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YOUNG AVENGERS & RUNAWAYS#4

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 を止めるんだ。奴を止めるんだ。
 キューブに捕らえられたウィキャン・ハルクリング・カロリーナ・ザビンの四人。ハルクリングの腹部には、いくつもの裂傷が走っている。キューブの所長がメスで何度も切りつけたのだ。その間、ウィキャンはひたすら呪文を唱え続けていた。ハルクリングから教えてもらったように。だが、ウィキャンの呪文は自己暗示のようなもの。その声が自身に聞こえなければ意味はない。所長に「自分の声だけを遮断する」装置をつけられた今のウィキャンがどれだけ呪文を唱えようと無駄なことだった。
「所長? こちらへ来て下さい。NOH-VARRに問題が発生しました」
 解剖と言う名の道楽を中断された所長は「あのゴキブリは迷惑をかけてばかりだ」と苛立ちを露にする。そんな所長にスクラル星人――ザビンを解剖するか否か尋ねる所員。だが所長はザビンはいずれ目覚めるから解剖には早いとして、その場を立ち去るのだった。

YOUNG AVENGERS & RUNAWAYS#4

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 NOH-VARRと融合したヴィジョンの腕は、通常の方法では切り離せないものだった。NOH-VARRに興味を失っている所長は「お前がここへ来た時、何を言った? 五ヶ月以内に、このキューブを新しいクリー帝国にしてみせるんだろう?」と言い、NOH-VARRを放置した。どうなるか、成り行きに任せることにしたのだ。

 同時刻。キューブの外側に、ニコやパトリオットらが到着していた。楽勝そうだぜと呟くチェイスを、ヴィジョンがたしなめる。キューブは非常に高レベルのセキュリティを誇る施設なのだと。
 一方、その後ろではモリーやスピードが話していた。
スピード「あいつはいつもお前さんに頑固親父みたいに接するのか?
モリー「ううん。ジャートが死ぬ前は、お兄ちゃんみたいだった。でも、今のチェイスは何か……嫌なの」
 その隣では、キャシーに介抱されるヴィクターが相変わらず彼女を口説いていた。キャシーと恋仲にあったアイアンラッドのデータを元にして構成されたヴィジョンは、二人の関係が気が気でならない。
 どうして黙っているのかとパトリオットに問われ、ヴィジョンは二人から視線を剥がす。そして、かつて合衆国政府に捕らえられた際に、合衆国政府機関のすべてのシステムにアクセスできるようになったこと・キューブの制御も可能なことを告げるのだった。だが、そのためにはメインフレームに到達しなければならない。
ホークアイ「ああ、ニコ。怖がる必要はないのよ。そんな風に爪を噛まないで。あなたは初めてかもしれないけど、私たちは前にもこうやって……」
ニコ「怖がってなんかないわ。あんたたちのドロイド君をメインフレームに運んでやるのよ
 ニコの爪から流れ落ちる血。
ニコ「我が血と共に来たれ、古の杖よ……ヴィジョン、あんたって知識をたっぷり持ってんのよね?」
 杖を召還したニコに、ヴィジョンがそうだがと戸惑いつつ答える。
ニコ「あたしはいつも、言葉を知らないから新しい呪文を探すのに苦労してきた。ボキャブラリーを増やす必要があんのよ」

 眠れ、眠れ、眠れ。NOH-VARRの元から戻ってきた所長は、ハルクリングの解剖を続行しようとする。ウィキャンはなんとしてでも彼を止めようと呪文を唱え続けるが、所長はそんな彼を嘲笑う。どうして私を傷つけようとしないのかと。所長は新たなメスを手にし「お前のその甘さを殺してやろう」とハルクリングに近づいていくのだった。

ニコ「プロディジウム・エフォイドって、どういう意味なんだっけ? もう一度教えて」
 ニコの魔法でキューブにたどり着いたパトリオットたち。
ヴィジョン「ラテン語で悪魔を呼び覚ますという意味だよ」
ニコ「すっごいわね。ライブラリから調べるのに、どれくらいかかったの?」
ヴィジョン「僕自身がライブラリだ」
 キューブの所員を蹴散らし、メインフレームに取り付くヴィジョン。キューブの所員からはモバイルディフェンスユニット564の出動が要請される。NOH-VARRだ。NOH-VARRは突如覚醒し、部屋を飛び出していく。

