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YOUNG AVENGERS:Side Kicks


 服者カーン。30世紀に生を受けたその男はタイムマシンを使い、多くの時代を旅してきた。古代エジプトでは後にXメンと深い因縁を持つことになるアポカリプスの誕生に間接的に関与し、地球最強のヒーローチームアヴェンジャーズや、地球最初のヒーローチームファンタスティック4とは幾度も刃を交えてきた。
 一方、彼と戦いを繰り広げてきたアヴェンジャーズはスカーレットウィッチの暴走によりチームが事実上の解散に追い込まれていた。
 そんな時期に、とあるヒーローチームが俄かに姿を現し始める。
 ハルクやアイアンマンに酷似した容姿を持つ彼らは、デイリービューグルによってこう命名された。

 ヤング・アヴェンジャーズ――

YOUNG AVENGERS #1
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 ソーのような雷を操る少年。アイアンマンよりも明らかに進んだ技術で作られたアーマーで活動する少年。〝理性〟のあるティーンのハルク。そして、キャプテンアメリカのかつての相棒バッキーそっくりのコスチュームを来た少年。どこからともなく現れた彼らは、〝ヒーローらしく〟火事からマンションの住人を救ってみせた。
 だが、彼らの素性は謎に包まれている。デイリービューグルの編集長J・Jはパワーマン――ルーク・ケイジの恋人にして彼の子供を妊娠中のジェシカ・ジョーンズを呼び出して彼らの招待について議論していた。ジュエルというヒーローとして活躍していたジェシカは、アヴェンジャーズとも面識がある。だが、ヤングアヴェンジャーズの存在はまったく知らなかった。そもそも、アヴェンジャーズはスカーレットウィッチの暴走によって解散しているのだ。
 ヤングアヴェンジャーズがアヴェンジャーズに憧れたファン集団であると判断したJ・Jは、ジェシカに彼らへのインタビューを要請した。かつてヒーローであったジェシカなら、ヤングアヴェンジャーズもインタビューに答えるだろう思ったからだ。

 ジュエルとしての過去――というよりも、コスチュームを思い出したくないものと考えているジェシカにとっては先の思いやられる仕事であった。そんな彼女のもとにアイアンマンとキャプテンアメリカが姿を現した。用件は、ヤングアヴェンジャーズについて。(ジェシカは彼らと面識があり、デイリービューグルに勤務しているため)

 バッキーを第二次大戦中に失っているキャプテンアメリカは、ヤングアヴェンジャーズの存在を快く思っていなかった。ヒーローとして活動するには、彼らは幼すぎるからだ。ジェシカと、ヤングアヴェンジャーズがヘマをしでかさない内に説得すると意志を確認しあったキャプテンアメリカとアイアンマンは一緒に引き上げていく。

 その晩……とある結婚式場に強盗が押し入っていた。横暴に振舞う強盗にも、ケイトは恐れを抱かない。この式場にいる全員で取り掛かれば、こいつらなんか倒せるわよと強気の発言。ところが、それを聞きつけた強盗が彼女に銃を突きつける。俺たちには銃があるんだぞと。
 その時、四つの人影がステンドグラスを突き破って内部に突入してきた。

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 ヤングアヴェンジャーズだ。
 バッキーそっくりの少年、パトリオットは星を象った武器で強盗と戦い、ソージュニア――アスガーディアンは電撃で戦う。ハルクリングやアイアンラッドも加えた四人で強盗を圧倒していくはず……だったが、アスガーディアンの放った雷が式場内に火をつけ、アイアンラッドがその消火活動に追われている内に、残りの三人が捕らわれてしまう。
 結局、ヤングアヴェンジャーズは強盗を刺激して状況を悪化させただけだった。アスガーディアンとハルクそっくりのハルクリングは強盗に叩きのめされ、パトリオットはリンチにあっている。このままでは式場の人間全員が殺される。状況を打破するために勇敢な少女・ケイトはパトリオットが放った星型の武器を手にした。ケイトが強盗の隙を突いたことで、状況は好転。一般人の助けなどいらないと腹を立てるパトリオットに、「私へのお礼はどうしたの?」痛烈に言い返すケイトであった

