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WORLD STORM:GEN13 #1

年、DCコミックスのワイルドストームレーベルからWORLD STORMというシリーズが開始されました。WETWORKS、DEATHBLOW、GEN13、AUTHORITY、STORMWATCH、THE MIDNIGHTER、WILDCATS、そしてWOROLD STORMの八タイトルからなる一大シリーズで、様々な理由で一度はアメコミ界から姿を消したヒーローたちを新たな視点で語りなおすシリーズです。日本で最も有名なアメコミアーティストの一人、ジム・リーが主導となっている模様。彼自身も筆を取っており、かつてイメージコミックスで生み出したWILDCATSに再び息を吹き入れています。
 今回紹介するGEN13もジム・リーがライター(話を考える人のこと)を務めていましたが、新生GEN13に彼は関わっていないようです。

WORLD STORM:GEN13 #1

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 やめて、私を家に帰してよ。やめて、ステファン――深夜、一人の少女が車内で男にせまられていた。悲鳴をあげても、誰の助けも来ない。そんな車内の様子を、まるでショーでも眺めるように観察している一団があった。ドクター・クロスと、その助手たちだ。少女をモニターする彼らの背後には、I/Oの文字が掲げられている。(旧シリーズでは極秘諜報機関)
 やがて、車内に悲鳴がとどろいた。窓ガラスにべったりとつく血。
「だ、誰か助けて……助けてよ。私、私、殺し……助けて」
 ドクター・クロスは眉一つ動かさずに、少女の観察を続ける。車内には大量の血が飛び散っていた。少女にせまっていた男ステファンの血が。血溜まりの中から、ステファンの腕が覗かせる。そして、後ずさる少女の両腕は硬質の金属に形状を変化させていた。その刃が、ステファンを切り裂いたのだ。
 少女を、周囲に待機していた武装集団が取り囲む。
「助けてくれるの? ああ、家に帰りたい……私、彼を……お願い、助けて……」
 取り乱し、涙を流す少女の瞳が最後に捉えたのは、弾丸に刻まれた文字だった。
 GEN13――

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 私が優秀だから、憎まれるの? それとも、憎まれるから私は優秀なの?
 ケイトリン・フェアチャイルドは青あざをこしらえて、家に帰った。いじめられるのは、いつものことだ。いつだって毎日は、最悪だ。

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 落ちる夢を見た……俺は決して墜落しない。
 ボビー・レーンは街のゴロツキに取り囲まれていた。成す術もなく、血を吐いて地面に倒れこむボビー。
 フリーク、そして放火野朗と罵声を浴びせられ、ボビーは放置された。

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 あいつは俺がいただき。風のように素早くやってみせるさ!
 お調子者のエドモンド・チャンはスケボーから転げ落ちる。グランジは誰の心も射止められない。

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 ふしだら、浮浪者、盗人、怠け者、おてんば、馬鹿、悪い子、アバズレ、悪がき。母さん、あたしには名前があんのよ!
 ロキシー・スポルディングは警察署にいた。煙草を盗んだのだ。引き取りに来た母親と口論するロキシー。あんたなんか嫌いだ! 吐き捨て、ロキシーは自室に閉じこもる。顔をうずめた枕に涙が滲んだ。

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 あの人たちみたいに、私は隠れて生きない。
 北米先住民であるサラ・レインメーカーはたびたび、侮蔑的な言葉をかけられる。だが、そんなことはどうでもいい。大事なのは、リズとの会話。ところが、リズはサラの態度を見て「まるで男みたいだわ」と零す。男……サラは表情を曇らせて去っていく。彼女の性的嗜好は、他人とは少々異なるのだ。