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 ふうむ、無意識にも関わらず変身が解けないとは、素晴らしいものだな。通常のメスを通さない、ハルクリングの頑丈さに驚嘆する所長。だが、決して解剖できないわけではない。涙を流し、呪文を唱え続けるウィキャンに所長は下卑た笑みを向ける。
所長「君はそこで友人が切り刻まれるのを見物しているといい」
ウィキャン「眠れ、眠れ……」
所長「おやおや、もっと他にいうべきことがあるのではないかね?」
ウィキャン「お前なんか、死んじまえ
所長「甘ったれた青春時代の終わりと言うわけだ。君は今、殺人者になることを選んだ。戦争に加担したのだよ」
 優越感に浸る所長の背後で、「戦争が知りたいのか、クソジジイ」ザビンが覚醒する。カロリーナを自由にしたザビンは折れた首を無理矢理直し、所長に迫る。
ザビン「俺は二つの世界で流れる血を見てきた。俺は何世代にもわたって受け継がれる憎しみを見てきた。俺の父親は泣き叫ぶ家族を殺しやがった。俺の目の前で。たった五歳だったってのによ。俺は純粋でもなけりゃ、理想も持ち合わせていない。戦争が見たいんだろ、ジジイ? てめえに戦争ってもんを見せてやる!
 怒りに燃えるザビンの体が、見る見る間に膨張していく。

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スピード「頭を下げろ、皆! こいつぁ、ただで済みそうにないぜ!」
 キューブの職員との乱闘中のヤングアヴェンジャーズとランナウェイズ。
モリー「チェイス?」
チェイス「遊ぶならどっかに行ってくれ、モリー」
モリー「チェイス!」
チェイス「何だよ、モリー!?」
モリー「あれ、誰なの?」
 モリーが指差したのは、壁を失踪してくるNOH-VARR。スピードと遊んでいた彼女は、NOH-VARRを知らないのだ。NOH-VARRは瞬く間にチェイスが操るオールドレースに取り付くと、その体を真っ二つに引き裂かんと力を込める。オールドレースとリンクしているチェイスにも苦痛が走る。モリーがNOH-VARRを食い止めようとするが、オールドレースごと吹き飛ばされてしまう。

 怒りのままに、所長を殺そうとするザビン。その腕を、ハルクリングが押しとどめる。カロリーナにもやめてと懇願され、所長から手を離すザビンだがハルクリングへの失望は隠せなかった。この程度のことも出来ずに、どうやってスクラル帝国を復興させるというのか。一方、ウィキャンは先ほどの自分の発言に対して「あんなのは俺じゃない」と一人思い悩んでいた。
 そんな彼らの元に、ヴィジョンの声が届けられる。システムを完全に把握したのだ。四人はヴィジョンに導かれるままに、走り出す。

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チェイス「モリー、大丈夫か?」
モリー「私、あんなことしてよかったの?」
チェイス「ああ。お前はオールドレースを守ってくれた。よくやったな」
モリー「ごめんね、チェイス。私、凄く眠いよ……」
チェイス「大丈夫だ、モリー。俺がお前を守ってやるから
モリー「うん、知ってるよ、チェイス。チェイスは、私のお兄ちゃんだから……
チェイス「こいつに近づくんじゃねえ。まだほんの子供だろうが!
 パトリオットやホークアイを蹴散らし、迫ってきたNOH-VARRに吠えるチェイス。その瞬間、ヴィジョンが自身とチェイスを融合させ、そのパワーを彼に与える。ハルクリングらも合流し、ヴィジョンのパワーを得たチェイスは戦うのだが、突然力の制御が出来なくなる。NOH-VARRに刺さったままのヴィジョンの腕から、逆制御されてしまったのだ。
 そこへ、自己修復を完了しつつあるヴィクターが接近する。ヴィジョンとの共鳴反応を利用して、NOH-VARRの活動を停止させようというのだ。試みは成功した。「これで終わらせてくれ……」と言い残し、NOH-VARRが活動を停止したのだ。これでキューブにもう用はない。早く逃げようとせかすパトリオットだが、ヴィジョンは「彼を置いてはいけない」とNOH-VARRの側に屈みこむ。NOH-VARRが自分を操ったように、NOH-VARRを正常な状態に戻すためだ