 式場を放火し、人質を危険に晒したヤングアヴェンジャーズをマスコミが取り囲む。その中にはジェシカ・ジョーンズの姿もあった。逃げるようにして立ち去るヤングアヴェンジャーズだったが、今日の事件を巡ってアイアンラッドとパトリオットの間で口論が巻き起こる。
アイアンラッド「もしあの時僕たちが死んでいたら、征服者カーンは野放しになっていたかもしれないんだぞ」
パトリオット「そんな野郎が現れたらの話だ」
アイアンラッド「奴は来る、そして成し遂げる。奴を阻めるものは何もない。だからこそ奴は征服者カーンと呼ばれているんだよ
パトリオット「もし奴が現れるとしたら……そうだな、四人以上は必要だろ。奴を止めるための、〝ジュニアアヴェンジャーズ〟がな。せいぜい頑張ってくれ。俺はもう帰る。おばあちゃんを心配させたくないんでね」
 立ち去るパトリオット。アイアンラッドはハルクリングとアスガーディアンに来るべきカーンとの戦いに備えて訓練を積むべきだと告げ、今日のところはチームを解散する。それぞれの家に帰っていくハルクリングとアスガーディアンだが、アイアンラッドは何故かアヴェンジャーズマンションを訪れる。
 崩壊したアヴェンジャーズマンションでアイアンラッドは「アヴェンジャーズ・アセンブル」と、ぽつりと呟く。その号令をかけるべきチームは、今はもう存在していない。ところが「君のような子供がその言葉を口にするとはね」と、アイアンラッドの背後からキャプテンアメリカ、アイアンマン、ジェシカ・ジョーンズの三人が現れる。彼らはアヴェンジャーズのファン(であると思われる)ヤングアヴェンジャーズがアヴェンジャーズマンション付近に現れるに違いないと待ち伏せしていたのだ。

 ジェシカ・ジョーンズを介して、アイアンラッドはキャプテンアメリカを紹介される。アイアンマンにはアイアンラッドがどこでアーマーを手に入れたのかと聞かれるが、アイアンラッドは「長い話になります」と返す。キャプテンアメリカがふと彼のアーマーに手を触れると、アーマーは意志を持っているかのように形状を変えた。
アイアンラッド「すみません。時折、このアーマーは僕の意志に反応してしまうんです……僕がそう考えるよりも早く」
アイアンマン「サイコキネティックか?」
アイアンラッド「ニューロキネティックです……少しだけ進んだ技術ですよ」
アイアンマン「十年以上は進んだ技術だ」
アイアンラッド「十年ではありません。千年です

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 アイアンラッドはヘルメットを脱ぎ、アヴェンジャーズの主要メンバー二人に告げる。

僕は三十世紀から来ました。その時代の人間は、僕をこう呼びます……カーンと

to be continued YOUNG AVENGERS#2





 ングアヴェンジャーズの結婚式乱入で怪我を負ったケイト・ビショップは父に連れられ、病院を訪れていた。診察の順番が回ってくるのを病院の外で待ちながら、ケイトはパトリオットが残した星型の武器を見つめる。父親が、金にものを言わせて診察の順番を捻じ曲げようとする光景から目をそらすように。

 そんなケイトにキャシー・ラングが声をかける。アヴェンジャーズの一員にしてスカーレットウィッチの現実改変の影響で命を落としたアントマンの一人娘だ。キャシーはヤングアヴェンジャーズを探していた。そこで、ヤングアヴェンジャーズと共にニュースに映っていたケイトに声をかけたのだ。ケイトからヤングアヴェンジャーズが公園の方に飛んでいったと聞いたキャシーは、彼らがアヴェンジャーズマンションに行ったと見当をつけ、立ち去ろうとする。
ケイト「待って、あなたはヤングアヴェンジャーズのメンバーなの?」
キャシー「今は、まだ。でも直に、ヤングアヴェンジャーズになるわ」
 今度こそ立ち去ろうとするキャシーを、ケイトは追いかけた。ヤングアヴェンジャーズに再び会うために。このまま何もしないで生きていくよりは、マシだろうと思って。

