは決して怯みはしない。ギブアップ、それは彼のスタイルではないからだ。
 アイアンスーツのアームで、ピーターはモールテンマンに反撃を試みる。
 その頃、スケアクロウとウィスプはブラックキャットを二人がかりで押さえていた。ブラックキャットを無力化したと思い込むスケアクロウはウィスプに、モールテンマンの様子を見てくるように命令する。言われるままに戦いの様子を見に行くウィスプだったが、その直後に意識を絶たれる。ピーターの攻撃で吹き飛ばされたモールテンマンの下敷きになったのだ。ブラックキャットもまたスケアクロウを逆に縛り上げ、戦いは終息を見る。
「ラクストン、お前にチャンスを一度だけやる! カメレオンは何処にいる!」
「お前の叔母のところだ……」
貴様が奴を手引きしたのか! 無力な年老いた女性だと知っていて! 貴様は最低の卑怯者だ!

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「ピーター……ノーミーを救うには他に選択肢がなかったの。理解してくれるわよね?」
 怒りに燃えるピーターに、恐る恐る話しかけるリズ。だが、ピーターは最早彼女に素顔を見せようとはしなかった。
警察が来る前に行くよ……君を犯罪者にはしたくないからね
 息子のためとはいえ、リズはピーターを罠に嵌めた。それも、メイ叔母さんまで危険に晒すような罠に。二人の間に、かつてのような温かな感情が流れることはない。

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「クッキーのお味はどうかしら?」
 編み物をしながら、メイ叔母さんはカメレオンに尋ねる。
「美味しいよ」
「あら、そう。ピーターはレーズンクッキーが嫌いなのだけど。あなたはカメレオンかしら? それともミステリオ? 新しい誰かさんかしら?」
 メイ叔母さんは最初からピーターが偽者だと見破っていた。外見だけを装うカメレオンに、ピーターを良く知るメイ叔母さんを騙すことなど出来ないのだ。しかも、メイ叔母さんは睡眠薬をクッキーに仕込んでおり、カメレオンは成す術もなく昏倒するのだった。意識を失う直前にカメレオンが見たのは、メイ叔母さんの笑顔と、「成功!」という文字の編まれたセーターだった。
 スパイダーマンが窓ガラスを破って駆けつけた時には、全てが終わっていた。
「メイ叔母さん……僕は叔母さんとMJをターゲットにしてしまっただけなのかもしれない。カメレオンがもし叔母さんを傷つけていたらと思うと……」
「大丈夫、大丈夫よ、ピーター。もう終わったことだから」
皆が無事だったら、どれだけよかったろう。でも、どうしようもなく変わってしまったこともあるんだ……
 リズとの会話を思い出したピーターには、後悔を噛み締めることしか出来なかった。

to be continued THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#32




 センセーショナルスパイダーマンでした。このエピソードの主役は女性。MJにリズにメイ叔母さん、そしてブラックキャットとピーターを取り巻く女性たちのドラマが面白い。MJとメイ叔母さんがピーター以上にタフなんですよ。一人でおろおろするピーターと違ってまあ、何と行動力のあることか(笑)
 んでもって、何よりもブラックキャットが可愛い。いや、絵は全然可愛くないんですけど(ぇ、ブツブツ言いながらもキッチリバックアップしてくれる辺りが、未だにピーター好きなんだって感じでw実際、この後のエピソードでもブラックキャットの出番が多くって、CIVIL WAR期間中のセンセーショナルスパイダーマン誌のヒロインは彼女と言っても過言ではないかと。

 一方で、リズとの絡みはピーターの人生が大きく変化したことを明確に表していて、何ともやるせないものでした。報われないなあ、リズもピーターも。

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THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#30



 争の最中でも、時は流れゆく。日常生活もまた、以前と同じように流れている。美術館に立ち寄ったピーター・パーカー。ピーターはそこで一人の男と会話を交わしていた。アーティストの出自をぽつりぽつりと語る男の名は、マックス・ディラン。エレクトロとして知られる男である。ヴィランとなる前の彼の夢は、アーティストになること。だが、その過去はエレクトロを苦しめるだけだった。ピーターは何気なく、「いつから美術評論家になったんだい、マックス?」と返す。しかしそれは、夢に敗れてヴィランとなった男の神経を刺激するだけだった。
 美術館に電光が走る。

