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STREET FIGHTER LEGENDS SAKURA STAGE:1

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見事です、かりんお嬢様!」
 神月家所有の道場で、賞賛の声が響く。神月かりんが取り巻きに持たせているのは、「春日野さくら」の写真を貼ったサンドバックだ。ストリートファイトでさくらに負けてからというもの、かりんの頭には「さくらさんを倒すこと」しかない。
 だが、さくらとは一度戦ったきりで、再戦する機会はなかった。それを、かりんはさくらが怖気づいているからだと決め付けていた。
「次に戦えば私が勝つと、さくらさんは知っているんですわ。試験? 宿題? そんな言い訳で私が誤魔化されると思って? さくらさんは神月の血を恐れているんですわ。どんな言い訳を用意しようと、必ず私と戦ってもらいますわ!」

STAGE1:SCHOOL DAYS

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「さくら。君はまだまだ学ぶことがある。師匠である俺から!」
 日本。春日野さくらを追い求める人間がここにも一人。その名も火引弾。サイキョー流の使い手、ダンである。ダンの脳裏には女子高生ストリートファイター・さくらの姿が焼きついていた。初めて彼女と戦った日、ダンはさくらに底知れない可能性を見出したのだ。
 そのスピード、敏捷性は、ダンを遥かに凌駕していた。といっても、さくらが勝てたのはダンが手加減していたからであり、さくらにはまだまだ修行が足りない……と、ダンは一人で思い込んでいる。

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 もちろん、ファイトのあとに病院送りにされたことすら、脳天気なダンの頭からは吹き飛んでいる。それどころか、さくらこそ「サイキョー流の弟子」に相応しいと、意気込む始末。
ダン「目下のところ、俺の望みは……おっと、義務は彼女ともう一度ファイトして、スピードと敏捷性を確かめることだな」
「なあ、オッサン。誰と話してんの?」
 脳天気な男、ダンは言葉と思考が直結している。つまり、考えが外にダダ漏れなのだ。通りがかった子供に胡散臭い顔をされながらも、ダンはめげない。めげるはずがない。偉大なるサイキョー流の使い手が子供に馬鹿にされるなんてことは、有り得ないのだから。
ダン「俺の名前は火引弾! サイキョー流スクールの師範だぜ!」
「はあ? サイキョー流なんか聞いたことないよ」
ダン「サイキョー流は真の力を秘めた弟子しか取らないのだ。坊主が自分に才能があると思うなら、サイキョー流道場の扉を叩くがいい。それまで、さらばだ!」

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 かりんとダン。厄介な二人に魅入られた当の本人は、何も知らずに高校生活を送っていた。といっても、「強くなること」に夢中のさくらの興味はもっぱらトレーニングと、憧れの人とのチャットだけ。学校では当然のごとく居眠りし、親友のケイに迷惑をかける毎日だった(無論、さくらは気にしていない)。
ケイ「さくら、あんたってどうかしてるわ。ファイトのことより、どうやったら彼氏が出来るのかとか考えなさいよ。どうやって相手を倒すかじゃなくてさあ。リュウって奴もいい加減に……」
さくら「そうだ! リュウさんにトレーニングのコツを聞いてみればいいんだよ!」
 ケイの呆れ顔にも構わず、さくらは早速、リュウにアドバイスを仰ぐ。

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 チャットは殆ど、さくらの一方的な会話だった。というのも、さくらの砕けた会話にリュウがついていけなかったためだ。それでもリュウは三十分間キーボードと格闘し、さくらにアドバイスをするのだった。
さくら「多くの武術から優れた点を学ぶことで、真の格闘家への道は開かれる……そうだ!」
 さくらは早速、友人のひなたに電話をかける。目的はもちろん、他の武術から技を学ぶこと。東京ドームで開催される女子プロレスラー・レインボーミカの試合を見るのだ。そうと決めたからには、さくらの目には他の何も目に入らない。果たし状を持ってやってきたダンを自転車で轢いたことも気づかずに、東京ドームへと爆走するのだった。

