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今月の本vol.8 第三期

1.文学少女と慟哭の巡礼者


 学少女最新刊にして、最高傑作。心葉、武田千愛といったキャラクターのドラマがメインとなる今回は、今まで以上に人間の醜さが描かれます。読者は登場人物と共に抑圧され、翻弄されることに。しかし、そこは文学少女。毎度のごとく、ラストで文学少女こと遠子先輩が混沌とした物語に光をもたらしてくれます。
 その明暗のコントラストの何と見事なことか。シリーズ第一巻から読み続けてきた読者だけが味わえる感動を見せてくれます。

 文学少女というと、すぐにツンデレヒロイン七瀬が話題に上がりがちなのですが、真の魅力はそこにはありません。(もちろん、目を惹く一要因ではありますけど)文学少女の魅力は、その構成の巧さにあります。シリーズごとに登場する様々な男女。その男女の関係はすべて、心葉と美羽という二人の男女の対比になっているのです。鏡合わせの関係になっているとでもいいましょうか。このことは慟哭の巡礼者内でも間接的にではありますが、触れられます。
 この二人の鏡合わせとして様々なキャラクターを配置したことが、慟哭の巡礼者で非常に効果的に生きてきます。メインキャラクターのドラマとサブキャラクターのドラマが同じ方向を向いているために、まったく違和感なくすべてのエピソードがラストに向けて収束していくのです。その鮮やかな手腕には、もう唸るしかありません。野村美月の真骨頂、ここにありです。

 残すところ、あと一巻。如何なる物語が描かれるのか、今から楽しみで仕方ありません。尚、本書を読む前に「文学少女の今日のおやつ」を読んでおくと、より一層楽しめること間違いなしです。

2.グラスホッパー


 初伊坂作品。三人の殺し屋と一人の一般人が織り成すフィルムノワール風の小説です。明確なオチがなく、爽快感とも無縁なのですが、全編に漂う独特な雰囲気がたまりません。殺し屋たちの心情が個性的なんですよね。
 達者な文章もグッド。文章が上手い人は、それだけで楽しませてくれます。
 サンデーで伊坂原作の漫画(魔王)が連載されていて、それが面白かったものだから手を出してみる……っつう、何とも軽い理由から手にとってみたわけですが、意外な掘り出し物でした。漫画が一層楽しくなりましたしね。サンデーでは他に「ダレン・シャン」・「DIVE」と小説原作の漫画が連載されていますが、「魔王」と「DIVE」は概ね成功と言っていいんじゃないかな。どちらも原作者の作品に興味を持たせるような魅力を秘めた仕上がりになってます。

3.氷菓・愚者のエンドロール


 米澤穂信のデビュー作である氷菓と、その続編・愚者のエンドロール。個性的なキャラクターは魅力的なのですが、肝心のミステリー部分がイマイチ。謎解きが謎解きになってないというか。一瞬で主人公が結論に辿り着いてしまうんですね。読者、完璧に置いてけぼり(笑)
 逆に、ドラマの部分は今と変わらぬ面白さがあります。今更だけど、この人はミステリー色を入れない方が面白いのかもしれない(ぇ
 一度、ミステリーなしの作品を見てみたいです。

5.ハリー・ポッターと秘密の部屋(携帯版)


 積んだまま読んでいなかったので。映画の副読本といいますか、映画では描ききれない部分を補完するにはいいかなといった印象。
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テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 小説・文学

SEPARATION ANXIETY

Marvel今週の新刊。

九月十二日発売予定(amazon)
Cable & Deadpool 7: Separation Anxiety (Cable & Deadpool)
 CABLE & DEADPOOL #36-42を収録。

Essential Daredevil 4 (Daredevil)
 DAREDEVIL #75-101、AVENGERS #111を収録。白黒のエッセンシャルシリーズです。

Hulk and Power Pack Digest: Pack Smash! Digest
 HULK, POWER PACK #1-4を収録。ダイジェストサイズです。

アマゾン取り扱いなし
・MARVEL MASTERWORKS: CAPTAIN MARVEL VOL. 2
 アマゾンに登録なし。最近はマスターワークスを扱わなくなってきました。CAPTAIN MARVEL #10-21を収録。当然、ハードカバーです。




 ガムの玩具店さん悠久なる雪月花さん萌えよ!アキバ人ブログさん天羅ブログさんゲーザ10歳SSさん、レビューの紹介ありがとうございます!

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

バンダイ ソフビ魂vol.37 仮面ライダーアマゾン



 ひっそりとシリーズが続いているソフビ魂シリーズから、仮面ライダーアマゾン。魂の名を冠すには少々厳しい製品が多いのも事実ですが、このサイズで昭和ライダーを補完してくれるだけでも嬉しいのです。

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テーマ : おもちゃ
ジャンル : サブカル

トランスフォーマームービー MA-10 ニューバンブルビー



 ランスフォーマームービーシリーズからニューバンブルビー。ノーマルなバンブルビーが発売された当初は、このニューとの違いがサッパリ分からずに首を傾げていましたwモチーフにした車が違うから、同じ名前でもまったく違う形状なんですよね。そうだと気づくまで結構時間がかかりました。ちなみにニューバンブルビーは玩具名で、劇中での名前はずっとバンブルビー……だったと思います(笑)

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テーマ : おもちゃ
ジャンル : サブカル

天元突破グレンラガン 第二十二話

れが僕の最後の義務だ

・ロシウ
 今回でロシウ編?は終了。結局、シモンの障害として存在しただけで終わってしまいましたね。話のテンションをコントロールする上ではこの上なく上手く機能していましたが、作品を成り立たせる1パーツ以上の存在感はなく。製作側もこの辺は割り切って作っているっぽいので、特に文句はないです。割り切るべきところは割り切って作らないと話が破綻しますからね。来週は最後の花道を飾るのかな。

・怒涛合体アークグレンラガン
 時空をぶち破る技・戦艦との弩級合体となると、どうしてもスパロボWのヴァルザガードを思い出してしまうのはスパロボ厨の悲しい性w
 それはさておき。ロボットがロボットを操縦するというアイディアに脱帽。しかもその操縦するロボットは既に合体状態なわけですから、三段階合体なわけで。グレンラガンらしいぶっ飛んだ合体に万歳。一度変形したら分離してもOK!という軽いノリも最高ですw

・ニア
 指輪が僅かに残された人間性の証。久々に本来のニアも顔を出して、残すはシモンが彼女を取り戻すだけ。思えばシモンって、自分から行動を起こしたことは殆どないんですよね。対ロージェノム戦は兄貴が起こした戦争を引き継いだだけでした。もちろん、兄貴の死後は彼なりに戦う理由を見つけからこそ復活を遂げたわけですが、あの戦いはシモンとカミナの戦いという意味合いが強かったと思っています。
 来週から始まる最終決戦編は誰でもない、シモンが望んだ戦い。いよいよシモンが本当にシモン自身のために戦う日がやって来たという訳です。予告がシモンに切り替わったのも、「ただロシウ編が終わった」からではなく、戦いの意味・意義に合わせての変化であると考えて間違いないでしょう。

・カテドラルテア(テラ?)
 グレンラガンの最終形態はコイツとの合体なんでしょうねー。ようやく第一話冒頭に登場したキャラクター・メカの殆どが出揃いました。シモンたちグレン団は果たして何処まで天を突き破っていくのか、お手並み拝見。

・予告
 シモンが過激になってるようなw

←さらば兄貴

テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック

モンスタージャパンセール中



 ンスタージャパン、明日までセール中。ちょこちょこと色々なものが安くなっておりました。ちなみにセールに行ったのは昨日。個人的に目玉だと思ったのはトランスフォーマー関連。もちろんムービー版です。ラチェットが1980円、リアルギアシリーズが一律五百円とかなりの太っ腹な価格設定。安くなったら買おうと思っていたラチェットオジサンがまさに「これぞ!」という値段で売っていたので思わず確保しましたwこれで映画に登場したオートボット軍団はコンプリート。一段落といったところかな。
 他にもちょこっと買い物して、モンスタージャパン限定のベアブリックゲット。モンジャのビニール袋を意識した背面が素敵。

