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邦訳アメコミガイド ソー:マイティアベンジャー/マイティソー:アスガルドの伝説

ソー:マイティ・アベンジャーソー:マイティ・アベンジャー
(2011/06/30)
ロジャー・ラングリッジ

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 名タイトルの#1~#8を邦訳。ソーの映画化に合わせてスタートしたシリーズで、既存のユニバースとの関わりは薄く、独立した話となっている。当初は#9以降の刊行も考えられていたようだが、あえなく休刊。後の展開のために張ってあった伏線が機能しないままとなってしまった。
 肝心の内容は、映画と似たり寄ったりで深みはない。それでも映画は演技と映像の力で存分に楽しませてくれたが、コミックではそれがない。アートは悪くこそないものの、魅力的ではなく、決め手に乏しかった。
 映画版のレトロアーマーを独自にアレンジしたアイアンマンは一見の価値ありなのだが。
 ★★★

マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)
(2011/07/16)
スタン・リー

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 ャック・カービーのアートを、現代のカラーリングで復刻したシリーズ。表紙と中身ではアートが違うので、要注意。ジャック・カービーの名前を知らず、表紙のアートに惹かれて買うと痛い目に遭う。
 また、通常のコミックと違い、一話ごとのページが少ないため、やや単調な印象を受ける。一話完結でキャラクター紹介に割かれる前半はその傾向が顕著で、読んでいて辛いものがあった。その代わり、後半からはシリーズものになり、ぐっと面白くなる。全ての登場人物が作中で紹介されるため、予備知識を全く必要しないのは魅力と言えるかもしれない。
 ただし、ジャック・カービーの名前とアートを知っていることが大前提。初めての邦訳アメコミ本としても、ソーへの導入としても、おススメ出来ない。
 ★★★~★★★★★(読者の年齢・カービーへの理解度で大きく変わる)
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テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

邦訳アメコミガイド ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト/ニューアベンジャーズ:セントリー


ニューアベンジャーズ:ブレイクアウトニューアベンジャーズ:ブレイクアウト
(2010/05/29)
ブライアン マイケル ベンディス

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 THE NEW AVENGERS#1~#6を邦訳。前身にあたるアベンジャーズが解散を余儀なくされ、ニューアベンジャーズとして再結成されていくまでのストーリーが描かれる。いわばシリーズの再始動であり、アイアンマンやキャプテンアメリカに加えてウルヴァリンやスパイダーマンといった(当時)映像化されていたキャラクターが加入する。日本には馴染みのないルーク・ケイジやスパイダーウーマンといったキャラクターも出てくるが、有名キャラが半数以上を占めるため取っ付きにくさは感じない。
 話の筋は単純に思えて、後々の展開への伏線が細かに散りばめられており、このコミック単体での評価は難しい。その分、アートは上質で、いい意味でアメコミらしい仕上がりになっている。スタンダードで堅実なアートは日本人が抱くアメコミ観にかなり近いのではないだろうか。
★★★


ニューアベンジャーズ:セントリーニューアベンジャーズ:セントリー
(2011/07/30)
ブライアン・マイケル・ベンディス

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 THE NEW AVENGERS#7~#13を邦訳。セントリー編と、シークレット&ライズ編の前編を収録。ブレイクアウトから一年以上の期間を経て邦訳され、続刊は八月に刊行予定。同じく刊行を控えるシビルウォーとの兼ね合いもあるのだろうが、翻訳のスパンが長すぎるというのが本音である。
 セントリー編は試みこそ興味深いものの、ストーリーラインが混濁している印象を受けた。読めるし理解できるが、面白さには繋がっていないような気がする。
★★★

 正直なところ、この両作品を初心者にはおススメ出来ない。アートだけを楽しみたいなら十二分に応えてくれるが、ストーリーを味わいたいならば他の邦訳本を買うべきだろう。

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

邦訳アメコミガイド バットマン:ラバーズ&マッドメン JOKER マッドラブ/ハーレイ&アイビー


バットマン:ラバーズ&マッドメンバットマン:ラバーズ&マッドメン
(2011/03/23)
マイケル・グリーン(作)、デニス・コーワン、ジョン・フロイド(画) 他

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 の作品で描かれるのは、ジョーカーのオリジン。ジョーカーがまだ、ジョーカーでなかった時代の話だ。バットマンは既に活動しているが、他の作品で見られるような頭脳のキレも強さも持ち合わせてはいない。というのも、これはまだバットマンが活動を始めたばかりの頃の話でもあるからだ。
 人間的な弱さを押し殺す術をまだ持っていなかった、一人のクライムファイターだった頃の話。その弱さ故に、バットマンは間接的(或いは、直接と言ってもいいかもしれない)にジョーカーを誕生させることとなる。振りまかれるジョーカーの狂気が、結果的にバットマンの成長を促すのは皮肉としか言いようがない。

 話自体がバットマンとジョーカーのオリジンということもあり、余分な登場人物は一切登場しない。後にヴィランとなるキャラクターが登場するも、知っていれば面白い程度で、ストーリーには大きく関わらない。
 アメコミを読む際にある程度必要な基礎知識が不要であり、かつ、バットマンとジョーカーの二重のストーリーラインが混乱することなく纏め上げられているので、初心者にも優しい作りとなっている。
 癖があるものの、アートも高レベル。
 ★★★★