YOUNG AVENGERS #2

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 あなたが征服者カーンですって?
 カーンと名乗ったアイアンラッドに詰め寄るジェシカ・ジョーンズ、キャプテンアメリカ、アイアンマン。アヴェンジャーズの宿敵が〝ヤング〟アヴェンジャーズとして活動している。この矛盾に疑問を抱かない方が不思議というものだ。しかもアイアンラッド自身「僕は〝まだ〟カーンではありません」と言う。だが、アイアンマンに促されアーマーの形状を変えたその姿はアイアンラッドではなく、征服者カーンそのものだった
 アイアンラッドは、30世紀からやってきた経緯を話し始める。アイアンラッドは何の力も持たない子供で、不良に長い間虐げられていた。その日も、アイアンラッドは不良に囲まれていた。だが突如、不良の一人が唐突に動きを止める。彼の背後に立っているのは、征服者カーン。カーンは、〝過去の〟自分の喉を切り裂いたこの不良から〝自分〟を守るためにタイムトラベルしてきたのだ。カーンからスーツを提供されたアイアンラッドは、カーンの所業を知ることになる。遺跡からタイムマシンを見つけたこと・そのタイムマシンで過去のエジプトに飛び、アポカリプスを生み出す土壌を創り出したこと・そして――アヴェンジャーズとの戦い
 カーンは不良を殺せとアイアンラッドに命じる。お前に与えたアーマーは、思考そのままに動くと教えて。カーンの残虐性に恐怖を抱いたアイアンラッドは、彼を拒絶した。そしてその思考が、カーンを吹き飛ばし、アイアンラッドを過去へとタイムスリップさせた。
 カーンと互角に戦えるヒーロー……アヴェンジャーズを求めて

 だが、アイアンラッドがたどり着いた時代にはアヴェンジャーズが存在していなかった。スカーレットウィッチの暴走によって、チームが解散した後だったのだ。アイアンマン――トニー・スタークに面会を求めるも相手にしてもらえず、アイアンラッドはスターク社の倉庫に忍び込んだ。何か、カーンとの対決に役立つものがあるのではないかと考えて。そこでアイアンラッドは、思わぬ物体との出会いを果たすこととなる。倉庫の奥に放置された、その残骸の名は――ヴィジョン。スカーレットウィッチの、かつての夫である。

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 その頃、帰宅途中のハルクリングとアスガーディアンは街中で暴走車に喰らいつくパトリオットと遭遇する。彼は違法な薬を売りさばく犯罪者を発見し、単独で戦っていたのだ。何のスーパーパワーも持たないにも関わらず。ハルクリングとアスガーディアンに助けられるパトリオットだが、またも自分の実力のなさを認められない。アイアンラッドの言うように、カーンと戦う準備が出来ていないことを。そんなパトリオットを、「お前にはまだ仲間でいて欲しいんだ。もしカーンが攻めて来たら、ありとあらゆる助けが必要になる」とハルクリングがいさめ、アヴェンジャーズマンションへと向かうのだった。

 アヴェンジャーズマンションには、ケイトとキャシーがいた。キャシーは父が残したユニフォームとヘルメットを探すつもりだった。それさえあれば、新たなるアントマンとして、父の遺志を継いでヒーローとして活動できるからだ。マンションに入る前に、父の死亡を示す傷跡――地面に空いた大穴を見つけたキャシーは、思わず涙を流してしまう。キャシーが泣き終える頃、ハルクリング・アスガーディアン・パトリオットの三人が現れる。
 相変わらずケイトに助けられたことを認めようとしないパトリオットは、ヤングアヴェンジャーズへの加入を求めるキャシーをも突っぱねた。何の力も持っていないからと。父の残したヘルメットとユニフォームがあればパワーを手に入れられると主張するキャシーだが、パトリオットは聞く耳を持たない。それどころか、キャシーの腕をつかみ、強引にこの場から返そうとする。怒ったキャシーは母仕込みの護身術でパトリオットを軽々と投げ飛ばし、「私は何処へも行かないわよ!」と叫んだ。
キャシー「父さんはアヴェンジャーズだった。ここが父さんの家だったのよ。そして、私の家でもあった。でも、父さんは死んだ。私には父さんが残したものを引き取る権利があるわ。あなたが誰で、どんなパワーを持っていようと、私はここを離れない!」