 尚、今なら三千円以上買い物するとベアブリックゲット&ポイント増加のチャンスあり。何気にポイント増加は美味しいので、セールに行った方はちょっと無理してでも三千円以上買い物すると吉ですよ。

 こんなところで今日は終わり。実はちょっと夏バテ気味なので……^^;

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

CIVIL WAR #1



 ネチカット州、スタンフォード。スピードボールらニューウォーリアーズはTVショーのために隠れ住むヴィランたちを見張っていた。今回の相手は、コールドハートにスピードフリーク、そしてニトロといったヴィラン。若いニューウォーリアーズには少々荷が重い相手だった。
 だが、スピードボールは満面の笑みを浮かべて言う。
「セカンドシーズンで最高のエピソードになるに違いないぜ。ノヴァがいなくなってつまらなくなったって言われることも、もうなくなる
 手柄を立てることに躍起になるスピードボールには、これから待ち受ける未来など知りようもないのだった。

CIVIL WAR #1

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 GO! スピードボールの号令でヴィランの隠れ家に突入するニューウォーリアーズ。奇襲は成功し、戦いはニューウォーリアーズ有利に進む。そんな中でも彼らはテレビ映りを気にし、戦闘への恐怖や緊迫感は薄い。その最中、ニトロが逃げ出し、ニューウォーリアーズの一員であるナモリタが追跡する。
「もし逃げたり、爆発を起こそうとしてみたりしなさい。私がぶん殴ってやるから」
「ナモリタ、あんたはサブマリナーの従兄弟らしいな。だがな、お嬢ちゃん……俺が今まで相手にしてきた雑魚どもと一緒だと思うなよ」
 次の瞬間、ニトロの体が爆発した。爆風は彼の背後にあったスタンフォード小学校をも飲み込んでいく。

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 スタンフォードにはキャプテンアメリカやアイアンマンらアヴェンジャーズ、それにXメンといったヒーローたちが被災者の救助にあたっていた。瓦礫の山と化したスタンフォード小学校に子供たちの声が響くことはもうない。
 救助活動にあたるゴライアスは胸に渦巻く不安をミズ・マーヴェルに打ち明ける。かつてアヴェンジャーズの一員でもあったハルクが大統領の命を狙って宇宙へと追放された今、ヒーローに対する風当たりは強い。今回の件が発端となって、魔女狩りが始まるのではないのだろうか、と。

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 スタンフォードの犠牲者となった子供たちの合同葬。葬儀に出席するために姿を現したトニー・スタークに、一人の婦人がが唾を浴びせかける。犠牲となった子供の母親だ。アメリカのヒーローチームの代表であるアヴェンジャーズが今まで「タイツを着てさえいれば、無軌道な行動さえ許される」とティーンのヒーローに錯覚させていたからこそ、今回の事件は起きたのだと。
「あんたの手は、私の可愛いダミアンの血で汚れているのよ」
 トニーは何も言い返さずに、去りゆく婦人を見送った。

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 スーパーヒーローへの風当たりが強くなる中、新たな悲劇が起こる。クラブへの出入りを巡って、ファンタスティック4のジョニー・ストームと一般人が口論となったのだ。口論はやがて暴動へと変化し、ジョニーは後頭部を強打され、病院へと担ぎ込まれることとなる。

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 バクスタービルディング。スタンフォード事件やジョニー・ストームの一件を受けて、ファンタスティック4の拠点に多くのヒーローが集っていた。
ドクターストレンジ「私の聞き間違いであって欲しいのだが。リード、私に政府に雇われろというのかね?」
 リードは素性を明かして、政府に仕えるべきだと主張していた。トニーも同様の考えだ。だが、パトリオットやルーク・ケイジを始めとして、多くのヒーローが抵抗を見せる。素性を明かしてヒーロー活動を続けることは即ち、そのヒーローの人生を危険に晒すこととなるからだ。そう、ジョニー・ストームのように。彼がヒーローだと知られていなければ、リンチを受けることもなかった。
 叔父を失い、グウェン・ステイシーをも失ったピーターは一層強い不安を見せるのだが、弟がこん睡状態にあるにも関らず、スー・リチャードは「素性を隠すことって、そんなに大切なことかしら」と漏らす。ファンタスティック4は数少ない、素性を明かしたままで活動しているヒーローチームなのである。そんな彼女にとって、素性を明かす明かさないで揉める仲間たちの心情は理解しにくいものだった。

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 S.H.I.E.L.D.のヘルキャリアー。スーやリードのような一部の例外を除いて、素性を明かしながらの活動に抵抗を示すものは多い。キャプテンアメリカも、素性を明かし、政府に従うことに疑問を覚える一人であった。S.H.I.E.L.D.のマリア・ヒルに呼び出されたキャップは、一方的にスーパーヒューマン登録制度への登録を迫られる。彼は全てのヒーローの指針となるべき男。キャップさえ押さえれば、ことはスムーズに進められるからだ。
キャップ「自分の人生を犠牲にしてまで、合衆国政府に尽くすべきだと、君はそう言いたいのか?」
マリア・ヒル「違うわ。私は命令しているのよ、キャプテン。全ての人民がそう望んでいる」
キャップ「私を政治の道具にしようとしても無駄だぞ、ヒル。政府がヒーローやヴィランを判別するなど馬鹿げている」
マリア・ヒル「ヴィランというのはね、法に従わない者のことを言うのよ
 いつの間にか、キャップはアンチ・スーパーヒューマン部隊に囲まれていた。マリア・ヒルからキャップへの攻撃命令が下る。脅迫としか言いようの無いマリア・ヒルのやり口に静かな怒りを覚えつつ、キャップは部隊を蹴散らし、ヘルキャリアーから逃亡するのだった。

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 同時刻、バクスタービルディングではウォッチャーの威容をヒーローたちが見上げていた。
スパイダーウーマン「頭が馬鹿でかい男の人が見えるんだけど、私だけじゃないわよね?」
ストレンジ「ウォッチャー……大きな変化が訪れる時に、その事件を記録するために存在する者なのだよ、スパイダーウーマン。彼の出現は良くない兆候だ」

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 スタンフォード事件、キャップの逃走。ワシントン、ホワイトハウス前には不満を募らせた民衆がプラカードを掲げている。ジャスティス・フォー・ダミアン。デモの先頭にはトニーに唾を吐きかけた婦人……ダミアンの母親が息子の遺影を携えて佇んでいた。
アイアンマン「大統領、今こそ準備を進めてきた登録制度を施行する時です。キャプテンアメリカのことは、我々に任せてください
 民衆を背に、鋼鉄のアーマーに身を包んだ男はそう言った。

to be continued CIVIL WAR #2

←周辺タイトルで補完すると尚よし

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

TARGET X

週のMarvel新刊。

発売中

Golden Age Sub-mariner 2 (Marvel Masterworks)
 収録号数明記なし。ハードカバーです。

九月五日発売予定(amazon)
Amazing Fantasy Omnibus
 AMAZING ADVENTURES #1-6, AMAZING ADULT FANTASY #7-14 and AMAZING FANTASY #15を収録。ハードカバーです。

Hedge Knight
 収録号数明記なし。※Marvel傘下の、別会社のコミックです。

Heroes for Hire 2: Ahead of the Curve
 HEROES FOR HIRE #6-10を収録。

Paradise X 2
 PARADISE X #6-12、RAGNAROK、DEVILS、A、Xを収録。これでアースX系は終了かな。

Spider-girl Presents the Buzz & Darkdevil Digest
 THE BUZZ #1-3、DARKDEVIL #1-3を収録。日本のコミックと同じダイジェストサイズです(ダイジェストといっても、中身が削られているわけではありません)。

Thor Visionaries 4: Walter Simonson
 THOR #371-374、BALDER THE BRAVE #1-4を収録。

X-23: Target X
 X-23: TARGET X #1-6を収録。

八月発売予定
Ultimate Spider-man 17: Clone Saga (Ultimate Spider-Man (Graphic Novels))
 ULTIMATE SPIDER-MAN #97-105を収録。

※リンク修正しました。

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

CIVIL WAR #5



 ューヨーク。ヒーローとヴィランの戦いが繰り広げられたその街では今、かつてのヒーローがシールドに追われていた。ファンタスティック4を離脱したインビジブルウーマンとヒューマントーチだ。政府に逆らう彼らは最早、ヒーローではない。犯罪者を追い詰めるがごとく、シールドの厳しい追跡は続く。