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 とある施設内に響く絶叫。GEN11収容区画から漏れ出た雑音だった。ドクター・クロスは助手のミーガンを従えて、廊下を歩いていた。ミーガンから、研究費について上から不満が出ていると知らされるドクター・クロス。金が何だとドクター・クロスはせせら笑った。この研究が上手くいけば、市場に莫大な影響をもたらすことは確実なのだと。それこそ、十六億円程度の研究費など、はした金だ。
 そのためには、ドクター・クロスの研究対象たちを――〝彼ら〟の能力を覚醒させてやる必要がある。最良の手段は、そう……
孤児さ、ミーガン。彼らを孤児にしてやる必要があるな

 サラ・レインメーカーはリズへの態度に自己嫌悪を覚え、ロキシーは煙草に手を伸ばす。ボビーは仕事へ行けと母親からどやされ、エドモンドはソファで居眠り、フェアチャイルドはシャワーを浴びていた。エドモンドを除き、四人は奇妙なコスチュームに身を包んでいた。まるでヒーローのような、妙なコスチューム。しかも彼らは、無意識の内にコスチュームに身を包んでいた。まるで何かに操られるように。また、彼らは原因不明の頭痛に悩まされていた。
 エドモンドの家では、息子を置いて両親が逃げ出そうとしていた。ここにいたら、殺されるからと
 ボビーの家の床には、銃弾が突き刺さる
 サラ・レインメーカーの両親は何の前触れもなく、自殺した
 ケイトリン・フェアチャイルドの母親はある訪問者にドアを開放した。私たちの役目は終わったのよと。その直後、フェアチャイルドの両親は撃ち殺される。
 各家庭の襲撃は、同時に行われた。捕獲されるグランジ、サラ・レインメーカー。

 銃弾を避けながら、ロキシーは母親から真実を聞かされていた。
「ロキシー、聞きな。時間がないんだ。やつらはあんたの怒りと反骨心を求めてる。あたしに、そうさせたように。あんたをなじってばかりいたのは、あんたのせいじゃなかったんだよ、ロキシー。そうせざるを得なかったんだ。あたしはあんたの母親じゃない。そうありたかったけどね」

 家から出て行け! ボビー・レーンの体から炎が噴出し、武装集団を燃やし尽くす。
 運動音痴だったはずのフェアチャイルドは凄まじい怪力で武装兵と吹き飛ばす。
 そんな彼らの様子を観察していたドクター・クロスは十分だと満足げに呟いた。直後、五人の少年少女の頭に激痛が走った。

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 五人は狭苦しい部屋に押し込められていた。誰もが初対面。見知らぬ人間を前にして、両親を失った(或いは失踪した)少年少女たちは、冷静でいられない。刺々しい言葉の応酬が続く中、ロキシーが「うるさい!」と泣き叫ぶ。
ロキシー「あの人は言ったんだ、本当の母さんじゃないって……でも、そうなりたかったって……畜生」
フェアチャイルド「あなたの名前は?」
ロキシー「ロキサーヌ。ロキシーよ」
フェアチャイルド「私の両親もあいつらに殺されたわ。本当の両親だったらだけど。とにかく、私たちは信頼しあわなきゃいけないわ。この状況をどうにかするためにね。皆、いい? ここから始めましょう。私たちの家族のために」
 ロキシーを抱きしめるフェアチャイルド。エドモンド、レインメーカーもそれに続く。
ボビー「おい、俺はおまえらなんかと抱き合わないぞ」
フェアチャイルド「いいから来なさい……オーケー、私たちは生きてる。きっとお互いが必要になる。ここがどこか分からないし、彼らが何故こんなことをするのかも分からない。でもね、ここから出なくっちゃね

 そう言って、四人を抱擁するケイティー・フェアチャイルドにかつての〝いじめられっ子のケイティー〟の面影はどこにもなかった。

to be continued GEN13 #2




 GEN13でした。感想などは明日以降に予定している旧シリーズとの比較にて。




 天羅ブログさん、マックスファクトリー「塵骸魔京 イグニス」レビューです。
 レビューの紹介ありがとうございます!

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