ケイト「キャシー……あなたって、何のパワーも持っていないのよね」
キャシー「そうよ、だから何!?」
ケイト「……あのね、私にはとてもそんな風には見えないの」

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 キャシーはケイトを見下ろした。そう、見下ろした。いつの間にか、彼女の体は巨大化していた。何のスーパーパワーも持っていないのに、イエロージャケットやゴライアスのように。

to be continued YOUNG AVENGERS #3




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 ィジョンだと!?
 破壊されたかつての仲間の名をアイアンラッドから聞き、驚きを隠せないアイアンマン。ヴィジョンは復旧が不可能なほどに破壊されていたはずだ。ヴィジョンとアイアンラッドが〝出会う〟ことなどありえない。そう、実際に彼らは出会っていない。
 アイアンラッドは、ヴィジョンのOSとデータを自らのアーマーにダウンロードしていたのだ
 アイアンラッドが説明を終えると同時に、アヴェンジャーズマンションの外で轟音が巻き起こる。
 カーンが自分を狙いに来たのだと考えるアイアンラッドだが……

YOUNG AVENGERS #3

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 轟音の正体はキャシー・ラングだった。巨大化した彼女は、そのまま意識を失ってしまったのだ。外にかけつけたキャプテンアメリカは、キャシーの巨大化が感情の昂ぶりに起因していたことに気づき、彼女を落ち着かせる。
 体を元のサイズに戻したキャシーは新しい服(服が破れたため)を手に入れるため、父の部屋にアイアンマンに付き添われていった。

 二人が部屋に行っている間、アイアンラッドはキャプテンアメリカにヤングアヴェンジャーズを紹介した。彼らヤングアヴェンジャーズは、「アヴェンジャーズフェイルセイフプログラム」によって集められたメンバーだった。そのプログラムはヴィジョンが独自にくみ上げたもので、万が一アヴェンジャーズに何かが起きた時のために、次なるアヴェンジャーズ候補となる少年・少女たちのデータを集めたものであった
 キャプテンアメリカにそれぞれの素性を明かそうとするヤングアヴェンジャーズだが、パトリオットは一般人のケイトがいるから駄目だと言い張る。ヒーローは理由があって、素性を隠しているのだからと。またも始まったパトリオットとケイトの口論をキャプテンアメリカが仲裁し、ケイトが外に出て行くと、ヤングアヴェンジャーズの自己紹介が始まった。

 アスガーディアンの名はビリー・カプラス。ハルクリングの名はテディ・アルトマン。二人に共通するのは、その力のルーツを彼ら自身も理解していないということだった。残るパトリオットはキャプテンアメリカを前にして、憮然とした態度をとっていた。キャプテンアメリカに「何故、バッキーと同じコスチュームを着ているんだ?」と問われると、パトリオットは「あんたは〝初代キャプテンアメリカ〟への敬意を忘れている」と指を突きつけた。

 真のキャプテンアメリカ――イサイア・ブラッドリィ――ブラックキャプテンアメリカを忘れていると。パトリオットのコスチュームはバッキーを真似たものではなく、彼の祖父・ブラックキャプテンアメリカを模したものだったのだ。