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 東京ドームでは、ひなたが一人の男と格闘していた。ケン・マスターズの空手通信教育を習うひなたは多少なりとも武術の心得がある。彼女はその腕を活かして、偽のチケットを売りさばく男に戦いを挑んでいたのだ。とはいったものの、ひなたは非力で、相手とは五分五分。助っ人に入ったさくらとのツープラトン攻撃を決め、ひなたは勝利を収めるのだった。
さくら「ねえ、ひなた。どうしてこの人と戦ってたの?」
ひなた「こいつ、偽のチケットを売ってたの。なのに、お金を返さなかったんだ。はい、君たちのだよ」
子供「ありがとう!」

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 悪者退治の後は、試合観戦。「プロレスから技を学ぶ」という目的はもちろんのこと、レインボーミカの大ファンでもあるさくらは大はしゃぎ。試合もレインボーミカの勝利で終わり、さくらは大満足だった。
レフェリー「ザンギエフVSレインボーミカ。勝者はレインボーミカ! ご来場の皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます。この後、レインボーミカとの撮影会を予定しておりますので、ご希望の方は特設会場までお越しください」
さくら「ひなた、聞いた? 撮影会だって! 向こうにレプリカのベルトがあったから買って持っていこうよ。一緒に撮ってもらうの」
ひなた「あたしもそうしたいんだけど、ごめんね。宿題やらなくちゃ。でも、ケイがきっと付き合ってくれるよ。じゃあね!」
さくら「本当に?」
ケイ「あー、はいはい。分かりましたよ」
さくら「やった!」

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ケイ「プロレスなんかの何処がいいんだか」
さくら「ちょっと、ここでそんなこと言わないでよ」
「お次の方、どうぞ」
さくら「ミカさんに会えて、すっごく嬉しいです。私、大ファンなの!」
ミカ「こちらこそ。あなたみたいな子に会えて嬉しいわ。そのベルトにサインしましょうか? 名前は?」
さくら「さくらって言います。一応、ストリートファイトしてます」
ミカ「本当に? スタイルは?」
さくら「自己流です! 私の師匠いわく、多くの武術から優れた点を学ぶべし。だからミカさん……その、怒らないで欲しいんですけど、ミカさんの技を使ってもいいですか?」
ミカ「ええ、構わないわよ」
 憧れのミカからのお墨付き。大喜びのさくらは、ミカの前だからと張り切ってケイに技をかけるのだった。夢中になると物事が見えないという点では、かりんとダンとも変わらぬさくらであった。

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ミカ「まだまだアマチュアだけど、悪くないわ。私がタッグを組む時は、あなたにパートナーをお願いしようかしら」
さくら「ほ、本当ですか!」
 喜ぶさくらを尻目に、会場内にどよめきが走る。レインボーミカに倒されたザンギエフがサイン待ちの観客を掻き分けて、猛進してきたのだ。
ザンギエフ「お前に再試合を申し込む!」

to be continued STAGE:2

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WORLD STORM:GEN13 #2

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 /Oに捕獲されたケイトリン・フェアチャイルドら、GEN13の五人。怪力や炎など、様々な能力を秘める彼らは、とある一室にまとめて閉じ込められていた。未だ能力の開花にいたらない子供たちに、同じ因子を持つ存在と接触させることで、刺激を与えることが目的だった。だが、彼らが手を組んで脱走できないように、両腕には拘束具が取り付けられている。これは、互いが直接に接触しようとすると、電流が走るというものだった
 五人を眺めるドクター・クロスは、他人に触れられない彼らがどのような反応を見せるのか、見ものだとほくそ笑む。彼にとって、GEN13は〝モノ〟でしかない。

WORLD STORM:GEN13 #2

 GEN13が収容された一室……エドモンド・チャンが何処かへ連れ出されてから、長い時間が過ぎようとしていた。
ロキシー「あいつが連れて行かれてから、随分経つよ。あんた、あいつがどうなったと……」
サラ「口を閉じてなさい。連中は私たちの会話を全部聞いてるに違いないわ」
 残された四人は、四隅に散らばっていた。ケイトリン・フェアチャイルドに協力し合おうといわれた彼らだが、元は見も知らぬ他人同士。信頼関係など、生まれていなかった。彼らが協力し合うことはないと分かっているからこそ、I/Oは拘束具を付けているとはいえ、GEN13の子供たちを一室に閉じ込めるという危険を冒してみせたのだ。