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#30

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 互いに正体を現し、二人は激突する。ピーターがエレクトロと遭遇したのはただの偶然ではない。ピーターの新しいスーツには特殊な能力を持つ人間(エレクトロのような)のデータが入力してあり、外見をどんなに装っても目的とする人物を見つけ出すことが出来るのだ。ピーターがエレクトロに接触した理由はただ一つ。
 ウィル・オ・ウィスプ・スケアクロウといったヴィラン同盟にエレクトロも加盟しているのではないかと睨んだからだ。白を切るエレクトロだが、事実、彼はヴィラン同盟の首謀者であるカメレオンに雇われていた。ピーターと接触したのはただの偶然だったにしろ、いずれは彼を襲うつもりだったのである。
 新スーツの機能でエレクトロの能力を吸収し、逆流させるピーター。呆気なく倒れるエレクトロを見下ろし、ピーターは「ラッキーだったね、ピーター」と呟いた。
 エレクトロは誰も殺さずに済んだし、自分を襲う可能性のあるヴィランを一人倒したことで時間に余裕が生まれた。
 自分を付け狙うヴィランたちが何を狙っているのか、考える時間が。

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 その頃、普段のように舞台の稽古に取り組むMJの前にスウォームが姿を現していた。蜂を操る。ヴィランだ。MJの側にピーターはおらず、彼女は一人でスウォームと対峙する羽目になった。
 スウォームから必死に逃げるMJの脳裏に蘇ったのは、幼い日の記憶だった。父親が蜂の巣を退治した時のこと。父は蜂にスプリンクラーを浴びせかけ、その水の重さで蜂を全滅させたのだ。父と同じようにMJはスプリンクラーを作動させる。
 スウォームの体から夥しい量の蜂が流れ落ち、その本体・スケルトンが露になる。スウォームの本体はナチスの科学者のなれの果て。死して尚、その怨念がスケルトンに宿り、蜂を操っているのだ。
半ば無力化されたスウォームだが、MJへの攻撃は止まらない。間一髪というところで、MJは役者仲間のブライアンに助けられる。蜂を失ったスウォームの力は、たかが知れていた。
こんなことが毎日続くのかしら? ピーターを狙う悪党たちに命を狙われ続けるっていうの?
 スプリンクラーに濡らされながら、MJはうんざりしたように呟くのだった。

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 某所。カメレオンは部屋中の鏡という鏡を叩き壊していた。ある事件から精神を病んだカメレオンは、ピーターの妻・MJから受けた屈辱と、何かが自分の身に起こったという不確かな記憶に取り付かれていた。カメレオンは投身自殺したショックで、その当時の記憶が断片的に欠けているのだ。そんなカメレオンの胸中には、ピーターへの歪んだ憎しみが渦巻く。
「世界中が貴様の正体を知っていようが関係ない。俺には貴様を殺す権利があるのだ、パーカー。必ず貴様の家族を殺してやる。まずは妻、貴様、そして貴様の叔母だ……」
 
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「参ったな。何をそんなに怒っているんだい、キャット?」
 夜。ピーターはブラックキャットと街を巡回していた。
「あなたが何も言ってくれなかったからよ、ピーター」
 ブラックキャットは未だに、ピーターが自分に何も言わずに正体を明かしたことを根に持っていた。
「私たち、昔はそれなりの仲だったと思うんだけど? お互いに尊敬し、信頼しあっているとも思っていたわ。これって、私の思い込み?」
「フェリシア……」
「電話もメールもしてくれないなんてね」
「あー……君が正しいよ。でも、ここ数ヶ月は目まぐるしくって。まるで人生を早送りされた気分だよ。想像出来るかい?」
「想像もつかないわ……もういいわ。責めるのはオシマイ。で、私に何をして欲しいのかしら?」
「誰かが僕を弄んでいるんだ、フェリシア」
 ピーターはMJや自分が襲われたことをブラックキャットに告げる。幸い、メイ叔母さんはトニーが手配してくれたボディーガードがいるため、今のところ無傷だ。
「オズボーンの仕業かしら?」
「いや、彼ならもっとスマートにやるよ。今回の事件は……滅茶苦茶だ。行き当たりばったりという感じがする

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 自分の周囲を見張っていて欲しい。ブラックキャットにそう頼もうとしたピーターは、リズ・アランからの電話で会話を中断する。リズの子供が、叔父のモールテンマンに誘拐されたのだという。モールテンマンの要求は、スパイダーマン。スパイダーマンはその話を聞くなり、ブラックキャットと共に現場に急行するのだった。
「一体何人の元ガールフレンドに気を遣わせれば済むのかしらね?」

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 一方その頃。トニー・スタークのボディーガードに守られ、買い物を終えたメイ叔母さんをピーターに変装したカメレオンが出迎えていた。メイ叔母さんの荷物を受け取り、さも好青年を演じるカメレオンだったが、その口元には抑えきれぬ笑みが浮かぶのだった。

to be continued THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31

←今回のエピソードを収録

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