CIVIL WAR #5

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 対照的に、スタークタワーにはキャプテンアメリカの犠牲を厭わぬやり方に疑問を持ったナイトホークと、ヤングアヴェンジャーズのキャシー・ラングが姿を現していた。己が持てる力を政府に対抗するためではなく、その力を本当に必要としている人々のために、二人はその決断を下したのだ

 一方、そのスタークタワーの内部ではアイアンマンとスパイダーマンが対立していた。二人の対立の原因はただ一つ、スパイダーマンが離反を企てたためである。
「S.H.I.E.L.D.と一緒に働くのは構わないさ。だけど、ヒーローをネガティブゾーンに閉じ込めるなんてどうかしてる」
「だが我々のシステムはならず者のスーパーヒューマンを逮捕するのに適している。そのことを忘れてはならない。思いなおすんだ、ピーター。本当に昔の生活に戻れると思っているのか? 世界中の人間が君の正体を知っている。君の叔母は、そしてMJはどうなる?
 アイアンマンが家族のことに触れた途端、ピーターは彼を吹き飛ばしていた。
「君には失望させられたよ、ピーター……」
 だがここはスタークタワー。すぐさまS.H.I.E.L.D.のエージェントたちが部屋に雪崩れ込み、スパイダーマンに銃弾を浴びせかける。さしものスパイダーマンといえど、成す術はない。銃弾に撃たれながら、スタークタワーの上階から落下するのだった。
 スパイダーマンを捕獲するだけのつもりだったアイアンマンはうろたえ、S.H.I.E.L.D.のエージェントの追撃を止めようとする。
「スターク。こちらマリア・ヒルよ。スパイダーマンは裏切ったわ。全てのエージェントを逃走すると思われる範囲に派遣するわ」
「マリア、待つんだ! もう一度彼と話したい……」
「その要求は聞けないわ、スターク。以上よ」
 アイアンマンとの通信を一方的に打ち切ったマリア・ヒルは、サンダーボルツへと追撃指令を出す。元ヴィランである彼らの存在はトップシークレット、そして何よりも彼らが信用できない人物であることは百も承知であったが、マリア・ヒルに躊躇いはなかった。

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 最新鋭のテクノロジーの結晶であるアイアンスーツもスタークタワーの落下には耐えられなかった。ボロボロになったスーツに身を包み、スパイダーマンは満身創痍の状態で下水道をひた走る。彼の前に立ちはだかったのは、ジェスターと、ジャック・オ・ランタン。彼らはもう、スパイダーマンに追われるヴィランではない。スパイダーマンを追う、S.H.I.E.L.D.子飼いのスーパーヒューマンチームの一員なのだ。抵抗する力も残されていないスパイダーマンをいたぶる二人の元ヴィランに、S.H.I.E.L.D.から攻撃中止の命令が下される。彼らがヴィランだった時代のように、相手を気の済むまで嬲るようなことは許されない。彼らにはスターク社が開発したナノボットが埋め込まれており、その行動を制御できるからだ。
「興をそぎやがって」
 悪態をつくジェスターの目の前で、ジャック・オ・ランタンの頭が弾け飛ぶ。次の瞬間にはジェスター自身も銃弾を喰らい、倒れていた。
 ジェスターのガス爆弾で錯乱状態に陥るスパイダーマンは身を縮めこませ、謎の乱入者に目を向ける。
「誰だ……? 待てよ。僕は君の髑髏マークを知っている……僕は君をずっと前から知っている。そうだろう?」
 意識を失う直前、ピーターの脳裏に焼きついたのは髑髏のおぞましいマークだった。

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 32番通り。S.H.I.E.L.D.の追撃を逃げ切ったインビジブルウーマンとヒューマントーチの二人は夫婦を装いながら、キャプテンアメリカの新しい拠点へと戻ってきた。任務を終えて帰ってきた二人に聞かされたのは、クロークとダガーの二人が捕らえられたという報せだった。クロークは瞬間移動能力を持つヒーローであり、彼を失ったのは大きな痛手である。こうなると問題は、いかにネガティブゾーンから囚われたヒーローたちを解放し、アイアンマンらアヴェンジャーズと対等な条件に持っていくかである。議論が始まった拠点に、血だらけのピーターを抱えたパニッシャーが足を踏み入れる。
「彼に医者をよこせ。早く!」
 パニッシャーの突然の登場に、キャップたちに衝撃が走る。独自のルールに乗っ取って行動するパニッシャーはあまりに過激な行動を取るために、ヒーローたちに好かれているとは決していえなかった。
ファルコン「パニッシャー、お前さんはいつから俺たちの味方になったんだ?」
パニッシャー「もう一方の連中が盗人や大量殺人者どもを利用し始めたからだ
 大量殺人。パニッシャーが口にしたその言葉に、失笑が漏れる。パニッシャーこそが、その大量殺人者の一人だからだ。ハンニバル・レクターにまで例えられ、パニッシャーは完全に孤立する。
ルーク・ケイジ「あんたの考えを聞かせてくれ、キャップ。こいつを警察に引き渡すか、それともこいつの言うとおりに仲間に引き入れるか?」
キャップ「静かにしてくれ、ケイジ。考えている最中だ」

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 ヘルズキッチンでは、その場を縄張りとするヒーロー・デアデビルが今まさにネガティブゾーンへと連行されていくところだった。自らネガティブゾーンの刑務所設計に携わったリードは、こんなはずではなかったと嘆く。全ては犯罪者を取り締まるはずのものだった。だが実際に逮捕されるのはかつての仲間たちばかり。取り締まるべきヴィランたちはサンダーボルツとして活動している。
 そんなリードに、シーハルクは毅然とした態度で言う。
「無軌道に活動するティーンのヒーローたちには任せていられない。世論がそう判断したのよ」

 ネガティブゾーンでは、トニー・スタークがデアデビルを説得していた。アヴェンジャーズに参加すれば、すぐにでも釈放するのだと。だが、デアデビルは一言も口を利かない。いや、喋れなかった。何故ならば、デアデビルの口には銀貨が一枚、含まれていたからだ。
トニー「銀貨だって? どういう意味だ」
デアデビル「そいつが三十一枚目の銀貨だ。ゆっくり眠れ、ユダ

to be continued CIVIL WAR#6




 シビルウォー#5でした。以前にもダイジェストで紹介しましたが、今回はキッチリと紹介してみました。ちなみにフロントライン誌の紹介ではないのは、出来るだけ時系列順に出来事を追っているためです。本編だけ見ていると、スパイダーマン離反の動機づけや、サンダーボルツの制御方法、そしてネガティブゾーンの牢獄など、色々な情報が欠けてしまうんですね。スパイダーマンに関してはセンセーショナル誌の家族襲撃まで押さえて初めて離反の理由になるかなと思って、前回紹介した次第。
 アイアンマンが家族の話題に触れた途端、ピーターが怒るなんてシーンはセンセーショナル誌とアメイジング誌を読んでいて、初めて説得力を持つ作り方してますしね。
 尚、次の紹介はシビルウォーの1・2になる予定。そう、古い話です^^;順序の話をした側から逆行するのは心苦しいんですが、そろそろウチのシビルウォー紹介もクライマックスに入ってきたので、ここらで欠けていたエピソードを保管してしまおうと……w

←周辺タイトルで補完すると尚よし

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

ONSLAUGHT REBORN #4



『あたしは息を殺すしかなかった。オンスロートがアイアンマンの精神を乗っ取ってしまったから。そしてオンスロートの望みはただ一つ、キャプテンアメリカの死なんだ
「トニー! 私の声がまだ届くのならば、奴と戦うんだ! アイアンアーマーをシャットダウンさせろ! 出来ないのならば、私が君を止めてみせる!」
 オンスロート(アイアンマン)に、キャプテンアメリカは果敢に掴みかかる。オンスロートはいたって冷静だった。何故ならば彼は既に地球最強クラスのパワーを持つソーとハルクを打ち倒しているからだ。超人血清を打たれただけの人間に負けるはずがない。
 キャップの真の力は超人的な身体能力でもシールドでもない。諦めることを知らぬ、その不屈の精神こそが最大の武器なのだ
『もちろんあたしは、そのことをよく知っている。あたしは彼のパートナー、リッキ・バーンズ。皆はバッキーって呼ぶけど……本当のバッキーは男で、その世界にあたしはいないんだ