 ここは掃き溜めだぜ。そう言って戻ってきたエドモンド・チャンは血だらけだった。マーシャル・アーツの心がある彼は、拘束具を付けられたままの状態でI/Oの兵士二人を気絶させていた。傷は、その代償だ。
「僕らは、君たちの敵になるつもりはない。少々誤解があったようだが、なに、ちょっとしたテストを受けてもらいたいだけなのだよ。君たち自身の安全のためにね」
 兵士と共に入ってきたクロスの同僚、ドクター・パテルは血だらけのエドモンドをまたぎ、にこやかに言った。サラが反感を剥き出しにするものの、パテルは取り合わない。赤毛を連れて行けと、パテルはフェアチャイルドを指差す。彼女を連れていかせまいと、チャンが兵士の足にしがみ付くが、無駄なことだった。

 フェアチャイルドが案内されたのは、奇妙なスタジオだった。てっきり、チャンのように殴られると思っていたフェアチャイルドだが、彼が血だらけで帰ってきたのは抵抗したためだとドクター・パテルが説明する。さらに、フェアチャイルドにモデルになって欲しいと続けるパテル。

 一方、取り残されたGEN13の面々は対立を起こしていた。フェアチャイルドが連れ去られようとした際に、ボビー・レーンが何もしようとしなかったと、チャンが掴みかかったのだ。当然、二人は拘束具から発せられる電流で倒れることになる。
サラ「少しは頭を冷やしなさいよ」
ロキシー「うるっさい! 黙っててよ。あいつら、怪我してるじゃない」
チャン「てめえは彼女を奴らに引き渡したも同然だ。見てただけなんだからな。俺たちゃ、立ち向かうことも出来たんだぞ」
ボビー「馬鹿が。それこそ連中の思う壺だ。金持ちどもの道楽といえば、決まってる。この国を見れば分かるだろう。戦争だよ、スケーターボーイ。俺たちを兵士にしようとしているんだ
 ボビーとチャンの口論が一段落すると、フェアチャイルドが浮かない顔で戻ってきた。
ロキシー「ねえ、彼女、戻ってきたよ。レッド、大丈夫?」
フェアチャイルド「うん……多分、何も、なかった。多分」

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 フェアチャイルドがさせられたのは、コスプレ。様々な衣装に着替えさせられては、写真を撮られたのだ。スーパーガールの衣装までさせるなんて、どうかしている。
 そんな彼女の写真を見て、ドクター・クロスが「これは大して面白くなかったな」と薄く笑う。

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 フェアチャイルドの次に連れて行かれたのは、ボビー・レーン。帰ってきた彼はフェアチャイルドと同じく怪我をしていなかったが、トレードマークであるドレッドヘアを刈り上げられていた。子供たちを弄ぶドクター・クロスが次に下した命令は、ロキシーの射殺。刺激を与え、彼らの能力の覚醒を促そうというのだ。
ロキシー「ちょ、ちょっと、嘘でしょ!」
兵士「命令には逆らえん。せめて、目を閉じておいてくれ」
 ロキシーに銃口を向ける兵士に、ボビーが拘束具を振り上げて近づく。ロキシーとボビーの拘束具が反応しあい、中間に立っていた兵士に電流が流れ込む。その隙をついてチャンが残り一人の兵士を倒す。
 銃を奪い取ったフェアチャイルドは、兵士に命じる。拘束具を外しなさいと。

 興味深いなと、事の顛末を見守るドクター・クロスは笑う。キーボードやモニターを通せば通すほど、人は人間性を失っていく。そんな時代にあって、GEN13の子供たちは自分自身で考え、行動することが出来る。なんと美しいのだろうと。

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 兵士の一人を人質に突き進むGEN13は、I/Oが放った追撃部隊との戦闘に突入する。能力が覚醒したチャン以外の四人は、各々の力を駆使して兵士と戦う。
ボビー「サラ、君は……本気でやっていないな。殺したくないんだろう」
サラ「私は、人殺しになるつもりはない」
ボビー「だが、これは戦争だ。ルールが違う」
 劣勢に経たされるI/Oの部隊。事態を奪回するために招集されたのは、ジョン・リンチ
リンチ「餓鬼は嫌いだ、クロス。這い蹲らせてやる」