 その頃、キャシーは父が残したユニフォームに身を包んでいた。長年、父から肉体を拡大・縮小させるピム粒子に影響を受けていた彼女は、いつしか父と同じ能力を獲得していた。あとは蟻と会話の出来るヘルメットさえあれば、アント・ガールになれる。だが、ヘルメットはアイアンマンが隠していた。
キャシー「私に返してくださいますよね? ねえ、お願い、ミスター・スターク」
アイアンマン「すまない」
キャシー「でも……」
アイアンマン「君の人生を意味のないものにさせるわけにはいかない
キャシー「私の父の人生が無駄だったっていうんですか?」
アイアンマン「君のためにはこうするのが一番なんだ」
キャシー「だから私はアントガールになれない……?」
アイアンマン「君が若すぎるからだ。そして、危険すぎる。もし君に、アントマンと同じことが起こったら……」
キャシー「事故だったんでしょう」
アイアンマン「殺されたんだ。私の罪だよ、キャシー……アヴェンジャーズの活動は多忙を極めた。お互いに気遣うことすらないほどにね……そして私たちは過ちを犯した。裏切りと恨みを、仲間に刻んでしまったんだ。その仲間、スカーレットウィッチは力を暴走させ、ヴィジョンやホークアイ……君の父親を殺した」

キャシー「でも、それならあなたの罪ではありません……」
アイアンマン「私の罪だ。私の罪が、アヴェンジャーズを滅茶苦茶にしたんだ。キャシー、頼む。家に帰ったら、そのユニフォームを脱いでくれ。私は君の父を失った。君まで失うわけにかいかないんだ

 イサイア・ブラッドリィはホワイト・キャプテンアメリカを生み出す前の実験台として超人兵士実験を受けた黒人兵士だった。パトリオットの今までの態度や、ヤングアヴェンジャーズとして活動する志に理解を示すキャプテンアメリカだが、若すぎる彼らを解散させようという意志は変わらなかった。ヤングアヴェンジャーズがそれに異を唱えようとした時、またも外で地響きが起きる。キャシーではない。彼女はアイアンマンと共に室内に戻ってきたからだ。

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 マスターはどこだ!?
 外壁を破壊して内部に侵入してきたのはカーンの人型兵器だった。彼はマスター――アイアンラッドを探していた。しかも彼を攻撃すると、無限に増殖していくために誰も身動きが取れなくなる。やむなくアイアンラッドが自分がカーンだと名乗り出ると、カーンの兵器は主人へとシグナルを送り始めた。アイアンラッド――若きカーンの居場所を主に知らせるために。
 カーンの襲来は、間近だった

 アイアンマンは、装備なしで君らの実力が見たいとヤングアヴェンジャーズからアイアンラッドのアーマーなどを取り上げ、トレーニングルームに閉じ込める。彼の真意は、ヤングアヴェンジャーズの両親に連絡をつけ、無事に家に帰すことにあった。子供を危険に晒すわけにはいかない。たとえ、アイアンラッドが「もし僕らがカーンを止めることが出来たなら、この時代に留まりますよ。そうすれば、僕はカーンになることもない。あなたのようなヒーローになるんです」と言おうとも。

 キャプテンアメリカらとアイアンマンが、ヤングアヴェンジャーズの連絡先(もちろん、保護者の)やアイアンラッドの話の真偽について話し合っていると、どこからともなく声が響いてきた。

おやおや、誰について話しているのかな……?

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 戦いで破壊された壁を乗り越え、彼は現れた。征服者、カーン
さあ、悪魔のお出ましだ……

to be continued YOUNG AVENGERS #4




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 ーン、未来の自分自身を恐れてアヴェンジャーズに助けを求めにやって来たアイアンラッド。だが、彼がこの時代に長く留まるほど歴史は歪んでいく。今ある世界を、アイアンラッドの仲間――ヤングアヴェンジャーズをも消失させてしまう。更に、カーンとアイアンラッド、同一人物が同一時間軸上に存在していることで、タイムパラドックスが発生しようとしていた。先ほどの攻撃で行方をくらませたままのキャシー・ラングにアイアンラッドは心を痛めるが、二人(アイアンラッドとカーン)が戻れば、全ては元の状態に戻るという
カーン「さあ、急ぐぞ。もしもお前が友を想うのなら……

