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THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#30



 争の最中でも、時は流れゆく。日常生活もまた、以前と同じように流れている。美術館に立ち寄ったピーター・パーカー。ピーターはそこで一人の男と会話を交わしていた。アーティストの出自をぽつりぽつりと語る男の名は、マックス・ディラン。エレクトロとして知られる男である。ヴィランとなる前の彼の夢は、アーティストになること。だが、その過去はエレクトロを苦しめるだけだった。ピーターは何気なく、「いつから美術評論家になったんだい、マックス?」と返す。しかしそれは、夢に敗れてヴィランとなった男の神経を刺激するだけだった。
 美術館に電光が走る。

THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#30

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 互いに正体を現し、二人は激突する。ピーターがエレクトロと遭遇したのはただの偶然ではない。ピーターの新しいスーツには特殊な能力を持つ人間(エレクトロのような)のデータが入力してあり、外見をどんなに装っても目的とする人物を見つけ出すことが出来るのだ。ピーターがエレクトロに接触した理由はただ一つ。
 ウィル・オ・ウィスプ・スケアクロウといったヴィラン同盟にエレクトロも加盟しているのではないかと睨んだからだ。白を切るエレクトロだが、事実、彼はヴィラン同盟の首謀者であるカメレオンに雇われていた。ピーターと接触したのはただの偶然だったにしろ、いずれは彼を襲うつもりだったのである。
 新スーツの機能でエレクトロの能力を吸収し、逆流させるピーター。呆気なく倒れるエレクトロを見下ろし、ピーターは「ラッキーだったね、ピーター」と呟いた。
 エレクトロは誰も殺さずに済んだし、自分を襲う可能性のあるヴィランを一人倒したことで時間に余裕が生まれた。
 自分を付け狙うヴィランたちが何を狙っているのか、考える時間が。

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 その頃、普段のように舞台の稽古に取り組むMJの前にスウォームが姿を現していた。蜂を操る。ヴィランだ。MJの側にピーターはおらず、彼女は一人でスウォームと対峙する羽目になった。
 スウォームから必死に逃げるMJの脳裏に蘇ったのは、幼い日の記憶だった。父親が蜂の巣を退治した時のこと。父は蜂にスプリンクラーを浴びせかけ、その水の重さで蜂を全滅させたのだ。父と同じようにMJはスプリンクラーを作動させる。
 スウォームの体から夥しい量の蜂が流れ落ち、その本体・スケルトンが露になる。スウォームの本体はナチスの科学者のなれの果て。死して尚、その怨念がスケルトンに宿り、蜂を操っているのだ。
半ば無力化されたスウォームだが、MJへの攻撃は止まらない。間一髪というところで、MJは役者仲間のブライアンに助けられる。蜂を失ったスウォームの力は、たかが知れていた。
こんなことが毎日続くのかしら? ピーターを狙う悪党たちに命を狙われ続けるっていうの?
 スプリンクラーに濡らされながら、MJはうんざりしたように呟くのだった。

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 某所。カメレオンは部屋中の鏡という鏡を叩き壊していた。ある事件から精神を病んだカメレオンは、ピーターの妻・MJから受けた屈辱と、何かが自分の身に起こったという不確かな記憶に取り付かれていた。カメレオンは投身自殺したショックで、その当時の記憶が断片的に欠けているのだ。そんなカメレオンの胸中には、ピーターへの歪んだ憎しみが渦巻く。
「世界中が貴様の正体を知っていようが関係ない。俺には貴様を殺す権利があるのだ、パーカー。必ず貴様の家族を殺してやる。まずは妻、貴様、そして貴様の叔母だ……」
 
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「参ったな。何をそんなに怒っているんだい、キャット?」
 夜。ピーターはブラックキャットと街を巡回していた。
「あなたが何も言ってくれなかったからよ、ピーター」
 ブラックキャットは未だに、ピーターが自分に何も言わずに正体を明かしたことを根に持っていた。
「私たち、昔はそれなりの仲だったと思うんだけど? お互いに尊敬し、信頼しあっているとも思っていたわ。これって、私の思い込み?」
「フェリシア……」
「電話もメールもしてくれないなんてね」
「あー……君が正しいよ。でも、ここ数ヶ月は目まぐるしくって。まるで人生を早送りされた気分だよ。想像出来るかい?」
「想像もつかないわ……もういいわ。責めるのはオシマイ。で、私に何をして欲しいのかしら?」
「誰かが僕を弄んでいるんだ、フェリシア」
 ピーターはMJや自分が襲われたことをブラックキャットに告げる。幸い、メイ叔母さんはトニーが手配してくれたボディーガードがいるため、今のところ無傷だ。
「オズボーンの仕業かしら?」
「いや、彼ならもっとスマートにやるよ。今回の事件は……滅茶苦茶だ。行き当たりばったりという感じがする

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 自分の周囲を見張っていて欲しい。ブラックキャットにそう頼もうとしたピーターは、リズ・アランからの電話で会話を中断する。リズの子供が、叔父のモールテンマンに誘拐されたのだという。モールテンマンの要求は、スパイダーマン。スパイダーマンはその話を聞くなり、ブラックキャットと共に現場に急行するのだった。
「一体何人の元ガールフレンドに気を遣わせれば済むのかしらね?」

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 一方その頃。トニー・スタークのボディーガードに守られ、買い物を終えたメイ叔母さんをピーターに変装したカメレオンが出迎えていた。メイ叔母さんの荷物を受け取り、さも好青年を演じるカメレオンだったが、その口元には抑えきれぬ笑みが浮かぶのだった。

to be continued THE SENSATIONAL SPIDER-MAN#31

←今回のエピソードを収録
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