 一方、GEN13追撃部隊は全滅の危機に瀕していた。手に負えない彼らを屈服させるために、戦車まで投入する始末だ。だが、それも無駄なことだった。怪力を誇るフェアチャイルドが、単独で戦車を破壊する。活躍する四人を目の当たりにし、チャンは「どうして俺だけ力がねえんだ」と漏らす。その一方で、フェアチャイルドをすっかり気に入っている彼は、戦車を壊し続ける彼女の顔を引き寄せ、いきなりキスをするのだった。

ロキシー「あたしに酷いことさせないで欲しいな。簡単なお願いがあるんだよね。タバコと、出口
 ロキシーはその能力で、兵士の自由を奪っていた。宙に逆さに吊り上げられる兵士に、ロキシーは静かに話しかける。
兵士「特殊な装置を使えば追撃の手を逃れられないこともないが……我々にも制御不能なんだ」
ロキシー「もう一つのお願いは?」
兵士「タバコは吸わないんだが」
ロキシー「あんた、キライだわ」
 その脇では、フェアチャイルドがチャンを押しのけていた。お互いのことをよく知らないのに、こんなことをしては駄目よと。能力が覚醒する前の彼女は、眼鏡をかけた地味な少女だった。

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 兵士からもたらされた情報によって、転送装置の元に辿り着くGEN13。プロトタイプの転送装置を使わせるなと、リンチへとクロスからの命令が下る。
リンチ「了解だ、クロス」
 転送装置を前に、GEN13が気を緩めた隙に、リンチは躊躇なく引き金を引く。銃弾は転送装置に最も近い、小柄な少女――ロキシーへと吸い込まれる。
サラ「この借りは高くつくわよ!」
 だが、リンチも無傷ではすまなかった。サラの電撃が、顔面を直撃したのだ。
 直後、GEN13の面々は転送装置によってワープする。
 右目を失ったリンチは、顔を抑えながらクロスに報告する。あの化け物連中の一人を、狩ることに成功したと。

 街中に飛び出たGEN13。だが、ロキシーは身動きもせずに倒れていた。リンチの放った弾丸が、彼女の背に突き刺さっていた……

to be continued WORLD STORM:GEN13 #3

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GEN13 今昔

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 EN13は、ジム・リーが立ち上げたワイルドストームという会社の作品で、当時はイメージコミックスから発売されていました。
 イメージコミックスとは、MARVELコミックスから独立を図ったアーティストたちが集い、創立した会社です。当初は各アーティストごとに自作品のキャラクターを他の作品に出演させるなどしてイメージユニバースの構築に務めていたようですが(SPAWNのアル・シモンズを殺したのがヤングブラッドのチャペルだったり)、アーティスト同士の仲が悪かったり、SPAWNの一人勝ち状態になったりと、色々な問題があって散り散りに。設立当時の作品で連載を続けているのはスポーンとサベッジドラゴンくらい。(シャドーホークも復活したのかな?)イメージもう一つのレーベルであるTOPCOWもMichael Turnerと喧嘩して、Michael TurnerがASPENコミックスを独自に立ち上げたりと結構ぐちゃぐちゃ。

 ワイルドストームも結局イメージコミックスとは決別し、DCコミックスに買収されました。ジム・リーはどうも経営が下手だったらしいですな。ジム・リーがバットマンHUSHでアーティストとしてカムバックしたのもこの関係です。
 でまあ、そのゴタゴタ&人気の低下でアメコミ界から姿を消していたGEN13が今年復活と相成りました。

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 初代GEN13はフェアチャイルドを残して爆死、その後二代目GEN13の働きで復活という凄絶な末路を辿ったようですが、私の手元にあるのは邦訳版第一巻なので、その辺は置いておいて。
 初代GEN13の第一話は割りと軽いノリでストーリーが進んでいて、機能紹介した新GEN13とは大分毛色が違っています。旧シリーズがフェアチャイルド中心にして話を展開させているのに対し、新シリーズでは五人それぞれの背景を語ることで物語に厚みを持たせています。また、新シリーズは両親の殺害・五人は虐げられてきたという暗い要素を持ち込んでいて、旧シリーズとは大分毛色が違います(少なくとも、第一話では)。また、サービスシーンたっぷりの旧シリーズに対し、新シリーズは控えめ……というか、皆無。邦訳版の帯にある「超強化人間!? 正義と真実ぅ? わたしたちそんなのガラじゃないんだってば!!」とは似ても似つかないですな(笑)