アイアンラッド「……行こう

YOUNG AVENGERS #5

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 カーンと共にアイアンラッドが30世紀に帰還しようとしたその時、体を縮小させて隠れていたキャシー・ラングが飛び出してくる(ピム粒子を持つ彼女は体の拡大・縮小を行える)。アイアンラッドを行かせまいと、キャシーは機会を伺っていたのだ。キャシーはカーンをタイムストリーム(正式名称不明。タイムトラベルするための扉のようなもの)に突き飛ばすが、彼女もまたタイムストリームに飲み込まれそうになる。間一髪のところでアイアンラッドに助けられたキャシーは、自分でもよく分からぬ内に、彼にキスをしてしまう。

 カーンを追い払ったものの、時間旅行者である彼は再びこの時代に戻ってくる。また、キャプテンアメリカやアイアンマンを助け起こしたところで、彼らがアイアンラッドをカーンに引き渡すのは目に見えていた。ヤングアヴェンジャーズの面々が意識を取り戻しつつある中、アイアンラッドが口を開く。僕は行くよ――と。そうすれば、全てが元に戻るからと。だが、アイアンラッドが去れば、ヤングアヴェンジャーズの存在自体が抹消され、メンバーは互いの顔も忘れてしまうかもしれなかった
 キャシーとパトリオットに強く反対されたこともあり、アイアンラッドは一先ずビリーの家に身を隠すことになった。カーンに行方を知られぬよう、アーマーを脱ぐアイアンラッド。ところが、アイアンラッドが逃げる前に、カーンが舞い戻ってきた。キャプテンアメリカらを人質に取る征服者カーン。アイアンラッドは彼に従おうとするが、パトリオットに促されてその場から走り去ることになった。カーンと対峙する、アイアンラッド抜きのヤングアヴェンジャーズ。
パトリオット「皆、振り返るなよ。今こそ、俺たちの力を見せてやるんだ。サイズチェンジ(キャシー)・変身(ハルクリング)・呪文(ビリー。時折、呪文を使える)……」
カーン「お遊びは終わりだ、餓鬼どもが」
パトリオット「そいつは違うぞ、カーン。戦いはこれからだ!

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 ついに始まったカーンとの決戦。だが、カーンの持つレーザーライフルは強力無比。ケイトはパトリオットに窮地を救われる
パトリオット「大丈夫か?」
ケイト「私を……助けてくれたのね」
パトリオット「これで貸し借りなしだろ?
ケイト「そうみたいね。認めたくないけど」
 カーンを倒すには、武装を無力化させるしかない。30世紀の武装に対抗するために、パトリオットは彼らが所有する30世紀の兵器を利用しようと考える。アイアンラッドのアーマーであるヴィジョンのプログラムを稼動させ、アーマーを動かそうとしたのだ。だが、カーンがアーマーにどんな機能を仕込んでいるか分からない。パトリオットはアーマーの利用を諦め、ビリーに「呪文でカーンのフォースフィールドを消してくれ」と指示を出す。
ビリー「だけどよ、こんなに騒々しくちゃ呪文に集中できないぜ……できっこない」
ハルクリング「目の前のことは忘れるんだ。自分の成すべきことに集中しろ」
ビリー「カーンのフォースフィールドを無効化させる……」
ハルクリング「もう一度言うんだ」
ビリー「カーンのフォースフィールドを無効化させる、カーンのフォースフィールドを無効化させる、カーンのフォースフィールドを無効化させる、カーンのフォースフィールドを無効化させる……
 ハルクリングの力を借りて意識を集中させたビリーは、カーンのフォースフィールドを打ち破る。その隙にケイトが倉庫から拝借したホークアイの矢で、カーンのアーマーを射抜いた。時間移動の装置を狙って放たれたその一撃は見事に命中し、カーンのアーマーは機能を停止する。