ONSLAUGHT REBORN #4

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 最新鋭のアイアンアーマーをもってしても打ち砕けぬキャップのシールド。特殊なテクノロジーで創り上げられたアメリカの国旗を模したシールドを駆使し、キャップはオンスロートを追い詰めていく。
我々の闘志は決して消えはしない。連綿と受け継がれていくんだ。お前などに、我々の心は決して敗北しない
 激しい戦いの末、キャップはオンスロートを倒すことに成功する。だが、アイアンマンに憑依していたオンスロート自体は無傷。一度その体から出てしまえば、何の影響も無い。
「我に挑戦する者は、この惑星にはもうおらんのか?」
 消耗したキャップとアイアンマンは相打ちになり、オンスロートの高笑いが響く。だが、その光景を影から見つめる影があった。ホークアイだ。

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「キャップ、こちらホークアイだ」
「オンスロートについて幾つか分かったことがある」
 キャップは気絶したフリをし、オンスロートの慢心を誘ったのだ。キャップはホークアイに指令を出し続ける。
「奴を倒すには普通の手段では不可能のようだ。君には一線を越えてもらわねばならない。私の経験上、一度一線を越えたならば二度と戻ることは出来ない。そして今回の場合……君とあのモンスターは同類となることだろう
 キャップの謎めいた忠告を耳にしつつ、ホークアイはゆっくりとそのマスクを外した。

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 バクスタービル、ファンタスティックフォーのホームでは、ドナルド・ブレイクの蘇生が懸命に行われていた。だが、いかに世界最高レベルの頭脳の持ち主であるリードといえど、相手が雷神ソーではどうしようもない。とにかく強い電気ショックを与えるしかないと結論づけたところへ、プリンスネイモアが現れる。その手に携えられているのは、古びた杖だ。杖を雷のように地面に打ち立てたその時こそが、雷神ソー再臨の瞬間となる。ファンタスティック4と決して友好的な関係とはいえないプリンスネイモアだが、全人類の脅威となりうるオンスロートと、その出現に乗じて暗躍するロキを止めるにはソーを復活させるしかないのだった。

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 一方、アヴェンジャーズマンション。ロキらに追い詰められたバッキーとフランクリンを救おうと、ヴィジョン・インビジブルウーマン・アントマンの三人が一斉に蜂起する。キャストスペルを使用するエンシャントレスとスカーレットウィッチを無力化し、一気に離脱を図るインビジブルウーマンだったが、神であるロキには敵わない。魔女二人を一喝し、インビジブルウーマンの能力を無効化したロキは一気に反撃へと転じる。
 インビジブルウーマンも倒れ、絶体絶命の危機へと陥るフランクリンとバッキー。
「さあて、その小僧を俺様によこせ。異世界から来たその小僧が必要なのだ」
 迫りくるロキ。その時、彼方からミョルニルが飛来し、ロキの背中を直撃した。

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ソー「そのまま倒れていることだ、我が弟よ。さもなくば次は墓へと葬ることとなろう」
ロキ「これはこれは、腹違いの兄弟殿ではないですか。運命が俺様に告げたのだよ。オンスロートをこのまま止められなければ、この宇宙は愚かアスガルドまで滅びるとね」
ソー「うぬの嘘は聞き飽きているぞ、トリックスターよ」
ロキ「ならばリード・リチャーズに聞いてみるがいい。この宇宙が生き延びるためには、その小僧……フランクリンが死すべき運命なのだと!
リード「……たった今、全ての計算が終了した」
ソー「ならば、愚弟の嘘を暴くのだ」
リード「無理だ……ロキは間違っていない!
 目に涙を浮かべつつ、リードは叫ぶのだった。

to be continued ONSLAUGHT REBORN#5



 発売が延びに延びていたオンスロートリボーン四号でした。あと一号で話をまとめなければならないためか、何だか駆け足の展開でした。リードの最後の台詞はちょいと唐突。ただ、それがさして気にならないんですよね。多分、アートのせい。脳みそまで筋肉!みたいなアートを見ていると、「まあこの展開もしょうがないよね」と思えてくるから不思議w
 キャップの気高さとかソーの復活のタイミングとかツボは押さえてますし、ラストも何とかまとめてくれそうです。リボーン版バッキーの生死がどうなるのか不安ですが。

←完結してませんが予約始まってます

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

天元突破グレンラガン 第二十一話

なたは生き残るべき人だ

・ヨマコ先生
 今回はギャグ回でオーケー?
 ヨーコのバレバレな偽名とか、芝居がかりまくったシーンの数々(男の子!とかw)には朝っぱらから笑わせてもらいました。子供たちとの話はベタでしたし、シリアスな展開が続いてた最近の話との兼ね合いは取れているかな。いい息抜きでした。
 また、息抜きとしての意味合いだけでなく、1クールでキャラクターを確立できなかったヨーコに戦う理由を与えたという点で今回のエピソードは大きな意味を持つと思います。
 カミナが死に、そしてシモンの側にニアがいたために居場所を見つけられなかった彼女が守るべき場所を見定めたというのもポイント。話は本当にベタなんですが、その裏に隠されたヨーコの感情を読み取ってみるとアニメで語られたこと以上のことが見えてきます。地平線を眺めるシーンなんかは第一話と意図的に被らせていて、結構切ない。

 アクションシーンも(そしてシモン解放のタイミング)用意されていますし、今回はまさに彼女のためのエピソードでした。個人的に嬉しかったのはどう見てもヨーコが使った方がよくねと思っていたダヤッカイザーにヨーコが乗り込んだこと(笑)

・あなたは生き残るべき人だ
 これには引きましたねー。そりゃねえよロシウと思わず苦笑。

・グレン団の大馬鹿野朗だ
 この辺の台詞回しが格好良すぎる。ヴィラルとシモン(そしてカミナ)との戦いの積み重ねが感じられる名シーンです。ヴィラルが地上に出たくない人間のために戦っていたという要素が、今回の宿命合体の伏線になっていたのも大きいですね。青年編はノリだけじゃなく、こうしたキャラの変化が不自然にならないようにちゃんと計算されていますね。(ロシウを除いてw)

・宿命合体グレンラガン!
 個人的にはヨーコがパイロットでもいいかと思うんですが、やっぱり主役ロボ=男のもの!なのかな。ドリルが象徴する男性器と女性キャラクターの相性がいいとは言えませんしね。
 芸コマなのは、グレンの口がアグレッシブに動いている点。獣人であるヴィラルが登場しているから獰猛に動きまくっているんだろうなぁ、と。ほんの一瞬のシーンなのですが、拘りが感じられます。


←DVD

テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック

トランスフォーマームービー MA-09 アイアンハイド



 ートボットの武器担当ことアイアンハイド。映画ではお笑いからアクションまでソツなくこなす万能野朗です。

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テーマ : おもちゃ
ジャンル : サブカル

ドラゴンクエスト ソフビモンスター4 デスピサロ



 スクエニからひっそりと発売されているドラゴンクエストソフビモンスターシリーズ。フィギュアショップというよりは玩具屋がメインの売り場らしく、今までノーマーク&ノーチェックでしたが、店頭でデスピサロの勇姿に一目惚れ。思わず衝動買いしてしまいました。

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テーマ : キャラクター
ジャンル : サブカル

EVERYTHING WENT WHITE

 週のMarvel新刊。

八月二十二日発売予定(amazon)
Newuniversal 1: Everything Went White Premiere
 NEWUNIVERSAL #1-6を収録。ハードカバーです。

八月二十九日発売予定
D.p. 7 Classic 1
 D.P.7 #1-9を収録。

Iron Man: Director of S.h.i.e.l.d.
  IRON MAN #15-18、STRANGE TALES #135、IRON MAN #129を収録。15-18は現行タイトル。残り二つは過去のタイトルからの収録になります。

