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WORLD STORM:GEN13 #2

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 /Oに捕獲されたケイトリン・フェアチャイルドら、GEN13の五人。怪力や炎など、様々な能力を秘める彼らは、とある一室にまとめて閉じ込められていた。未だ能力の開花にいたらない子供たちに、同じ因子を持つ存在と接触させることで、刺激を与えることが目的だった。だが、彼らが手を組んで脱走できないように、両腕には拘束具が取り付けられている。これは、互いが直接に接触しようとすると、電流が走るというものだった
 五人を眺めるドクター・クロスは、他人に触れられない彼らがどのような反応を見せるのか、見ものだとほくそ笑む。彼にとって、GEN13は〝モノ〟でしかない。

WORLD STORM:GEN13 #2

 GEN13が収容された一室……エドモンド・チャンが何処かへ連れ出されてから、長い時間が過ぎようとしていた。
ロキシー「あいつが連れて行かれてから、随分経つよ。あんた、あいつがどうなったと……」
サラ「口を閉じてなさい。連中は私たちの会話を全部聞いてるに違いないわ」
 残された四人は、四隅に散らばっていた。ケイトリン・フェアチャイルドに協力し合おうといわれた彼らだが、元は見も知らぬ他人同士。信頼関係など、生まれていなかった。彼らが協力し合うことはないと分かっているからこそ、I/Oは拘束具を付けているとはいえ、GEN13の子供たちを一室に閉じ込めるという危険を冒してみせたのだ。

 ここは掃き溜めだぜ。そう言って戻ってきたエドモンド・チャンは血だらけだった。マーシャル・アーツの心がある彼は、拘束具を付けられたままの状態でI/Oの兵士二人を気絶させていた。傷は、その代償だ。
「僕らは、君たちの敵になるつもりはない。少々誤解があったようだが、なに、ちょっとしたテストを受けてもらいたいだけなのだよ。君たち自身の安全のためにね」
 兵士と共に入ってきたクロスの同僚、ドクター・パテルは血だらけのエドモンドをまたぎ、にこやかに言った。サラが反感を剥き出しにするものの、パテルは取り合わない。赤毛を連れて行けと、パテルはフェアチャイルドを指差す。彼女を連れていかせまいと、チャンが兵士の足にしがみ付くが、無駄なことだった。

 フェアチャイルドが案内されたのは、奇妙なスタジオだった。てっきり、チャンのように殴られると思っていたフェアチャイルドだが、彼が血だらけで帰ってきたのは抵抗したためだとドクター・パテルが説明する。さらに、フェアチャイルドにモデルになって欲しいと続けるパテル。

 一方、取り残されたGEN13の面々は対立を起こしていた。フェアチャイルドが連れ去られようとした際に、ボビー・レーンが何もしようとしなかったと、チャンが掴みかかったのだ。当然、二人は拘束具から発せられる電流で倒れることになる。
サラ「少しは頭を冷やしなさいよ」
ロキシー「うるっさい! 黙っててよ。あいつら、怪我してるじゃない」
チャン「てめえは彼女を奴らに引き渡したも同然だ。見てただけなんだからな。俺たちゃ、立ち向かうことも出来たんだぞ」
ボビー「馬鹿が。それこそ連中の思う壺だ。金持ちどもの道楽といえば、決まってる。この国を見れば分かるだろう。戦争だよ、スケーターボーイ。俺たちを兵士にしようとしているんだ
 ボビーとチャンの口論が一段落すると、フェアチャイルドが浮かない顔で戻ってきた。
ロキシー「ねえ、彼女、戻ってきたよ。レッド、大丈夫?」
フェアチャイルド「うん……多分、何も、なかった。多分」

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 フェアチャイルドがさせられたのは、コスプレ。様々な衣装に着替えさせられては、写真を撮られたのだ。スーパーガールの衣装までさせるなんて、どうかしている。
 そんな彼女の写真を見て、ドクター・クロスが「これは大して面白くなかったな」と薄く笑う。