 だが、カーンは征服者と呼ばれるほどの男。アーマーがなくとも、その強さはヤングアヴェンジャーズを遥かに凌いでいた。パトリオットとケイトをあっという間に打ちのめし、一挙に形成を逆転させる。そこへ、アイアンラッドが姿を現す。アーマーが破壊された今、カーンはアイアンラッドのアーマーが必要だ。アイアンラッドはアーマーの引渡しを条件に、ケイトを解放するのだが……彼は、アイアンラッドではなかった。
 ハルクリングが、アイアンラッドに化けていたのだ。再び始まるヤングアヴェンジャーズとカーンの戦い。
カーン「まだ理解していないようだな。もしこの私が死ねば、貴様らが知るこの世界も共に滅びるのだ。そう、だからこそ……今日の私は誰にも殺せない。殺してはならんのだ。子供をいたぶる趣味はないが、聞く耳を持たんのなら仕方あるま――」

 ケイトから奪い取った剣を掲げたカーンの背中に、一筋の光線が突き刺さる。
 攻撃の主は……

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 我が名はビジョン――アイアンラッドのアーマーにプログラムされたヴィジョンが自立起動を果たしたのだった。カーンを圧倒するヴィジョン。しかし、彼が依代としているのは、カーンが開発した最新のアーマー。カーンはアーマーの全てを知り尽くしている。ヴィジョンを緊急停止させ、カーンは抜け殻となったアーマーに身を包む。征服者カーンの復活だ。
カーン「さて、貴様らを殺す前にもう一度だけ聞いてやる。アイアンラッドは、どこだ?」
 ヤングアヴェンジャーズにライフルを突きつけるカーン。気絶から立ち直ったキャプテンアメリカがカーンを止めようとするが、アイアンマンやジェシカ・ジョーンズもろとも撃ち抜かれ、死亡する

カーン「さぁて、次に死にたいのは誰かな?」

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 お前だ――カーンの体から突き出る一本の剣。涙を流しながらカーンを突き刺したのは、アイアンラッド。ハルクリングではない、正真正銘のアイアンラッドがカーンを殺した。自分自身を。

 カーンの死は、世界の死を意味するというのに――

to be continued YOUNG AVENGERS #6




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 服者カーンは、死んだ。若き自分自身――アイアンラッドの手によって。アイアンラッドの行動に戸惑うヤングアヴェンジャーズ。カーンを、カーン自身の手で殺したら歴史はどうなってしまうのか。
 アイアンラッドは言う。カーンは僕の可能性の一つに過ぎない。だから、カーンが死ねば全ては元に戻るだろうと
 事実、キャプテンアメリカらの遺体はどこかへ消えうせていた。廃墟と化していた周囲の町並みは元通りに復元されていく。だが、ケイト・ビショップは元に戻ったはずの世界であるものを発見する。
 それは、アヴェンジャーズの墓だった

YOUNG AVENGERS #6

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 地球最強のヒーローチーム・アヴェンジャーズは全滅した。歴史がどう変わったのか、それは誰にも分からない。確かなのは、アヴェンジャーズが消滅した……その事実だけだった。パトリオットは苦悩の表情で、アイアンラッドに元の時代に帰るように勧める。そうすれば全てが元に戻るからと。
 一方、キャシー・ラングは父の墓を探していた。だが、墓はどこにもなかった。この世界では、父は今も生きているのだ。期待を抱くキャシーだが、「もしもキャシーの父親が生きていたとしても、アヴェンジャーズでないのならキャシーの母親と出会うことはない。つまり、キャシー自身の存在が間もなく消滅するだろう」とビリーに突きつけられる。
 それはキャシーだけの問題ではなかった。ビリーとハルクリングは何らかの形でアヴェンジャーズとの深い関わりを持っている。それ故に、ヴィジョンにヤングアヴェンジャーズ候補として選出されたのだ。ビリーとハルクリングも消失する可能性があるというわけだった。
 ヤングアヴェンジャーズがとるべき道は一つ、アイアンラッドを30世紀に帰還させることだった。ヤングアヴェンジャーズを結成したこの善良な少年を、悪魔の如き征服者カーンにするために
 ヤングアヴェンジャーズとしての全ての記憶を封印しようと、ビリーが呪文を唱えるが、カーンになりたくない一心でアイアンラッドは彼に殴りかかる。その瞬間だった。ビリーの姿が消えてなくなる。逆上したハルクリングがアイアンラッドに掴みかかるが、彼もまたその存在を抹消されてしまうのだった。