New Avengers 6: Revolution Premiere (New Avengers)
 NEW AVENGERS #26-31を収録。ハードカバーです。

Wolverine 3: Origins - Swift and Terrible Premiere (Wolverine)
 WOLVERINE: ORIGINS #11-15を収録。ハードカバーです。


テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

トランスフォーマー



 ランスフォーマー見てきました。久々に面白い映画見ましたよ。ロボット好きなら無条件で楽しめる出来に仕上がっているんじゃないかと。

 ストーリーは単純明快で、ドラマ的な面白さは殆どないです。あまりの切捨て振りに、「ドラマなんか知ったこっちゃねえ! トランスフォーマーの連中を見やがれ!」という気合がひしひしと感じられて思わずにやり。
 シンプルなストーリーを彩るのが個性豊かなキャラクターたち。ストーリーの平凡さをキャラクターの魅力で見事に覆い隠してます。ホントにシンプルな話なんですが、それがまったく気にならない。
 コメディパートも下手なコメディ映画よりも笑えます。つーか、オートボットたちのお茶目さ&お馬鹿さがたまらない(笑)まさかロボットの隠れん坊を見ることになろうとは。人間たちを翻弄しまくるフレンジーのコミカルさもたまりません。戦闘シーンはもちろんのこと、ただトランスフォーマーが動いているというだけで楽しめるなんて、何ともまあサービス精神たっぷりです。
 トランスフォーマーのシーン以外にもサービス精神が随所に溢れていて、大衆娯楽に徹した姿勢が素敵。まさにポップコーンムービーでした。

 ちなみに一番ツボったのは、トランスフォーマーたちの猿っぽい動き。あのデザイン、そして巨体で軽業師のように動き回るんですよ。もっとロボロボしていると思っていたので、いい意味で予想を裏切られましたw

 映画を見た勢いで買って来たアイアンハイドとバンブルビー(ニューバージョン)のレビューは後日。

←映画も玩具もいい出来です

テーマ : トランスフォーマー
ジャンル : 映画

トイビズ ファンタスティック4 ライジングシング



 ファンタスティック4の第一作目が公開された際にトイビズからリリースされたフィギュアシリーズから、レイジングを紹介。出来は決して悪くないのですが、日本での知名度がイマヒトツ・ラインナップが同じキャラばかりというダブルパンチで売れ残りまくったシリーズです。そのせいか、第二作目のフィギュアが日本の代理店を通して発売されるというアナウンスはありません。スパイダーマン3のフィギュアは奮わなかったし、バンダイはハズブロ製品を真面目にリリースつもりはなくて、ただ版権が欲しかっただけのような気もします。(ソフビタマシイとかムビリアとか)
 ハズブロのレベルが低いので別にいいっちゃいいのですが……なんか複雑。

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テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

天元突破グレンラガン第二十話

はどこまで僕らをためす

・監獄の二人
 螺旋王から観察者であることを運命付けられたヴィラルとの再会。男にはちっとも嬉しくないサービスショット連発です(笑)

・ノアの箱舟
 月衝突のシミュレーション結果に愕然とするロシウ。種の保存まで考えての行動は確かに指導者として相応しいんですが、地下に非難させた人々を見殺しにする判断は指導者として正しくてもドラマ的には正しくない。というか、グレン団的には正しくない。今回、人民を助ける役割をキタン(そして、グレン団のガンメン)に背負わせたのは、彼のキャラクター性を深めると同時に、ロシウが最早グレン団の一員ではなくなったことを示すためです。
 一度はこれに未来を託したんだというロシウの台詞が切ない。同情する気にはなれませんけどね(ぇその内元の鞘に収まりそうですし。

・キングキタン
 今回の主役は間違いなくこの人。いやー、見せ場たっぷりでしたね。ただ、シモンが復活し、兄貴のようになるとしたらキャラ的に被ってしまうので、そうなると以前のように出番が減るか……或いは退場してしまうか。そのどちらかになってしまいそうです^^;

・ヨーコ
 先週も書いたとおり、シモンを外の世界に解放する役割を背負えるのはヨーコしかいません。ベストなタイミングでの登場でした。ニアの髪の毛を打つ演出も憎い。ニアの髪の毛を吹き飛ばした時とダブらせているんですよね。以前とは別の意味で身じろぎもしないニアの変化、そして変わらないヨーコのコントラストが素晴らしい。

 いやー、今週も面白かったです。青年編に突入してからのドラマの密度感がたまらない。少年編がスナック菓子のようなお手軽さだったのに対して、上質な料理をじっくり噛み締めているかのような面白さがあります。前半と後半で別種の面白さを提供してくれるとは、何とも贅沢な作品ですね。

←DVD

テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31



 ーマン・オズボーンの実子・ノーミーが誘拐されたという報せを受け、リズ・アランの邸宅を訪れたピーター・パーカー。数年ぶりに再会した二人の会話はぎこちない。今や、全てが変わってしまった。リズが知るピーター・パーカーは、もういない。彼女の目の前にいるのは、〝スパイダーマン〟のピーター・パーカーなのだ
「ピーター……スパイダーマン……今のあなたをどう呼ぶべきなのかしら」

「私たちの生活も随分と変わってしまったわね、ピーター」
 その頃、ピーターに変装したカメレオンは、まんまとアヴェンジャーズタワーに侵入していた。
「ピーター、レーズンクッキーはいかがかしら?
「いいね」
 電話線を引き抜きながら、カメレオンは答えた。

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31

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 ピーターを自宅に招きいれたリズの口から漏れるのは、「今までどうして正体を隠していたのか」という不満だった。ピーターは今まで何も知らない自分を影で嘲笑っていたのではないか、リズはそんな風に考えていたのだ。
「どうして私を信用してくれなかったの? ハイスクールを卒業した後、私があなたをどう思っていたのか……知っていたくせに
「君を傷つけたことは謝る。だけど僕は精一杯やって来たんだ! 助けられる限りの人々を助けてきた。君の息子のように、罪のない人々を助けてきたんだ!」
「ピーター、私……」
「後悔ばかりの人生だったんだよ、リズ……だけど今大切なのは、ノーミーが無事に帰って来ることだ」
 ところが、その当のノーミーが無傷で帰ってきた。ノーミーの姿を認めた途端、リズは顔色を変える。
「ピーター、早く逃げて! これは連中の罠なのよ!」
「余計なことをするな、リズ!」

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 壁を溶かして現れたのはモールテンマンだった。正体を明かしてからというものスパイダーセンスを全開にしているピーターは危険をいち早く察知し、攻撃を回避した。
「ラクストン、何のつもりなんだい? 君は善人になったはずだ。君はリズの家族だろう!」
「ピーター、気をつけて! マークは……モールテンマンは一人じゃないわ!」
 スケアクロウ、ウィスプが続いて姿を現し、リズの行く手を阻んだ。気を取られたスパイダーマンはモールテンマンの背後からの一撃に倒される。すぐさま起き上がり反撃を試みるものの、素手ではモールテンマンに有効打を与えられない。
 一方、リズはスケアクロウとウィスプに追い詰められていた。モールテンマンは家族であるリズとノーミーには手を出さないと約束していたが、二人には無関係のこと。狩りを楽しむように、リズに迫るのだった。だが、ピーターからバックアップを任されたブラックキャットが済んでのところで割って入る。

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「これは俺の望んだことじゃない……カメレオンがやらせているんだ。奴はお前の家族を殺そうとしている。俺たちを集めたのも、奴なんだ」
 言い訳がましくモールテンマンが独白する間にも、ピーターのマスクには火の粉が降りかかる。だが、ピーターは決して怯みはしない。ギブアップ、それは彼のスタイルではないからだ。
 アイアンスーツのアームで、ピーターはモールテンマンに反撃を試みる。
 その頃、スケアクロウとウィスプはブラックキャットを二人がかりで押さえていた。ブラックキャットを無力化したと思い込むスケアクロウはウィスプに、モールテンマンの様子を見てくるように命令する。言われるままに戦いの様子を見に行くウィスプだったが、その直後に意識を絶たれる。ピーターの攻撃で吹き飛ばされたモールテンマンの下敷きになったのだ。ブラックキャットもまたスケアクロウを逆に縛り上げ、戦いは終息を見る。
「ラクストン、お前にチャンスを一度だけやる! カメレオンは何処にいる!」
「お前の叔母のところだ……」
貴様が奴を手引きしたのか! 無力な年老いた女性だと知っていて! 貴様は最低の卑怯者だ!