ジョーカー (バットマン)ジョーカー (バットマン)
(2011/03/23)
ブライアン・アザレロ(作)、リー・ベルメホ(画) 他

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 同日に発売されたこちらの作品では、ジョーカーの手下の視点で彼の狂気が描かれていく。狂人としか言いようがない今作のジョーカーはユーモアがなく、ジョークも殆ど飛ばさない。まさに狂気の塊といった人物造形は、映画ダークナイトのジョーカーと重なる部分がある。
 ストーリーはジョーカーが出所してから動き出すので、ダークナイトの続編といった読み方も出来るかもしれない。ただし、バットマンが登場するのはラストになってからで、彼ら二人の対立構造は全く見られない。あくまでもジョーカーを描くことを目的としている。それ故、物語的な盛り上がりや面白さは薄い。ラバーズ&マッドメンが同日に発売されているだけに、余計にストーリーラインの貧弱さが目立つ。
 一方、アートは非常にいい仕事をしている。写実的な絵柄で描かれるジョーカーの恐ろしいこと。ハーレイクインが妙にセクシーだったり、やや狂人じみたバットマンなど、独特の解釈で描かれるキャラクターも面白い。
 そういった点で、美麗なアートを楽しみたい・ジョーカーの狂気を味わいたいといった人にはおススメである。
 ★★★


バットマン:マッドラブ/ハーレイ&アイビー (ShoPro Books)バットマン:マッドラブ/ハーレイ&アイビー (ShoPro Books)
(2011/03/01)
ポール・ディニ

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 こちらは、過去に発売されていた「バットマン マッドラブ」と「バットマン ハーレイ&アイビー」を合本したもの。どちらも現在は絶版となっており、中古品も高価なので、嬉しい復刊。
 本作の魅力は何といっても、ブルース・ティムの見事なアートだ。たった一コマでここまで動きを見せられるアーティストを初めて見た。動きの始点と終点が目に浮かぶのだ。日本の漫画のような効果線もないのに。デフォルメされたハーレイとアイビーが振りまく色気にも驚かさた。カートゥーンなのに、ちゃんとした女性に見えるなんて。

 ストーリーももちろん、素晴らしい。お気楽で可愛らしいハーレイ&アイビーに対し、マッドラブはやや苦みのある内容で、互いに良いアクセントになっている。柔らかい訳も、このコミックにはピッタリだ。
 ★★★★★

邦訳アメコミガイド KICK-ASS


キック・アス (ShoPro Books)キック・アス (ShoPro Books)
(2010/11/19)
マーク・ミラー

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 月公開の同名映画KICK-ASSの原作コミックが発売。ごく普通の青年が、ごく普通の世界で、何の能力も持たずにスーパーヒーローになったら。いや、スーパーヒーローごっこをしたらどうなるか。次々とヒットを飛ばすアメコミ映画を皮肉るような設定は、風刺が効いてる。ヒーローがヒーローする時代は終わったんだぜと言わんばかりに、主人公のキックアスはヘナチョコだし(でも、悪い奴ではない)、ヒロイン的位置にあるヒットガールは慈悲の欠片もない。特にヒットガールは10歳の殺人マシーンという設定でいかにもアニメ的だけど、コミック中のゴア描写は正直可愛さの欠片もなかった。趣味が悪いなあという感想が真っ先に来る。
 原作はマーク・ミラー。シビルウォーを手掛けた人物でもある。ヒーローとヒーローが抗争を広げる、あのシビルウォー。趣味の悪いものをエンターテイメントにする手法にかけては、なかなかのものがあると思う。そんな訳で、この趣味の悪さを楽しめるかどうかで作品の評価は変わってくる。

 要するに、ノレるかノレないか。ノリについていければ、非常に楽しくページをめくることが出来るだろう。だけれど、ついていけなければ……
 ちなみに私は前者。この趣味の悪いコミックにすっかり魅せられてしまった。読み返すと話の筋自体は単純なのだが、読んでいる最中はストーリーが何処に着地するのかまったく読めなかった。先が気になって、ついついページをめくってしまうのはストーリーだけではなく、ロミータJrのアートの功績も大きい。血みどろの本作に実に合っている。

 一方、映画の方は予告を見る限り方向性が若干異なっている。



 愛すべき馬鹿映画の匂いぷんぷん。デスペラード的なノリで敵をばっさばっさと倒していくヒットガールは実にキュートなキャラクターになっている。まあ、単にヒットガール役のクロエ・グレースが可愛いからというだけかもしれないけれど。
 公開は来月18日より。コミックオタクで知られるニコラスおじさんも出ているし、劇場まで足を運ぶかな。
 

アーカムアサイラム完全版


バットマン:アーカム・アサイラム 完全版 (ShoPro Books)バットマン:アーカム・アサイラム 完全版 (ShoPro Books)
(2010/09/30)
グラント・モリソン

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 ットマン:アーカムアサイラム。
 キリングジョーク完全版に続く形で、こちらも復刊した。例によって出版社は小学館集英社プロダクション。
 本編の後に脚本が収録されており、そちらにはグラント・モリソンの注釈がついている。かなりマニアック。コミックの後に立て続けて読む気にはさすがになれなかったが、アメコミの脚本を見られるのはかなり貴重な体験だと思う。
 劇中に配置したメタファーの解説を脚本内で興奮気味に書いているモリソンと、脚注を加えるモリソンの冷静さの対比もまた面白い。
 また、モリソンによるアーカムアサイラムのアーキタイプ的なスケッチ(コマ割りされているので、ネームと言った方がいいかもしれない)も収録。トレンチコートを着たロビンという奇妙な姿も、ラフ画ではあるが、お目にかかれる。

 中身はコミックというより、もはやアートの領域。悪夢のような一晩を、美しくもおぞましく描いている。アートも脚本も高レベルだけれど、刺激が強すぎてしばらくは読み返したくない。読むのなら、健康な時に。
 
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だっちゃん

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