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アイアンラッド「僕はなんてことを……」
キャシー「いいのよ、大丈夫だから……でも、あなたは帰らなきゃいけないの
アイアンラッド「そうだね……分かってる」
 アイアンラッドはアーマーをヴィジョンとして起動し、この時代に置いていくことにした。持ち帰ったアーマーがどんな影響を歴史にもたらすか分からないからだ。再起動したヴィジョンはタイムストリームを開く。アイアンラッドとの別れの時が迫っていた。

アイアンラッド「僕は征服者カーンとなる。その時僕は、何も覚えていないだろう。だから、お願いだ……僕のことは忘れてくれ
キャシー「私たちは絶対に忘れないわ」

 キャシーを抱きしめ、アイアンラッドはタイムストリームに足を踏み入れる。征服者カーンとなり、歴史の歪みを正すために。


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アイアンラッド「僕は本当にヤングアヴェンジャーズが好きだったよ

 こうして、ヤングアヴェンジャーズの結成者は30世紀へと帰還していった。
 歴史は再び元に戻り、ヤングアヴェンジャーズはバラバラになるはずだった。だが、キャシーやパトリオット、ケイトにはヤングアヴェンジャーズとしての記憶があった。一方、歴史から存在を抹消されたキャプテンアメリカ・アイアンマン、ハルクリング、ビリーらは以前の状態のままで復活する。歴史は、カーンとキャプテンアメリカらが遭遇した時にまで戻ったのだった。

 全てが元に戻ったものの、キャプテンアメリカは相変わらずヤングアヴェンジャーズをヒーローチームとして認めようとしなかった。彼らの両親の了解なしでは、いかなる活動も認められないと。装備を取り上げられ、悲しそうに去っていくヤングアヴェンジャーズを見送りながら、キャプテンアメリカは「私たちは正しいことをした」と呟く。だが、もうすぐ母となるジェシカ・ジョーンズは一人浮かない顔だった。今夜、誰よりもヒーローらしかったのは、ヤングアヴェンジャーズだったのに。

 数週間後、私服姿のヤングアヴェンジャーズが街中に集っていた。浮かない顔の男三人組・パトリオット、ハルクリング、ビリーに、キャシーとケイトはにこやかに話しかける。
 キャプテンアメリカやアイアンマンが出来るのはせいぜい、両親に事実を知らせるくらい。無理矢理自分たちをねじ伏せることなど出来ないのだと。そう望む限り、私たちはヤングアヴェンジャーズでいられるのだと

 それでも浮かないパトリオットたちを、ケイトは父親が放置した廃倉庫へといざなう。その道すがら、ビリーはウィキャンというコードネームを得る。(キャシーはスタチュア。ケイトはホークアイと呼ばれるのを嫌がるが、今現在の彼女のコードネームはホークアイで通っている)

 倉庫にはケイトが父親の財力をこっそり利用して作り上げたヤングアヴェンジャーズの装備とコスチュームが揃っていた。

ビリー「(コスチュームに袖を通しながら)これって、俺らの親にバラすってことだよな。俺ら、スーパーヒーローなんですって」
ハルクリング「要点だけは伝えておくべきだろうな」
キャシー「私たちが両親に全てを伝えたとしても……」
ケイト「キャップたちが私たちの活動を許す理由にはならないわね」
パトリオット「彼らは賛成しないだろうな。だけど、俺たちを止めることなんて出来やしない!」

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YOUNG AVENGERS SIDE KICKS end……to be continued YOUNG AVENGERS #7

ヤングアヴェンジャーズ ギフトパック

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