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「ピーター……ノーミーを救うには他に選択肢がなかったの。理解してくれるわよね?」
 怒りに燃えるピーターに、恐る恐る話しかけるリズ。だが、ピーターは最早彼女に素顔を見せようとはしなかった。
警察が来る前に行くよ……君を犯罪者にはしたくないからね
 息子のためとはいえ、リズはピーターを罠に嵌めた。それも、メイ叔母さんまで危険に晒すような罠に。二人の間に、かつてのような温かな感情が流れることはない。

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「クッキーのお味はどうかしら?」
 編み物をしながら、メイ叔母さんはカメレオンに尋ねる。
「美味しいよ」
「あら、そう。ピーターはレーズンクッキーが嫌いなのだけど。あなたはカメレオンかしら? それともミステリオ? 新しい誰かさんかしら?」
 メイ叔母さんは最初からピーターが偽者だと見破っていた。外見だけを装うカメレオンに、ピーターを良く知るメイ叔母さんを騙すことなど出来ないのだ。しかも、メイ叔母さんは睡眠薬をクッキーに仕込んでおり、カメレオンは成す術もなく昏倒するのだった。意識を失う直前にカメレオンが見たのは、メイ叔母さんの笑顔と、「成功!」という文字の編まれたセーターだった。
 スパイダーマンが窓ガラスを破って駆けつけた時には、全てが終わっていた。
「メイ叔母さん……僕は叔母さんとMJをターゲットにしてしまっただけなのかもしれない。カメレオンがもし叔母さんを傷つけていたらと思うと……」
「大丈夫、大丈夫よ、ピーター。もう終わったことだから」
皆が無事だったら、どれだけよかったろう。でも、どうしようもなく変わってしまったこともあるんだ……
 リズとの会話を思い出したピーターには、後悔を噛み締めることしか出来なかった。

to be continued THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#32




 センセーショナルスパイダーマンでした。このエピソードの主役は女性。MJにリズにメイ叔母さん、そしてブラックキャットとピーターを取り巻く女性たちのドラマが面白い。MJとメイ叔母さんがピーター以上にタフなんですよ。一人でおろおろするピーターと違ってまあ、何と行動力のあることか(笑)
 んでもって、何よりもブラックキャットが可愛い。いや、絵は全然可愛くないんですけど(ぇ、ブツブツ言いながらもキッチリバックアップしてくれる辺りが、未だにピーター好きなんだって感じでw実際、この後のエピソードでもブラックキャットの出番が多くって、CIVIL WAR期間中のセンセーショナルスパイダーマン誌のヒロインは彼女と言っても過言ではないかと。

 一方で、リズとの絡みはピーターの人生が大きく変化したことを明確に表していて、何ともやるせないものでした。報われないなあ、リズもピーターも。

←今回のエピソードを収録

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#30



 争の最中でも、時は流れゆく。日常生活もまた、以前と同じように流れている。美術館に立ち寄ったピーター・パーカー。ピーターはそこで一人の男と会話を交わしていた。アーティストの出自をぽつりぽつりと語る男の名は、マックス・ディラン。エレクトロとして知られる男である。ヴィランとなる前の彼の夢は、アーティストになること。だが、その過去はエレクトロを苦しめるだけだった。ピーターは何気なく、「いつから美術評論家になったんだい、マックス?」と返す。しかしそれは、夢に敗れてヴィランとなった男の神経を刺激するだけだった。
 美術館に電光が走る。

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#30

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 互いに正体を現し、二人は激突する。ピーターがエレクトロと遭遇したのはただの偶然ではない。ピーターの新しいスーツには特殊な能力を持つ人間(エレクトロのような)のデータが入力してあり、外見をどんなに装っても目的とする人物を見つけ出すことが出来るのだ。ピーターがエレクトロに接触した理由はただ一つ。
 ウィル・オ・ウィスプ・スケアクロウといったヴィラン同盟にエレクトロも加盟しているのではないかと睨んだからだ。白を切るエレクトロだが、事実、彼はヴィラン同盟の首謀者であるカメレオンに雇われていた。ピーターと接触したのはただの偶然だったにしろ、いずれは彼を襲うつもりだったのである。
 新スーツの機能でエレクトロの能力を吸収し、逆流させるピーター。呆気なく倒れるエレクトロを見下ろし、ピーターは「ラッキーだったね、ピーター」と呟いた。
 エレクトロは誰も殺さずに済んだし、自分を襲う可能性のあるヴィランを一人倒したことで時間に余裕が生まれた。
 自分を付け狙うヴィランたちが何を狙っているのか、考える時間が。

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 その頃、普段のように舞台の稽古に取り組むMJの前にスウォームが姿を現していた。蜂を操る。ヴィランだ。MJの側にピーターはおらず、彼女は一人でスウォームと対峙する羽目になった。
 スウォームから必死に逃げるMJの脳裏に蘇ったのは、幼い日の記憶だった。父親が蜂の巣を退治した時のこと。父は蜂にスプリンクラーを浴びせかけ、その水の重さで蜂を全滅させたのだ。父と同じようにMJはスプリンクラーを作動させる。
 スウォームの体から夥しい量の蜂が流れ落ち、その本体・スケルトンが露になる。スウォームの本体はナチスの科学者のなれの果て。死して尚、その怨念がスケルトンに宿り、蜂を操っているのだ。
半ば無力化されたスウォームだが、MJへの攻撃は止まらない。間一髪というところで、MJは役者仲間のブライアンに助けられる。蜂を失ったスウォームの力は、たかが知れていた。
こんなことが毎日続くのかしら? ピーターを狙う悪党たちに命を狙われ続けるっていうの?
 スプリンクラーに濡らされながら、MJはうんざりしたように呟くのだった。

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 某所。カメレオンは部屋中の鏡という鏡を叩き壊していた。ある事件から精神を病んだカメレオンは、ピーターの妻・MJから受けた屈辱と、何かが自分の身に起こったという不確かな記憶に取り付かれていた。カメレオンは投身自殺したショックで、その当時の記憶が断片的に欠けているのだ。そんなカメレオンの胸中には、ピーターへの歪んだ憎しみが渦巻く。
「世界中が貴様の正体を知っていようが関係ない。俺には貴様を殺す権利があるのだ、パーカー。必ず貴様の家族を殺してやる。まずは妻、貴様、そして貴様の叔母だ……」
 
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「参ったな。何をそんなに怒っているんだい、キャット?」
 夜。ピーターはブラックキャットと街を巡回していた。
「あなたが何も言ってくれなかったからよ、ピーター」
 ブラックキャットは未だに、ピーターが自分に何も言わずに正体を明かしたことを根に持っていた。
「私たち、昔はそれなりの仲だったと思うんだけど? お互いに尊敬し、信頼しあっているとも思っていたわ。これって、私の思い込み?」
「フェリシア……」
「電話もメールもしてくれないなんてね」
「あー……君が正しいよ。でも、ここ数ヶ月は目まぐるしくって。まるで人生を早送りされた気分だよ。想像出来るかい?」
「想像もつかないわ……もういいわ。責めるのはオシマイ。で、私に何をして欲しいのかしら?」
「誰かが僕を弄んでいるんだ、フェリシア」
 ピーターはMJや自分が襲われたことをブラックキャットに告げる。幸い、メイ叔母さんはトニーが手配してくれたボディーガードがいるため、今のところ無傷だ。
「オズボーンの仕業かしら?」
「いや、彼ならもっとスマートにやるよ。今回の事件は……滅茶苦茶だ。行き当たりばったりという感じがする

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 自分の周囲を見張っていて欲しい。ブラックキャットにそう頼もうとしたピーターは、リズ・アランからの電話で会話を中断する。リズの子供が、叔父のモールテンマンに誘拐されたのだという。モールテンマンの要求は、スパイダーマン。スパイダーマンはその話を聞くなり、ブラックキャットと共に現場に急行するのだった。
「一体何人の元ガールフレンドに気を遣わせれば済むのかしらね?」

