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邦訳アメコミガイド バットマン:ラバーズ&マッドメン JOKER マッドラブ/ハーレイ&アイビー


バットマン:ラバーズ&マッドメンバットマン:ラバーズ&マッドメン
(2011/03/23)
マイケル・グリーン(作)、デニス・コーワン、ジョン・フロイド(画) 他

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 の作品で描かれるのは、ジョーカーのオリジン。ジョーカーがまだ、ジョーカーでなかった時代の話だ。バットマンは既に活動しているが、他の作品で見られるような頭脳のキレも強さも持ち合わせてはいない。というのも、これはまだバットマンが活動を始めたばかりの頃の話でもあるからだ。
 人間的な弱さを押し殺す術をまだ持っていなかった、一人のクライムファイターだった頃の話。その弱さ故に、バットマンは間接的(或いは、直接と言ってもいいかもしれない)にジョーカーを誕生させることとなる。振りまかれるジョーカーの狂気が、結果的にバットマンの成長を促すのは皮肉としか言いようがない。

 話自体がバットマンとジョーカーのオリジンということもあり、余分な登場人物は一切登場しない。後にヴィランとなるキャラクターが登場するも、知っていれば面白い程度で、ストーリーには大きく関わらない。
 アメコミを読む際にある程度必要な基礎知識が不要であり、かつ、バットマンとジョーカーの二重のストーリーラインが混乱することなく纏め上げられているので、初心者にも優しい作りとなっている。
 癖があるものの、アートも高レベル。
 ★★★★


ジョーカー (バットマン)ジョーカー (バットマン)
(2011/03/23)
ブライアン・アザレロ(作)、リー・ベルメホ(画) 他

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 同日に発売されたこちらの作品では、ジョーカーの手下の視点で彼の狂気が描かれていく。狂人としか言いようがない今作のジョーカーはユーモアがなく、ジョークも殆ど飛ばさない。まさに狂気の塊といった人物造形は、映画ダークナイトのジョーカーと重なる部分がある。
 ストーリーはジョーカーが出所してから動き出すので、ダークナイトの続編といった読み方も出来るかもしれない。ただし、バットマンが登場するのはラストになってからで、彼ら二人の対立構造は全く見られない。あくまでもジョーカーを描くことを目的としている。それ故、物語的な盛り上がりや面白さは薄い。ラバーズ&マッドメンが同日に発売されているだけに、余計にストーリーラインの貧弱さが目立つ。
 一方、アートは非常にいい仕事をしている。写実的な絵柄で描かれるジョーカーの恐ろしいこと。ハーレイクインが妙にセクシーだったり、やや狂人じみたバットマンなど、独特の解釈で描かれるキャラクターも面白い。
 そういった点で、美麗なアートを楽しみたい・ジョーカーの狂気を味わいたいといった人にはおススメである。
 ★★★


バットマン:マッドラブ/ハーレイ&アイビー (ShoPro Books)バットマン:マッドラブ/ハーレイ&アイビー (ShoPro Books)
(2011/03/01)
ポール・ディニ

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 こちらは、過去に発売されていた「バットマン マッドラブ」と「バットマン ハーレイ&アイビー」を合本したもの。どちらも現在は絶版となっており、中古品も高価なので、嬉しい復刊。
 本作の魅力は何といっても、ブルース・ティムの見事なアートだ。たった一コマでここまで動きを見せられるアーティストを初めて見た。動きの始点と終点が目に浮かぶのだ。日本の漫画のような効果線もないのに。デフォルメされたハーレイとアイビーが振りまく色気にも驚かさた。カートゥーンなのに、ちゃんとした女性に見えるなんて。

 ストーリーももちろん、素晴らしい。お気楽で可愛らしいハーレイ&アイビーに対し、マッドラブはやや苦みのある内容で、互いに良いアクセントになっている。柔らかい訳も、このコミックにはピッタリだ。
 ★★★★★
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