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 すべてが終わり、ヤングアヴェンジャーズとランナウェイズの面々は互いの航空機の前に集っていた。
チェイス「モリー、モリーはどこだ?」
 そこへ、モリーを抱きかかえてスピードがやって来る。
チェイス「てめえ……モリーが消えたかと思っただろ」
スピード「心配しなさんな。彼女を置いていくわけにはいかないだろ。それよりも、モリーに辛く当たるんじゃないぞ。いいな? 彼女はお前を尊敬してるんだ」
チェイス「でも俺は……」
スピード「お前さんは偉大だって、モリーが話してくれたんだよ」
 チェイスのすぐ側では、例のようにキャシーと話をするヴィクターを、ヴィジョンがじっと見つめていた。一方チェイスはキャシーを見て、今までにない胸の高鳴りを覚える。こりゃなんだと驚くチェイスに、ヴィジョンが淡々と語る。
ヴィジョン「このアーマーは僕の意志で操られるものだ。僕と君は完全に融合はしなかったが、感情のフィードバックが起きているんだろう」
チェイス「じゃあこれはお前の感情ってことか!? 俺は……じゃなかった。お前は孤独を抱えてるんだな」
ヴィジョン「僕の兄弟でもあるヴィクターとは、お互いに近づくことも出来ない。そうだね、僕は一人なのかもしれない」
チェイス「そう落ち込むなよ。お前らん中じゃ、一番クールなコスチュームしてるんだしさ」
ヴィジョン「ありがとう……チェイス・ステイン」

 カロリーナが宙を舞い、不思議な光が空を一瞬染める。
ハルクリング「ザビン……君には助けられたな。すまない、そのさっきのことなんだが……」
ザビン「彼女、綺麗だろ?」
ハルクリング「は?」
ザビン「カロリーナさ。あんたも知ってるだろうが、俺は祖国を失った。彼女だけが、俺に残されたすべてなんだ。彼女が俺の生きがいなんだ。彼女は理解しちゃいないだろうが……もし俺があのジジイを殺していたら、俺は彼女を失っていたかもしれない。助けられたのは俺のほうなのかもしれないな、DORREK七世。あんたはやっぱり、俺たちの守護者なんだろうよ

 互いに別れを告げるヤングアヴェンジャーズとランナウェイズ。パトリオットはニコに、自分たちと一緒に活動しないかと持ちかける。だがニコは、友達のところに帰るからとアッサリと提案を跳ね除ける。
パトリオット「じゃあ、君はどうするんだ? 当てもなく歩き続けるだけか?」
ニコ「アドバイスを一つ。もしも世界が狂ってしまったなら、走るのよ。パトリオット。走って、逃げればいい――RUNAWAY

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 こうして、ヤングアヴェンジャーズとランナウェイズ、二つの若きチームは別れた。そんな彼らがキューブの呪縛から介抱したNOH-VARRは、所長を椅子代わりにし、満足げに微笑んでいた。
「我がクリー新帝国へようこそ、所長」

YOUNG AVENGERS & RUNAWAYS END




 ちと疲れたので、感想などは明日。


 関連タイトル
 Runaways vol.1
 Runaways vol.2
 Runaways vol.3
 Runaways vol.4
 Runaways vol.5
 Runaways vol.6
 ※通常のTPBとは違い、日本の漫画の単行本サイズです。サイズが小さい分、値段もTPBより遥かに安いのが特徴。

 Runaways HC vol.1
 Runaways HC vol.2
 ※こちらはハードカバー。値段が張る分、美麗なカバーアートを存分に楽しむことが出来ます。ただし、リリース期間はかなり長いデス。

←YAのTPB。左からvol.1、vol.2
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