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 一方その頃。トニー・スタークのボディーガードに守られ、買い物を終えたメイ叔母さんをピーターに変装したカメレオンが出迎えていた。メイ叔母さんの荷物を受け取り、さも好青年を演じるカメレオンだったが、その口元には抑えきれぬ笑みが浮かぶのだった。

to be continued THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31

←今回のエピソードを収録

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

SUPERNOVAS

 Marvel今週の新刊。

八月十五日発売予定(amazon)
Avengers: Earth's Mightiest Heroes II (Avengers)
  AVENGERS: EARTH'S MIGHTIEST HEROES II #1-8を収録。ハードカバーです。

八月二十二日発売予定
Essential Dazzler 1 (Essential)
 白黒のエッセンシャルシリーズ。DAZZLER #1-21, UNCANNY X-MEN #130-131、AMAZING SPIDER-MAN #203を収録。

Ghost Rider 2: The Life & Death of Johnny Blaze
 GHOST RIDER #6-11を収録。

Marvel Adventures Fantastic Four 6 Digest (Marvel Adventures)
 コミックサイズのダイジェスト版。MARVEL ADVENTURES FANTASTIC FOUR #21-24を収録。

Women of Marvel 2
 AVENGERS #83、STRANGE TALES #10-11、SPIDER-WOMAN #10、WEST COAST AVENGERS #15、visions & the Scarlet Witch #12、 Uncanny X-Men #168・189・201・218を収録。

X-men: Supernovas (X-Men)
 X-MEN #188-199、X-MEN ANNUAL #1を収録。ハードカバーです。


テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

CIVIL WAR FRONT LINE THE ACCUSED part9&SLEELER CELL part7



 ダマンチウム製の牢獄がこしらえられた、アメリカ国内最大級のセキュリティを誇る刑務所。そこへ、意識を回復させたスピードボールこと、ボールドウィンが移送されてきた。スーパーヒューマン登録制度にサインしない限り、ボールドウィンの扱いが変わることはない。死の淵から生還しても、待っているのは牢獄での暮らしだけ。
 一方、刑務所の囚人たちは脱獄を目論んでいた。アダマンチウム製の牢を過信する看守らの隙を突くのだ。そのきっかけは、ベイビーキラー・ボールドウィンが運んできてくれる……

CIVIL WAR FRONT LINE THE ACCUSED part9

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 囚人たちの反応は、どの刑務所でも同じだった。ベイビーキラーと罵声が飛ぶばかり。牢の中から唾を吐きかけられたボールドウィンは激昂し、牢獄の中の囚人に噛み付く。
「俺がここに移送させられる理由を教えてやろうか? 前の刑務所でなあ、俺は全員病院送りにしてるんだよ」
 だが、それこそが囚人たちの目的だった。怒りに任せて牢に近づいたボールドウィンの体を、囚人たちのリーダー格・レイザー羽交い絞めにする。
 一気に混乱する現場。慌てふためく看守たちは牢の中に収められた囚人たちが何者であるかを忘れていた。彼らはスーパーヒューマン。人を超越した力を持つ人種なのだ。隙さえ出来れば、囚人たちが看守を殺すことなど容易いことだった。
 セキュリティールームを襲撃し、囚人たちは牢獄から完全に放たれる。

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 ボールドウィンは未だに体の自由を奪われていたが、その口元には笑みが浮かんでいた。
「あんた、俺を傷つけたな」
「それがどうした?」
「いや……もっとやってくれよ」
 刑務所内が閃光に包まれる。

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 数分後、刑務所内の騒ぎは完全に収まっていた。解き放たれたはずの囚人は皆、一様に意識を失い、完全に無力化されている。辺りには爆発痕らしきものが残っており、無事なのはアダマンチウム製の牢獄とそして……
ようやく心の準備が出来たぜ。スーパーヒューマン登録制度にサインしてやる。さあ、書類を持って来いよ
 かつて以上の力を得たボールドウィンは不敵な笑みと共にそう告げるのだった

to be continued CIVIL WAR FRONT LINE THE ACCUSED part10

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「何も話さないわね」
 ジョーのマリーンマニアの一件以来、奇妙な事件に関ることとなったドナとキース。二人の前に遂に、全ての事件に関る男・オズボーンが拘束されていた。その口にはハンニバル博士の如く、猿ぐつわが嵌められている。護送中にオズボーンが警官に噛み付いたためだ。

SLEELER CELL part7

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 オズボーンの猿ぐつわを外し、尋問が始まる。だが、オズボーンは「俺はやっていない」の一点張りだった。その顔に狂気はない。正気でオズボーンは「やっていない」と証言しているのだ。
 だが世界中の人々がオズボーンのアトランティス大使襲撃を目撃している。オズボーンは報道陣にどうやって紛れ込んだのか、そもそも厳重な警備がしかれたあの場に何故銃を持ち込めたのか、その銃は何処から調達したものなのか。全てが謎に包まれている。
 数々の問いに対するオズボーンの答えはこうだ。
「答えられん」
 この態度にドナが腹を立て、厳しい追求を始める。するとオズボーンは突如口から泡を吐き、悶絶するのだった。だが、狂人ノーマン・オズボーンの異変に注意を払う者はいない。その後も尋問は続けられた。
 ジョーのマリーンマニアの事件。ジョーは確かにアトランティスのエージェントであったが、店を破壊したのは彼ではなかった。店から検出された火薬反応や爆発の痕は、アトランティスのエージェントたちを襲撃した現場と同じ……つまり、同一人物の犯行ということになる。グリーンゴブリンはエージェントを襲撃するよりも前に、ジョーを狙っていたのだ。いや、そもそも目的はジョーであり、アトランティスのエージェントたちはその付属物であったかのようであった
 何故、同じ人間、それもアトランティスのエージェントとして隠れ住んでいた男を狙ったのか。
 しかし、オズボーンは「答えられん」の一点張り。

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「何故なの? 何故言えないの?」
連中が何かを俺の中に埋め込みやがったんだ……
 オズボーンの呻きの直後、取調室の扉が開かれる。
「インタビューはそこまでにしてくれたまえ」
「あんたじゃない!」
 その声を聞いた途端、オズボーンは叫ぶ。オズボーンは真実を口にすることが出来ない。つまり、オズボーンが必死に否定しようとすることにこそ、真実が隠されている。オズボーンを影で操る権力者が今、取調室から彼を連れ出そうとしていた。
 一介の刑事であるドナとキースが、権力に逆らえるはずもない。

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 アトランティスの大使を襲撃した犯罪者は、何のお咎めもなく釈放される。静けさを取り戻した取調室で、キースはドナに暗い呟きを漏らした。
「アメリカ国民は騙されている……そんな風に感じているよ」

SLEEPER CELL end...




 フロントラインも残すところあと二号になりました。そして今回でスリーパーセルが終了。オチもへったくれもないのですが(笑)、権力者に屈するしかない刑事たちの虚しさは描けているんじゃないかなと。ワンダーマンのシーンは別に必要なかっただろって感じではありますがw
 アキューズドでのボールドウィンの心境変化というか、いきなり怪我から復帰しているのはちょっとクエスチョンマーク。ちょいと飛びすぎ(笑)初めて読んだ時も戸惑ったけど、改めて読んでも戸惑ってしまいました。
 一方、昨日紹介したエピソードではアメイジングスパイダーマン誌のスパイダーマン離反に密接するシーンが挿入されていて、読み直してみると「このシーンはあのシーンに繋がっているのか」と発見があって面白いです。CIVIL WAR・FRONT LINE・AMAZING SPIDER-MANの三誌を読んでいなければ理解できないのがネックですが^^;

←ただいま紹介中

テーマ : アメコミ
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CIVIL WAR FRONT LINE EMBEDDED part9



 ャプテンアメリカへのインタビュー。それはジャーナリストの誰もが望むものだった。一生に一度、巡ってくるか来ないかのチャンス。最も偉大なアメリカの象徴にして、最高の兵士・キャプテンアメリカを前にして、サリーは冷静を装いながらも高揚感を覚える。
「それでは……あなたが付き従ってきた政府に対して反乱を起こした理由をお聞かせ願えますか?」
「私は反乱を起こしたわけではない。ただ、スーパーヒューマン登録制度の是非を問うただけだ。返答を待っていた。だが、彼らは私を拒絶したんだよ。この国は最早……私が守ろうとしたものではない

