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今月の本 二年分、その三 三日坊主にはなりたくないんじゃよ~編

ムーンパレス

ムーン・パレス (新潮文庫)ムーン・パレス (新潮文庫)
(1997/09)
ポール・オースター

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 オースター作品。興味のあった幻影の書はちょっと敷居が高そうだったので、まずはこちらで肩慣らし。
 洪水のように流れてくる文章にまずは圧倒され、気づけば文章に浸ることの快感を覚えていました。本を読む、という行為の欲求を思う存分満たしてくれます。ストーリー通しての評価はそれほどでもありませんが(ただし、個々のエピソードは大変魅力的)、読書の楽しみを実感させてくれるという点で、とても素晴らしい作品に仕上がっています。
 この一冊で、名訳者・柴田元幸とオースターのファンになってしまいました。現在は柴田元幸新訳の「ガラスの街」が発売中。こちらもなかなかよさそうです。

偶然の音楽

偶然の音楽 (新潮文庫)偶然の音楽 (新潮文庫)
(2001/11)
ポール オースター

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 ストーリー的にはムーンパレスのネガティブバージョン。ムーンパレスが出発点へと到達する物語ならば、偶然の音楽は墜落していく物語。ただし、ラストシーンで盛り返せば、エンターテイメント映画としても成り立つほどの魅力を秘めた作品でもありました。もっとも、オースターがそんな分かりやすいものを書くわけもなく、らしいと言えばらしい小説でしたね。何かこの人は梯子を外すのが大好きな気がする。これはこーいう物語なのか!と思って読んでいたら、思わぬところへ誘導されている……みたいな。
 そうやって騙されるのが、また快感なわけですが。

幽霊たち

幽霊たち (新潮文庫)幽霊たち (新潮文庫)
(1995/03)
ポール・オースター

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 うーん、この作品をどう評価すればいいのか、未だに分かりません。とてつもないポテンシャルを秘めている作品だというのは分かるし、絶賛ばかりなのも納得できるのですが……個人的には落としどころが見つかりませんでした。
 エッセンスだけを抽出した語り口に最後まで馴染めなかったのが原因なのかな。いかにもアメリカ現代文学!みたいな印象を受けてしまうのも、個人的にはマイナスかも。アメリカ現代文学は時々、まったくついていけない作品があるんですよねぇ。

文学少女と恋する挿話集1・2

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)
(2008/12/26)
野村 美月

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“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)
(2009/08/29)
野村 美月

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 文学少女の短編集シリーズ。こじんまりとした可愛らしいエピソードが多く、微笑ましい気持ちで読み進んでいけます。本編みたいな激しさはないけれど、ほわっと出来る一品が揃っています。遠子先輩の「語り」が好きな人には、たまらないんじゃないかな。
 本編では保管しきれなかった、ななせのエピソードがあるのも○。挿話集を読んだ後に本編を読み返すと、面白さに深みが出そうです。これはよい副読本ですよ。
 この人は(或いは、編集の手腕なのか?)、作品の展開の仕方がべらぼうに上手いのですよね。見せ方が絶妙。もっともっと多くの人に知ってもらいたい作家さんの一人です。
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