 さて、旧シリーズのGEN13は超人兵士作製計画・プロジェクト ジェネシスの第十二世代GEN12の子供たちという位置づけ。新シリーズではメンバーの実の親が登場してないので、旧シリーズの設定を引き継いでいるかもしれませんね。
 メンバーの外見も旧シリーズからほぼ引き継いでおり、フェアチャイルドは性格・外見ともに昔と変わらず。

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 ロキシーことフリーフォールは、旧シリーズではメンバー中でもノリのいいキャラクター。センチメンタルなティーンエイジャーといった趣の新シリーズとは大きく異なっています。共通点は、タバコ好き(笑)?

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 ボビー・レーンは外見が最も変化したキャラクター。旧シリーズでは寡黙なオッサン(ティーンらしいけど、そうは見えない)だったのに対して、ドレッドヘアの少年に大変身。性格はロキシーと同じく、暗くなってます。プラス、協調性がない模様。

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 サラ・レインメーカーは相変わらず、レズビアンみたいです(笑)彼女もやっぱ、ちょっと暗めに性格がセットされてます。

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 グランジは旧シリーズとまったく変わりませんねー。性格・外見ともにまんま。

 旧シリーズ初期のアーティストはJ・スコット・キャンベル。色の乗せ方に古さを感じますが、今見ても魅力的な絵デス。対する新シリーズのアーティストは「鼻と口を大きくしたマイケル・ターナー絵」って感じ。実際、マイケル・ターナーのアシスタント経験者みたいです。カットによってはいい絵を描いてくれるんですが、やっぱり鼻が気になってしまう(苦笑)慣れていくしかないのかな。

 ちなみに昨日のコミック紹介トップの画像はJ・スコット・キャンベルのバリアントカバーです。昔に比べて、大分洗練された感じ。いっそのこと、この人がアーティストを(ry

 それはさておき、これからが楽しみなシリーズであります。旧シリーズとの比較のために、一巻だけじゃなく邦訳版も集めておきますかねぇ。

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WORLD STORM:GEN13 #1

年、DCコミックスのワイルドストームレーベルからWORLD STORMというシリーズが開始されました。WETWORKS、DEATHBLOW、GEN13、AUTHORITY、STORMWATCH、THE MIDNIGHTER、WILDCATS、そしてWOROLD STORMの八タイトルからなる一大シリーズで、様々な理由で一度はアメコミ界から姿を消したヒーローたちを新たな視点で語りなおすシリーズです。日本で最も有名なアメコミアーティストの一人、ジム・リーが主導となっている模様。彼自身も筆を取っており、かつてイメージコミックスで生み出したWILDCATSに再び息を吹き入れています。
 今回紹介するGEN13もジム・リーがライター(話を考える人のこと)を務めていましたが、新生GEN13に彼は関わっていないようです。

WORLD STORM:GEN13 #1

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 やめて、私を家に帰してよ。やめて、ステファン――深夜、一人の少女が車内で男にせまられていた。悲鳴をあげても、誰の助けも来ない。そんな車内の様子を、まるでショーでも眺めるように観察している一団があった。ドクター・クロスと、その助手たちだ。少女をモニターする彼らの背後には、I/Oの文字が掲げられている。(旧シリーズでは極秘諜報機関)
 やがて、車内に悲鳴がとどろいた。窓ガラスにべったりとつく血。
「だ、誰か助けて……助けてよ。私、私、殺し……助けて」
 ドクター・クロスは眉一つ動かさずに、少女の観察を続ける。車内には大量の血が飛び散っていた。少女にせまっていた男ステファンの血が。血溜まりの中から、ステファンの腕が覗かせる。そして、後ずさる少女の両腕は硬質の金属に形状を変化させていた。その刃が、ステファンを切り裂いたのだ。
 少女を、周囲に待機していた武装集団が取り囲む。
「助けてくれるの? ああ、家に帰りたい……私、彼を……お願い、助けて……」
 取り乱し、涙を流す少女の瞳が最後に捉えたのは、弾丸に刻まれた文字だった。
 GEN13――

