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SPAWN #156



 ンダ・ブレイクの眼前には信じがたい光景が広がっていた。ケイティの手には血まみれのバットが握られ、ジェイクの頭部は砕け散り、脳漿が飛び散っている。ワンダは我が子の死に悲しむことすら出来なかった。
 ワンダには、いずれこうなることが分かっていた。ワンダの夫であるテリーがたまたま留守にした際、ワンダは何者かに「種子」を植えつけられた。その者が人間であったのか、それともまったく別の何かであったのか、ワンダには知る由もない。だが、その後に生まれた双子を見てワンダは確信したのだ。
 私は化け物を孕まされた、と。

SPAWN #156

spawn1561 (1)

 異常な状況に戸惑うワンダは、救急車を呼ぶ。自分の子供が、子供を殺したのですと。そんなワンダの苦悩をよそに、ケイティはカーペットクリーナーで掃除を始める。ジェイクの血を拭き取るためだ。しかも、脳を吹き飛ばされたはずのジェイクまで一緒に、「自分の血痕」の後始末を始める。常軌を逸した双子の行動に、ワンダは恐れを抱くしかないのだった。
 だが、双子は救急隊員の前ではいかにも普通の子供を装った。頭蓋骨が砕かれたはずのジェイクの頭部はいつの間にか、「すり傷」になっており、ワンダが動揺しすぎだと救急隊員に窘められる始末。夫のテリーもワンダの言葉を間には受けない。
 それでもワンダは、呟かずにはいられないのだった。
あの子達は怪物なんじゃないかと恐ろしくなるのよ……

spawn1561 (2)

 北インド、ベンガルでは人外の存在が激突していた。破壊神カーリーと、ヘルスポーンの戦いである。復活を果たしたスポーンはマモンにも匹敵する力を誇っていたが、相手は神。スポーンは瞬く間に劣勢に追い込まれるのだった。
カーリー「貴様の虚無を感じるぞ、ヘルスポーンよ。貴様の体内に閉じ込められた魂の叫びが聞こえる。彼らは自由を、死を求めている。ならば私がその望みを叶えてやろうぞ」
スポーン「やめろ! 彼らは俺の一部だ!」
カーリー「お前はアルマゲドンを止めようとしているらしいな?」
スポーン「そうだ、この世界をアルマゲドンから守らねばならない」
カーリー「何ゆえにアルマゲドンの回避を望む? お前はヘルスポーンではないのか? ヘルスポーンにとって、戦いこそがすべて」
スポーン「誰と戦うかは、俺が決める。もしアルマゲドンが起きたら、全人類が滅びる。そんなことをさせるわけにはいかん!」
カーリー「死は我らにとって祝福。嘆きに満ちたこの世界を離れ、より良き世界へと生まれ変わるのだ」
スポーン「人間はそんなこと望んではいない。死と新生の環はここで終わらせる」
カーリー「それもまたよし。地球が平和になろうて」
 スポーンとカーリーの会話が一段落したところで、アマルが口を挟む。スポーンの内より出でたヒンドゥー教徒だ。アマルはカーリーにスポーンを助けてくれるよう懇願する。スポーンの存在がアルマゲドン回避の鍵を握っているのだと、直感的に悟っていたからだ。
 カーリーは神をも恐れぬアマルの勇気を評価し、代償を求めた。スポーンと匹敵するほどの、生贄を

spawn1561 (4)

 アマルが差し出したのは、妻のシャンティが抱きかかえる赤子だった。二人はシャンティが身ごもった直後に他界した。つまり、ここにいる子供はシャンティの過去と、そして決して訪れない未来が交錯した存在なのだ。誰もが二人の子供を認識できるが、彼が決して生まれることはない。生まれることなく死んでいながらも尚、両親の愛で存在しつづける赤子。
 スポーンは二人の告白を聞きながら、ワンダとの結婚生活を思い出す。子供を成す、その喜びを享受することなく終わってしまった過去を
 大いなる矛盾を抱えた無垢な魂は、カーリーを満足させた。
スポーン「感謝する。あんたたちには借りが出来た……」
アマル「気にしないでください。私たちの子供は、ここにはいなかった。我が子と共にありたいと願う心が、赤子を存在させていたのです。どうして我々が選ばれたのかは分かりませんが、準備は出来ました。我々はあなたの一部となりましょう」
 スポーンはアマルとシャンティの痛みと喪失感、そして喜びを分かち合った

spawn1561 (5)

 ジェイクとケイティの双子を精神鑑定医に診せるワンダだったが、鑑定医は二人を「普通の子供」と診断した。双子は決して、人前では尻尾を出さないのだ。となれば、我が子を異常だと恐れるワンダこそが、異常だということになる。
 精神鑑定医からも、そして夫のテリーからもワンダは異常視される羽目となってしまった。だがワンダは、双子の異常さを信じて疑わなかった。テリーは必死に忘れようとしているが、双子は一歳にも満たない内にアルファベットを自由自在に使いこなしていたのだ。
 KILL MOMMY
 ママを殺せ。

spawn1561 (6)

 ベンガルでの敗北を経て、スポーンはサムとトゥイッチの元へと戻ってきた。サムの事務所にはテネシー州でのゾンビ事件を解決したヒロシとクミコがいた。
ヒロシ「よく戻られました、シモンズさん」
トゥイッチ「アル。インドで何があったのですか? 本当にカーリーが? 彼女を倒したのでしょうか?」
スポーン「倒すだと? 俺は思い知らされただけだ。神の前では未だにゴキブリのようなくだらん存在にすぎんと。この程度の力では、誰も救えん」
トゥイッチ「なるほど……ところで、面白いことが分かったんです。ヒロシとクミコ、そしてクリストファーには共通点があるのです。もしかしたらそれが、あなたの身に起きたことを解く鍵になるかもしれません」

spawn1561 (7)

 一方その頃、テリーとワンダの家では双子が暇つぶしと称して、両親を拘束していた。もちろん、彼らの姉であるサイアンも遊び相手の一人。
 シナリオはこうだ。精神の安定を欠いた母親が夫と子供を惨殺。我に返った母親は後悔のあまり、自殺する。誰も双子の反抗だとは思わない。
 ケイティーはワンダに銃口を向けながら、醜く顔を歪めた。

to be continued SPAWN #157



 ストーリーがますますカオスになっていくアルマゲドン編。正直、カーリーのくだりはよく分かりませんwだって、キリスト教世界観をベースにしているのに異教の神様を出されても……ねえ。天界と魔界の戦いから明らかに浮いちゃってます。

←今日からvol.2に突入
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