CIVIL WAR FRONT LINE EMBEDDED part9

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「けれど、あなたは選択の結果に戦争が待っていると理解していたはずです。それでも、法を守ることよりも、ご自身の意志を優先させるのですか?
かつて私は国に言われるがまま……そして国が正しいと信じて独裁者と戦ったが、それは犠牲者を増やすだけだった。大勢の若者が死んでいったよ
「ですが、あなたの戦った敵にも正義はあったはずです。彼らもまた、その正義に殉じていった。戦争に正しさなどありはしないのではないでしょうか。あるのは、どちらの立場に立つか……それだけです」
「待ちたまえ、それはあまりにも乱暴だ」
 だがサリーはキャップの制止も聞かずに倉庫を飛び出した。キャップが約束してくれた十五分よりも遥かに早く。数週間前、戦争が激化する前ならばキャプテンアメリカの言葉に感銘を受けたかもしれない。だが現実に戦争は始まってしまった。綺麗ごとでは済まない次元に、戦争は突入しているのだ。倦怠感を覚えながら、サリーは倉庫を後にした。

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 その晩。ベン・リッチの自宅にピーター・パーカーが訪れていた。監視カメラの設置された自宅では出来ぬこと……ハッキングを行うためにやって来たのだ。犯罪行為に手を染めるのはピーターでも、そのパソコンの持ち主はベン・リッチである。だが、デイリー・ビューグルのかつての同僚として信頼関係を築く二人の間に気遣いは無用だった。ましてや、ピーターの目的がスターク社の資産の増減、つまりアイアンマンがこの戦争で得た利益を調べるためならば、リッチも協力は惜しまない。
 モニターに結果が表示され、ピーターは顔を歪める。シビルウォー発生直前に、スターク社は莫大な利益を得ていた。不信を露にするピーターに対して、リッチは異を唱える。
「ピーター、トニー・スタークは個人の利益のために動く人間ではないと思うけどね。人の生命を金のために弄ぶとも思えない
「僕もかつてはそうだったよ、ベン。彼が僕の人生そのものを思いのままにしようとするまではね」

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 マンハッタン。ジャーナリストのサリーとダニーはグリーンゴブリンの情報交換のついでに夕食を共にしていた。ノーマン・オズボーンがアトランティスの大使を襲撃した理由は未だ不明。当のオズボーンは錯乱状態で、狂犬病にも似た様相を見せているという。
「ねえ、ファックスは持っているかしら? ファックスして欲しいのよ」
「ああ、それはもちろん。ええと……もし君が気にしなければなんだが、またこの店にこないか? つまり、まあ、その……君がよければなんだけど」
「まどろっこしい人ね」
 そう言って、サリーはダニーにキスをした。

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 アヴェンジャーズタワーでは、オズボーンを制御するはずのナノボットの異常にリード・リチャーズが頭を抱えていた。トニーとリードがプログラムしたナノボットの制御をそう簡単に破れるはずがないのだ。
 裏切り者がいるのかもしれない。リードがその結論に達するのに、そう長くの時間は必要としなかった。そんなリードに、マスクを外したアイアンマンことトニー・スタークが声をかける。
「トニー。山ほど問題を抱えていて話どころではないんだが。一体、何のことだい?」
 オズボーンのアトランティスの大使襲撃事件が新たな惨事を招き寄せようとしていた。アトランティスの兵士に進軍の命令が下ったのだ。プリンス・ネイモアですらも、この事態を収拾できそうにない。外に連れ出されたリードはぶつぶつと呟いていたが、トニーの告白に口を閉じることとなる。
裏切り者が誰なのか、私は知っているんだ。いや……最初から分かっていた

to be continued EMBEDDED part10

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テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

天元突破グレンラガン 第十九話

き残るんだどんな手段を使っても

・死刑
 シモンを拘束したロシウ。せいぜい身動きが取れなくなるくらいだと思っていたら、シモンに突きつけたのは死刑宣告。やることが過激です。今週、シモンから「司祭様みたいになってるぜ」と突っ込みを喰らうロシウですが、螺旋王の思想にも近いものがあるんですよね。司祭と螺旋王の思想の根っこが同じなので(人類を増やさない)当然といえば当然なのですが。
 ロシウの村の司祭にしろ、螺旋王にしろ、これまでグレンラガンの中ではその思想に衝撃を与えるor完全撃破という流れを取ってきました。となると、ロシウの末路も自ずと見えてくるというもの。その内シモンにぶっ飛ばされるでしょうw

・シモン死刑囚
 あれよあれよと転落してしまったシモン。兄貴の像まで倒されて、色々悲惨です。それでも他人を責めようとしない&ロシウにすら怒りを向けない辺りは成長したということなのか、はたまたニアを失ったショックでへこんでいるだけなのか
 すまなかったな。シモンの弱気な呟きが印象に残ります。兄貴が死んでから他人に謝ったことなんて殆どなかったんじゃないかな?
 新兵器が完成してシモン用済みってのも、また堪えますね。

・アンチスパイラル
 アンチスパイラル編の面白さというか、上手さは敵に個性を持たせていない点ですね。今までは対獣人戦のせいで敵キャラにもある程度の個性を与えなければならなかったのですが、アンチスパイラルに関してはそんな描写は必要ない。ニアにしても、分かりやすい変貌ぶりなので、わざわざシーンをこさえる必要がありません。
 そのおかげで、今までおざなりにされてきたサブキャラクターたちが描かれ始め、脚本の密度が一挙に増しました。サブキャラの描写とドラマは今までのグレンラガンに決定的に欠けていたものなので、これからの物語に厚みを持たせてくれるのではないでしょうか。
 第一話並みの質を持った脚本が見られるのは、そう遠い日のことではなさそうです。(一話はキャラクターが少ないからその分ドラマの密度が濃かった)

・ヴィラル
 ここでコイツと絡ませますかぁ。これは面白くなりそうです。あと、そろそろヨーコの出番かな。彼女をわざわざ表舞台から外したのはシモン再起の足がかりにするためでしょうし、何より第一話において外の世界の空気を運んできたのが彼女であることを考えると、これ以上ない適役です。

←DVD

テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック

マーヴェルレジェンズ11 タスクマスター

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 ーヴェルレジェンズからタスクマスター。ハルクバスターアイアンマンがリリースされたシリーズの中の一つです。ハルクバスターに話題を持っていかれて影が薄いのですが、なかなか良い出来の奴なのです。

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テーマ : おもちゃ
ジャンル : サブカル

海洋堂 リボルテックNo.21 GR2



 洋堂リボルテックシリーズから、GR2。リボルテックは毎月リリースされるので、レビューしないとあっという間にモノが古くなってしまいます。いつの間にやら第二世代に突入しているし、回転が速いこと速いこと。

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テーマ : おもちゃ
ジャンル : サブカル

LIFE AND DEATH MATTERS

 週発売予定の新刊。

八月八日発売予定(amazon)
X-factor: Life and Death Matters (X-Factor (Graphic Novels))
 X-FACTOR #7-12を収録。

八月十五日発売予定
Thunderbolts Presents: Zemo - Born Better
 THUNDERBOLTS PRESENTS: ZEMO - BORN BETTER #1-4を収録。サンダーボルツからのスピンオフ。

Ultimate X-men Ultimate Collection Book 2 (Ultimate X-Men)
 ULTIMATE X-MEN #13-25を収録。

Wisdom: Rudiments of Wisdom
 WISDOM #1-6を収録。

九月五日発売予定
New Avengers 5: Civil War (New Avengers)
  NEW AVENGERS #21-25を収録。ニューアヴェンジャーズのシビルウォータイインタイトルが収録されています。ニューアヴェンジャーズ内の各キャラの内面描写がメインで、それほど本編には関ってきません。むしろ、シビルウォー後のアヴェンジャーズを読みやすくするための内容。

 今週はペーパーバックのみ。シビルウォータイトルのTPBが出揃ってきましたね。




 大妄壮さんと相互リンクなのです。以後、よろしくお願いします~


テーマ : アメコミ
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