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 私が優秀だから、憎まれるの? それとも、憎まれるから私は優秀なの?
 ケイトリン・フェアチャイルドは青あざをこしらえて、家に帰った。いじめられるのは、いつものことだ。いつだって毎日は、最悪だ。

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 落ちる夢を見た……俺は決して墜落しない。
 ボビー・レーンは街のゴロツキに取り囲まれていた。成す術もなく、血を吐いて地面に倒れこむボビー。
 フリーク、そして放火野朗と罵声を浴びせられ、ボビーは放置された。

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 あいつは俺がいただき。風のように素早くやってみせるさ!
 お調子者のエドモンド・チャンはスケボーから転げ落ちる。グランジは誰の心も射止められない。

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 ふしだら、浮浪者、盗人、怠け者、おてんば、馬鹿、悪い子、アバズレ、悪がき。母さん、あたしには名前があんのよ!
 ロキシー・スポルディングは警察署にいた。煙草を盗んだのだ。引き取りに来た母親と口論するロキシー。あんたなんか嫌いだ! 吐き捨て、ロキシーは自室に閉じこもる。顔をうずめた枕に涙が滲んだ。

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 あの人たちみたいに、私は隠れて生きない。
 北米先住民であるサラ・レインメーカーはたびたび、侮蔑的な言葉をかけられる。だが、そんなことはどうでもいい。大事なのは、リズとの会話。ところが、リズはサラの態度を見て「まるで男みたいだわ」と零す。男……サラは表情を曇らせて去っていく。彼女の性的嗜好は、他人とは少々異なるのだ。

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 とある施設内に響く絶叫。GEN11収容区画から漏れ出た雑音だった。ドクター・クロスは助手のミーガンを従えて、廊下を歩いていた。ミーガンから、研究費について上から不満が出ていると知らされるドクター・クロス。金が何だとドクター・クロスはせせら笑った。この研究が上手くいけば、市場に莫大な影響をもたらすことは確実なのだと。それこそ、十六億円程度の研究費など、はした金だ。
 そのためには、ドクター・クロスの研究対象たちを――〝彼ら〟の能力を覚醒させてやる必要がある。最良の手段は、そう……
孤児さ、ミーガン。彼らを孤児にしてやる必要があるな

 サラ・レインメーカーはリズへの態度に自己嫌悪を覚え、ロキシーは煙草に手を伸ばす。ボビーは仕事へ行けと母親からどやされ、エドモンドはソファで居眠り、フェアチャイルドはシャワーを浴びていた。エドモンドを除き、四人は奇妙なコスチュームに身を包んでいた。まるでヒーローのような、妙なコスチューム。しかも彼らは、無意識の内にコスチュームに身を包んでいた。まるで何かに操られるように。また、彼らは原因不明の頭痛に悩まされていた。
 エドモンドの家では、息子を置いて両親が逃げ出そうとしていた。ここにいたら、殺されるからと
 ボビーの家の床には、銃弾が突き刺さる
 サラ・レインメーカーの両親は何の前触れもなく、自殺した
 ケイトリン・フェアチャイルドの母親はある訪問者にドアを開放した。私たちの役目は終わったのよと。その直後、フェアチャイルドの両親は撃ち殺される。
 各家庭の襲撃は、同時に行われた。捕獲されるグランジ、サラ・レインメーカー。

 銃弾を避けながら、ロキシーは母親から真実を聞かされていた。
「ロキシー、聞きな。時間がないんだ。やつらはあんたの怒りと反骨心を求めてる。あたしに、そうさせたように。あんたをなじってばかりいたのは、あんたのせいじゃなかったんだよ、ロキシー。そうせざるを得なかったんだ。あたしはあんたの母親じゃない。そうありたかったけどね」

 家から出て行け! ボビー・レーンの体から炎が噴出し、武装集団を燃やし尽くす。
 運動音痴だったはずのフェアチャイルドは凄まじい怪力で武装兵と吹き飛ばす。
 そんな彼らの様子を観察していたドクター・クロスは十分だと満足げに呟いた。直後、五人の少年少女の頭に激痛が走った。

