スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ぼくらの

 鬼頭莫宏の「ぼくらの」という漫画を買いました。この人の前作「なるたる」が物語が膨らみかけたところでいきなり最悪のエンディングを迎えてしまったので、もう二度とこの人の漫画は買うまいと思っていたのですが……いや、ホントに「なるたる」は酷かった。

 なるたるは、星の骸である「竜の子」と、そのリンク者として選ばれた子供達のお話。病的なほどに細い線で描かれたキャラクターたちは、絵だけで見れば可愛らしいし、いわゆる「表紙買い」する人も少なくないと思います。が、中身は可愛いとは程遠い、グロイ・エグイ・救いがないの三拍子が揃った、とても素晴らしい漫画なのです(棒読み)

 小学生の秘部に試験管を挿入し、それを蹴りつけようとするいじめっ子がいたり。そのいじめっ子の口に、竜の子を使って大量のミミズを流し込み、腹を切り裂いたり。挙句、最後は主人公を取り巻く親しいキャラクターは全員死亡。絶望した主人公が自らの竜の子である「地球」とリンクし、全人類を抹殺してしまいます

 もちろん、グロイだけではないんですけどね。まぁ、その辺の話は長くなるので止めておきます。とにかくまぁ、凄く趣味の悪い漫画家なんですよ。

 で、その趣味の悪い漫画家の漫画をまた買ってしまったと。正直、買った時は魔が差したと思いましたね。だって、鬼頭莫宏がマトモな漫画描くわけないもん。絶対に趣味の悪い漫画を描いてくる。でもまぁ、「今、あなたのために出来ること」とか名エピソードだしなと思いつつ、ページをめくったわけですよ。

 主人公は中学生14人と小学四年生1人でした。キタコレ(゜∀゜)まずこれが第一声。鬼頭莫宏さん、あなたは本当にロリ(ryですね。本当にありがとうございました。今回も可愛い女の子がいっぱい出てきます。町洋子ちゃんなんかが好みなんですが、キャラクターに感情移入してはいけません

 何故って?

 1エピソードごとに、必ず誰かが死ぬから

 説明しておくと、彼ら十五人(正確には十四+一人)は、迫り来る十五体(同じく十四体)の巨大な敵から、巨大なロボットで地球を守るという〝ゲーム〟に参加させられるんですね。十五人の子供達と、十五体の敵。もう言わなくても分かりますね。敵を一体倒すたびに、子供達の一人が死にます。正確には、巨大ロボットのエネルギー源が「人間の命」なのですが、まぁ大差はないでしょう。
 しかも、彼らの敗北は地球の滅亡を意味するそうです。つまり、敵に負けても死んでしまうし、敵に勝っても死んでしまう。自分一人で死ぬのか、人類を巻き込んで死ぬのかという命題を、彼らは双肩に背負わされるわけです。もうホント、最高にエグイですね。
 しかもエピソードで一人のキャラクターに焦点が当てられ、彼らの背負っているものが明らかになったところで、死亡しちゃうんですから。でもね、それが切ないんですよ。妹たちとの遊園地に行くという約束を守るために、自分は行けないと分かっているのに、観覧車を守ったりとかね。このエピソードが収録されている二巻はホントに素晴らしい出来で、子供達の悲壮な最期とどこまでも純粋で優しい生き方には感動させられっぱなしでした。いやもう、素晴らしい漫画ですね、これは! とか思っていたら、3巻では陵辱&復讐劇が待ち受けているようで

 鬼頭莫宏さん、あなたは外道です。本当にありがとうございました。

 とまあ、こんな感じの漫画なのですが「なるたる」よりは遙かにオススメ出来ます。なるたるでもそうだったんですが、外道な描写も社会の病理を深く抉っていて、ちゃんと意味はありますしね。外道外道と茶化して言っていますが、これは誉め言葉のようなものなんですよ(ぇー
 いやホント、ここまで現代の病巣を抉れる作家はそうそういません。汚い現実を直視できる方は「なるたる」の物語に込められた意味も読み取れるのではないかと。

 まぁ、敵のロボットにも別の子供達が乗っている可能性が高いんですけどで、毎回それを握り潰していると

 マジでエグイよ、この人……

スポンサーサイト

テーマ : 雑記
ジャンル : サブカル

コメントの投稿

非公開コメント

>まぁ、敵のロボットにも別の子供達が乗っている可能性が高いんですけど。で、毎回それを握り潰していると。
 ああ…やっぱり、考えることは同じですね(;´Д`)
 自分の場合、友人が「ぼくらの」を持ってて読ませてもらった身なのですが、その友人も自分も、読んでる間に、だっちゃんさんと同じ考えに行き着きまして。
 マジで救えないなぁ、「ぼくらの」。いや、面白いんですけどね。

コメントありがとうございます~

乗ってますよね、あれ(苦笑)まぁ、大人も契約できるので子供とは限らないんですが。
まぁ、何というか……ここまで徹底してくれると逆に清々しいかも、しれません。
プロフィール

だっちゃん

Author:だっちゃん
リンクについて

ブログ検索
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
過去ログ
リンク
RSSフィード
全記事(数)表示
全タイトルを表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。