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 フェアチャイルドの次に連れて行かれたのは、ボビー・レーン。帰ってきた彼はフェアチャイルドと同じく怪我をしていなかったが、トレードマークであるドレッドヘアを刈り上げられていた。子供たちを弄ぶドクター・クロスが次に下した命令は、ロキシーの射殺。刺激を与え、彼らの能力の覚醒を促そうというのだ。
ロキシー「ちょ、ちょっと、嘘でしょ!」
兵士「命令には逆らえん。せめて、目を閉じておいてくれ」
 ロキシーに銃口を向ける兵士に、ボビーが拘束具を振り上げて近づく。ロキシーとボビーの拘束具が反応しあい、中間に立っていた兵士に電流が流れ込む。その隙をついてチャンが残り一人の兵士を倒す。
 銃を奪い取ったフェアチャイルドは、兵士に命じる。拘束具を外しなさいと。

 興味深いなと、事の顛末を見守るドクター・クロスは笑う。キーボードやモニターを通せば通すほど、人は人間性を失っていく。そんな時代にあって、GEN13の子供たちは自分自身で考え、行動することが出来る。なんと美しいのだろうと。

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 兵士の一人を人質に突き進むGEN13は、I/Oが放った追撃部隊との戦闘に突入する。能力が覚醒したチャン以外の四人は、各々の力を駆使して兵士と戦う。
ボビー「サラ、君は……本気でやっていないな。殺したくないんだろう」
サラ「私は、人殺しになるつもりはない」
ボビー「だが、これは戦争だ。ルールが違う」
 劣勢に経たされるI/Oの部隊。事態を奪回するために招集されたのは、ジョン・リンチ
リンチ「餓鬼は嫌いだ、クロス。這い蹲らせてやる」

 一方、GEN13追撃部隊は全滅の危機に瀕していた。手に負えない彼らを屈服させるために、戦車まで投入する始末だ。だが、それも無駄なことだった。怪力を誇るフェアチャイルドが、単独で戦車を破壊する。活躍する四人を目の当たりにし、チャンは「どうして俺だけ力がねえんだ」と漏らす。その一方で、フェアチャイルドをすっかり気に入っている彼は、戦車を壊し続ける彼女の顔を引き寄せ、いきなりキスをするのだった。

ロキシー「あたしに酷いことさせないで欲しいな。簡単なお願いがあるんだよね。タバコと、出口
 ロキシーはその能力で、兵士の自由を奪っていた。宙に逆さに吊り上げられる兵士に、ロキシーは静かに話しかける。
兵士「特殊な装置を使えば追撃の手を逃れられないこともないが……我々にも制御不能なんだ」
ロキシー「もう一つのお願いは?」
兵士「タバコは吸わないんだが」
ロキシー「あんた、キライだわ」
 その脇では、フェアチャイルドがチャンを押しのけていた。お互いのことをよく知らないのに、こんなことをしては駄目よと。能力が覚醒する前の彼女は、眼鏡をかけた地味な少女だった。

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 兵士からもたらされた情報によって、転送装置の元に辿り着くGEN13。プロトタイプの転送装置を使わせるなと、リンチへとクロスからの命令が下る。
リンチ「了解だ、クロス」
 転送装置を前に、GEN13が気を緩めた隙に、リンチは躊躇なく引き金を引く。銃弾は転送装置に最も近い、小柄な少女――ロキシーへと吸い込まれる。
サラ「この借りは高くつくわよ!」
 だが、リンチも無傷ではすまなかった。サラの電撃が、顔面を直撃したのだ。
 直後、GEN13の面々は転送装置によってワープする。
 右目を失ったリンチは、顔を抑えながらクロスに報告する。あの化け物連中の一人を、狩ることに成功したと。

 街中に飛び出たGEN13。だが、ロキシーは身動きもせずに倒れていた。リンチの放った弾丸が、彼女の背に突き刺さっていた……

to be continued WORLD STORM:GEN13 #3

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