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 五人は狭苦しい部屋に押し込められていた。誰もが初対面。見知らぬ人間を前にして、両親を失った(或いは失踪した)少年少女たちは、冷静でいられない。刺々しい言葉の応酬が続く中、ロキシーが「うるさい!」と泣き叫ぶ。
ロキシー「あの人は言ったんだ、本当の母さんじゃないって……でも、そうなりたかったって……畜生」
フェアチャイルド「あなたの名前は?」
ロキシー「ロキサーヌ。ロキシーよ」
フェアチャイルド「私の両親もあいつらに殺されたわ。本当の両親だったらだけど。とにかく、私たちは信頼しあわなきゃいけないわ。この状況をどうにかするためにね。皆、いい? ここから始めましょう。私たちの家族のために」
 ロキシーを抱きしめるフェアチャイルド。エドモンド、レインメーカーもそれに続く。
ボビー「おい、俺はおまえらなんかと抱き合わないぞ」
フェアチャイルド「いいから来なさい……オーケー、私たちは生きてる。きっとお互いが必要になる。ここがどこか分からないし、彼らが何故こんなことをするのかも分からない。でもね、ここから出なくっちゃね

 そう言って、四人を抱擁するケイティー・フェアチャイルドにかつての〝いじめられっ子のケイティー〟の面影はどこにもなかった。

to be continued GEN13 #2




 GEN13でした。感想などは明日以降に予定している旧シリーズとの比較にて。




 天羅ブログさん、マックスファクトリー「塵骸魔京 イグニス」レビューです。
 レビューの紹介ありがとうございます!

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THE DARKNESS WOLVERINE#1



 ・ダークネス。本名:ジャッキー・エスタカド。ドン・フランクというマフィアの養子にして、殺し屋。21歳の時に、彼に秘められたダークネスの遺伝子が覚醒した。ダークネスの遺伝子は、遺伝子保有者が子を成すと同時に受け継がれる。子に遺伝子を提供した親は死亡するため、ダークネスの力を持つ存在は常に一人。闇と混沌を司るこの力はウィッチブレイドと正反対に位置するもので、ウィッチブレイドの保有者サラと争ったこともある。(今は敵対していない)
 ダークネスは暗闇の中に限り、闇の生物を使役・創造出来る。

THE DARKNESS WOLVERINE#1

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 1942年、フランス。酒場で、ローガンは女性をはべらせていた。いい気分になっていたローガンだが、胸に銃弾を受けても生存している――そんな謎めいた彼の存在に女性が興味を持ったことで、憂鬱とした気分になる。ローガン――後にウルヴァリンと呼ばれる男は、自身のことを何も知らない。己の過去に何が秘められているのか、一切。
 ローガンが新しいビールをあおろうかという時、一人の男が酒場に入ってくる。ロベルト・エスタカド、ドイツ軍に敵対するフランスのレジスタンスに協力するローガンを殺すために雇われた世界最高の殺し屋だ。ロベルトは店の人間を追い出し、二つのグラスに酒を注いだ。
 〝ゲーム〟を始める前に、相手と酒を飲み交わそうというのだ。
ローガン「てめえのようなクソッタレの殺し屋とは飲まねえ」
ロベルト「……では、ゲームを始めるとしよう」
 そう呟くロベルトの瞳は、漆黒に染まっていた。

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 現在。ジャッキー・エスタカドはショバ代を徴収するために、とあるバーを訪れていた。ショバ代を払えないとごねる店主を締め上げるジャッキーの耳元で、闇が囁く。お前の爺さんを殺した男がいるぜ――と。男の名はローガン。1942年と同じように、酒を飲んでいた。
 ローガンを殺せと囃し立てる〝闇〟からの囁きだが、ジャッキーは余計ないざこざは起こすまいと耳を貸さない。そもそも、祖父が死んだのならジャッキーはここに存在していないはずだ。ザ・ダークネスの力は父から子へと受け継がれていくのだから。たとえ囁きが真実だとしても、ジャッキーには争う心積もりなどなかった。だが、ジャッキーの存在に気づいたローガンが近づいてくる。
「てめえと似たような奴を知ってるぜ」
 何とかローガンをはぐらかそうとするジャッキーだが、彼の背後に控えていた〝闇〟が勝手に闇の生物を創り出してしまう。闇の生物に襲われるローガン。

