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今月の本 二年分、その二 遅々として進む~編

ベルカ、吠えないのか?
ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)
(2008/05/09)
古川 日出男

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 ぉん。壮大なる犬の系譜。ビートを刻まれた文章が疾走する、強烈なエネルギーに満ち満ちた作品です。

 尊敬する女性から薦められて何となく読み始めたんですが、気づけば物語の吸引力と文章のリズムにノックアウト。それ以来、すっかり古川ファンとなってしまいました。内容も文章も独特なので人を選ぶと思いますが、合う人は大ハマリするはず。マルドゥックシリーズが好きな人にはすんなりと受け入れられそうかな。あと、競馬というか血統が好きな人にもおススメであります。

 ちなみにその人からは他にもレベッカ・ブラウンを薦められました。レベッカ・ブラウンも大好きになりましたとも、ええ。今思うと、感性がとても近い人だったんだなぁ。そんな思い出補正もあって、特別な一冊です。

わたしを離さないで

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
(2008/08/22)
カズオ・イシグロ

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 緻密な構成力やエピソードの見せ方・タイミングなど、作者の技巧を思う存分味わえる一冊。ただ、ストーリーにはあまりのめり込めませんでした。語り口が御伽噺チックで、やや不気味なんですよね。それが作品を構成する上でまた一役買ってはいるんですが、気味の悪さの方が先に来てしまいました。感性の問題もあるんでしょうけど。
 上手い作品ではあると思います。面白いかどうかは、人を選ぶんじゃないかな。

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
(2008/11)
米澤 穂信

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 上手い繋がりで、こちらを紹介。穂信さんには珍しい、短編集となってます。(シリーズものは除外する)いつもの青春ミステリはすっかり身を潜めて、やや残酷なストーリーが展開されていきます。ミステリとしては割りとお手軽なのはご愛嬌として、各短編の語り口が上手い。不気味な話をより一層、おどろおどろしいものへと変貌させています。
 器用な作家さんなんだなと認識した一品です。ただ、追想五断章でも感じたんだけど、ちょいと器用貧乏に陥りかけているような気も。さよなら妖精の時の様に、決して上手くはないけれど心に深く残る作品の方が私は好きです。

ダブルブリッド10

ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)
(2008/05/10)
中村 恵里加

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 よもや、このシリーズが完結するとは思わなかった。電撃大賞で華々しくデビューしたかと思いきや、シリーズを重ねるごとにグロ&殺伐描写が跋扈し、発売期間がどんどん長くなっていき……発売されたのが前作から五年経ってるって、どーいうことですか(笑)とりあえずはまあ、完結してよかったですよ。うん。
 ストーリーは巻を重ねるごとにミニマムになっていったので、正直盛り上がりは低いです。一巻の完成度と感動は、結局越せませんでした。残念。シリーズ化してしまった編集部の責任かな、これは。後の作品の発表ペースと評価を見ると、ダブルブリッドはいたずらに作家生命を削っただけのような気がしますよ。

京都でのんびり

京都でのんびり―私の好きな散歩みち (祥伝社黄金文庫)京都でのんびり―私の好きな散歩みち (祥伝社黄金文庫)
(2006/10)
小林 由枝

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 京都を一人旅する時に、お供代わりに購入した一冊。筆者おススメのお散歩コースが満載で素敵です。穴場的な場所が多いので、人が少ないのも素晴らしい。京都をふらふらと散歩するなら、断然この本をおススメします。ガイドブックも購入したけど、旅をしている時はこちらばかり見てました。ポケットに突っ込んで、すぐに取り出せるのも○。
 女性らしい優しい文章と柔らかいイラストも魅力たっぷりで、読み物としても優れておりますよ。
 
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テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 小説・文学

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