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SPAWN #153



 ポーンことアル・シモンズのかつての妻の下には三人の子供がいる。サイアン、そしてジェイクとケイティの双子だ。まだ幼い双子は家の中で自由気ままに振舞っている。ジェイクの目下の興味は、「池にペンキを流し込んだら、どうなるか」だ。もちろん、その池には魚がいる。ジェイクはその魚の行く末をサディスティックに観察するつもりだった。
 一方、ケイティは腹に口の生えた不気味な蛙の絵を描いている。
 おぞましい趣味を持つ双子。二人に手を焼くワンダは、彼女の祖母・グラニーに双子を託し、会議へと行ってしまう。グラニーが盲目であることを知る双子は、言葉では従順に従ってみせるものの、その表情は完全に曾祖母を馬鹿にしていた。
 母が仕事に出かけ、姉のサイアンが学校に行っている今、双子を止める者は誰もいない。ジェイクは「池の悪戯」を告げ口したケイティに向かって鋏を振り下ろした

SPAN #153

spawnhundredfiftyth (1)

「あんたに絶対後悔させてやるから」
 鋏に脳を穿たれながら、ケイティは殺意を剥き出しにした。

 その晩、家に帰ってきたサイアンは双子への恐怖をグラニーに漏らす。あの二人は、自分たちとは根本的に違う存在なのではないかと。サイアンがそう零すのには理由があった。ここのところ毎晩、悪夢にうなされているのだ。血の川、太陽と月が並ぶ異常な光景、その空の下で飢えに苦しむ人々。しかも、彼女が夢に見た光景が次々と現実になっていく。自分の悪夢が現実を侵食しているのではないかという気すらしてくる。グラニーは、そんなサイアンを慰めるものの、世界を覆う混沌に不安を隠せない。

spawnhundredfiftyth (2)

 アンダーワールド。グラニーが守護天使と愛するアル・シモンズはスポーンの軍団を従え、忘れ去られし者の一人である・マモンと相対していた。
スポーン「よく見ろ、マモン。貴様は真実を欲していたな! 俺が何者であるかを知りたがっていた。これが答えだ!」
サムズ「馬鹿な。マレボルギアがアル・シモンズをヘルスポーンの上位存在として蘇らせたとしか考えられん」
マモン「いや、マレボルギアではない。奴よりも強大な存在がシモンズの変化に関っているのだ……シモンズよ、貴様という存在は興味深い。我が軍門に下れ。その暁には世界をくれてやろう」
スポーン「貴様如きが俺に取引を持ちかけるだと? サタンを連れて来い。お前では話にもならない」
サムズ「我が主の名を軽々しく口にするな!」
スポーン「威勢はいいな。だが、貴様らの恐怖を感じる。俺という存在が理解できないんだろう? 俺は貴様らの想像を超えた存在だった。違うか?」
 ヘルスポーン軍団を従え、スポーンはサムズが創りだしたかつての仇敵たちへと戦いを挑む。

spawnhundredfiftyth (3)

 復活したスポーン、そしてヘルスポーン軍団の力は圧倒的だった。敵を瞬く間に屠り、サムズとマモンを敗走へと追い込む。
 戦いを終えたヘルスポーン軍団は現れた時と同じように、スポーンの体へと吸い込まれていった。スポーンは復活の鍵となったクリストファー、サムとトゥイッチを連れてアンダーワールドの外へと飛び出す。クリストファーらをアンダーワールドへと案内したサーカスは跡形もなく消え去っていた。訝しがる一行の前に、マン・オブ・ミラクルが姿を現す。
ミラクル「〝あれ〟は役目を終えたのさ」
スポーン「サム、トゥイッチ、クリスを頼む。こいつの相手は俺がする」
クリス「大丈夫、彼は僕を傷つけたりしないよ。ねえ、僕は上手くやれたかな?」
ミラクル「完璧だよ。君のおかげでスポーンは己がアル・シモンズ以上の存在であることに気づけた」
スポーン「何故俺のことを知っている? 答えろ!」
ミラクル「ずっと、君のことを見ていた。君の魂が流れ出していく様を。そして今日、分かたれた魂は君の元へと戻った。クリスを大事にするんだよ。彼は、君の良心そのものだ。君が失ってしまった、ね。己が内に響く魂の声に耳を傾けてごらん。最初は意味を成さない言葉かもしれない。だけど、必ず理解できるようになる」
 ミラクルは啓示を残し去っていった。

spawnhundredfiftyth (5)

 スポーンは地球に帰還した。だが、その間にも世界は刻一刻とその姿を変え続けていた。
 ケイティーとジェイクの双子は、ついにその異常性と残虐性を露にし始めた。まるで、世界の変化に足並みを合わせるように。

spawnhundredfiftyth (6)

 テネシー。エマは亡夫を偲んで墓地で涙を流していた。当時浮気をしていた彼女は、愛人に会いたいがために夫を騙し、嵐の夜へと送り出した。哀れなビリー・ボブは交通事故に巻き込まれ、帰らぬ人となった。すべてはエマが招いたことであった。夫の墓の前で己の罪を懺悔する妻。そこまでは、ありふれた光景であったかもしれない。だが、世界は変わり始めている。その価値観が、根底から変質しているのだ。
「エマ。てめえは俺が嫌うものを知ってんな? 水で薄めたウイスキーと、二股をかけやがる淫売だ!」
 死者は、もはや死者ではない。それがこの世界の新しいルールだった

to be continued SPAWN #154





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