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 1942年。ヤツは何かが違うぜ――ロベルトの背後で、〝闇〟は囁く。ヤツの目には見覚えがある、そうイカれた野郎の目だと。ロベルトは二十秒でケリをつけると、高台からライフルでローガンに狙いを定めた。ザ・ダークネス特製の闇の弾丸だ。ところが、ローガンはいとも簡単に弾丸を摘んでしまう。弾丸を闇の生物に変えてローガンを襲うが、彼の拳から突き出た三つの爪で容易く切り裂かれる。
 ローガンの能力に驚嘆しながらも、ロベルトは余裕を崩さなかった。
「彼に教えてやろうじゃないか、闇の恐ろしさというものを」

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 現在。こうなったからには、死ぬ覚悟は出来ているんだろうな? ローガンに応戦するジャッキーだったが、彼の戦闘能力の前に歯が立たない……それは、〝過去〟のことだ。今のザ・ダークネスは進化している。ジャッキーに創造された闇の生物の大群が、ローガンを飲み込んだ。

 1942年。こいつで仕事は終わりかい? ロベルトを見下ろしながら、ローガンは嘲笑を浮かべた。ロベルトは右腕・右足を切り飛ばされ、明かりの下で闇の眷属たちが消滅していた。ロベルトに唾を吐きかけられたローガンは、彼の胸を突き刺すと、悠然と立ち去っていく。
 その様を、ベッドの下で観察していた〝闇〟はロベルトに囁いた。
〝闇〟「ああ、ボーイ。心配しなくていいぞ。すぐに直してやるから。それに、こいつで終わりだなんて俺は思っちゃいない。ローガンの糞野郎を痛い目にあわせねえとなぁ

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 現在。こいつで全部かよ。闇の生物を皆殺しにし、凄惨な笑みを浮かべるローガン。肉が千切れ、いくつもの裂傷がローガンの体中に走っていたが、〝ヒーリングファクター〟を持つ彼にとっては些細なことだ。
 一方、ジャッキーは闇で形成したアーマーに身を包む。これこそが、彼の真の力だ。ローガンをぶっ殺せ!と〝闇〟が騒ぎ立てるが、ジャッキーは変身を解除した。たとえローガンが祖父を殺していたとしても、祖父が立てた業績(といっても殺人だが)消えやしないからと。過去を水に流そうというのだ
 ローガンはその爪を拳に収めた。
ローガン「おめえの爺さんは昔、俺に酒を勧めてきた。あいにく、爺さんはサイコ野朗だったんで飲まなかったが……まぁ、一杯やろうや

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 ローガンから酒を受け取るジャッキー。すると、彼の背後に潜んでいた〝闇〟が姿を現し、怒り狂う。ローガンを殺せと。
 ジャッキーとローガンは顔を見合わせると、無言で〝闇〟を叩き切った
 邪魔者がいなくなった酒場で、二人は酒を飲み交わす。過去の因縁は、跡形もなく消え去っていた。

to be continued?




 TOPCOWのヒーロー・ダークネスとウルヴァリンのクロスオーバー作品でした。代々力が受け継がれていくダークネスの設定と、ヒーリングファクターの影響で肉体を若々しく保っていられるウルヴァリンの設定を上手く使っているのではないかと。ロベルトが死んだ後、どうやってダークネスの力を継承したのかは謎ですが(笑)ダークネスの原作を読めばわかるんですかねぇ。わからないといえば〝闇〟と呼称しているキャラもよくわからないです。海外のサイトで下調べしたのですけど……わからない(苦笑)ダークネスにお詳しい方がいたらご教授願います。
 見所は何といっても、美麗なアート。いやいや、〝超〟美麗なアート。あまりのレベルの高さにくらくらデスよ。アートだけでも買いな一品です。

 ちなみにダークネスの出版社TOPCOWはマーヴェルと過去にもクロスオーバーしており、その作品を全て収録したTPB(Hammer of the Gods 2)も発売されています。シルバーサーファー、ハルクなども出演する豪華なクロスオーバー。もちろんTOPCOWの看板作品であるウィッチブレイドもウルヴァリンとクロスオーバー。一粒で二度美味しい単行本になっているのではないでしょうか。
 尚、今年はCYBER FORCE(TOPCOW)とX-MENのクロスオーバーが控えています。




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