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CIVIL WAR FRONT LINE EMBEDDED #2



 ーパーヒューマン登録制度の施行準備に伴い、スパイダーマンがその素性を明かした。ピーター・パーカー。デイリー・ビューグルでかつてカメラマンとしてスパイダーマンの写真を数多く提供した青年であった。デイリー・ビューグル側のJ・ジョナ・ジェイムソンはこの事実に激怒し、デイリービューグルにてスパイダーマン=ピーター・パーカーを糾弾するのだった。

CIVIL WAR FRONT LINE EMBEDDED #2

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 デイリー・ビューグルの記者、ベン・リッチは兼ねてよりスパイダーマンの素性を知っていた。ジェイムソンを始めとして、一部の人々がピーターを非難しても、ベンには止めようがなかった。今、ピーターを擁護すれば顔が表に出ることになる。それは、新聞記者として致命的なことだった。
 ところが、帰途についたベンを待っていたのは報道陣の群れだった。彼らは取り立てて何の経歴もないピーター・パーカーの情報に飢えていたのだ。
 ベンはうんざりしながらエレベーターに乗り込み、携帯電話を取り出した。
「やあ……ピート。ベン・リッチだ。まいったよ、どうしていいのか見当がつけられない。君のおかげでこっちは大変なことになってるんだ。昔のよしみで、僕に話をしてくれないだろうか。質問が山ほどあるんだよ、ピーター。君の叔母がどうして今回のことを……」
「メイ叔母さんは理解してくれましたよ。でも、こうも言いましたね。しばらくは耐えなければならない、と」
 ベンが天井を見上げると、そこにはピーター・パーカーが張り付いていた。

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 「ブルズアイの正体は誰だ?」
 スーパーヒューマン登録制度をネタにしたコメディー番組が流れるバー。そこでジャーナリストのサリーは、ニューウォーリアーズの元メンバー・ファイアスターと接触していた。
「ミス・フロイド、あの人たちは何もわかってない。登録制度を馬鹿げた冗談くらいにしか思ってないんだわ。でも、彼らはコスチュームを脱ぐこともないでしょう? 登録制度が、あの人たちに何の関係があるっていうの?」
 ファイアスターに対して、サリーはいう。TVショーの一環としてヴィランを倒していた貴方に、彼ら=観客=民衆を責める資格があるのかと。
「私に、本当の名前を明かして友達や家族の生活を滅茶苦茶にしろって言いたいの? 私はこの道を自分で選んだ。でも、家族は違う。それに、突然、お前たちヒーローは危険だって言われても困るわ。私はニトロのせいで、スタンフォードで仲間たちを失った。でも、そんなに危険なことだなんて、思ってもいなかったのよ」
 テレビでは登録制度を馬鹿にした番組が流れ続けている。
「正体を明かせば、家族は危険に晒される。誰も守ってくれないのよ。頼れるのは、自分だけ。でも、守れないかもしれない。皆、そんなことにはおかまいなしなのよ……私にはバイトだってあるのに」
 ファイアスターは大学生だった。学費を稼ぐためにバイトをする傍らヴィランと戦ってきたのだ。だが、守ってきたはずの人々は自分に正体を晒せと求めてくる。
もうファイアスターではいたくない。終わりよ、すべて
 マスクを脱ぎ捨て、ファイアスターは一般人に戻ったのだった。

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 デイリー・ビューグルではジェイムソンが檄を飛ばしていた。ジェイムソンのあずかり知らぬところで行われた、ジョンによるピーター・パーカーの単独インタビュー記事に腹を立てていたのだ。ジェイムソンは、ピーターの行いを裏切りだと捉えていた。完全に臍を曲げたジェイムソンは誰の言葉にも耳を貸さず、「真のヒーローについての記事を書いてやる」と、孤独に呟くのだった。

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「俺が誰だか知ってるか? ヒーローってやつだ!」
 深夜のビルで酒瓶を手にした男が叫ぶ。
「そうさ……俺はヒーロー! 善人だ! だが、一分後にゃ、悪人になっちまう。お偉い役人どもが勝手に決めたデッドラインのせいでな!」
 時刻は十一時五十九分。日付が変わると同時に、スーパーヒューマン登録制度が施行される。プロディジーは登録制度に従うつもりはなかった。自分と同じような人間がどうなるのか、証明するためだ。
 ビルの下に集ったジョンやサリーなどの報道関係者が固唾を呑んで見守る中、アイアンマンが現れる。スーパーヒューマン登録制度の施行に最も積極的なヒーローだ。ビルから退去するよう冷静に勧告するアイアンマンに対して、プロディジーは吠える。この制度は俺たちを真っ二つに引き裂こうとしていると。それでもアイアンマンは根強く説得を試みるのだが、酔っ払ったプロディジーに攻撃されてしまう。

 だが、物事の善悪を決めるのは常に力である。力のないものに、選択権は与えられない。プロディジーは返り討ちにあい、S.H.I.E.L.D.に逮捕される。スーパーヒューマン登録制度による、最初の逮捕者が出た瞬間だった
 崩れ始めた世界を目の当たりにし、ベン・リッチは自問する。

 このツケは誰が支払うことになるのか……我々だ

to be continued CIVIL WAR FRONT LINE EMBEDDED #3...




 つ、疲れた。フロントライン誌は内容が濃くて、読むのも紹介するのも一仕事ですわ。やれやれ。でも、本誌ではクローズアップされなかった「登録制度が何をもたらしたのか」ということについては、この1エピソードを見れば明らかになる構成になってます。

 家族のため、金のため、そして守るべき対象に裏切られたために引退するファイアスター。登録制度に異を唱えた、落ちぶれたヒーローの末路。

 特にプロディジーはシビルウォーが展開していくヒーローVSヒーローを暗示していて、本編と密接に絡んでいることが分かります。本編の副読本としても、単体のお話としてもおススメ。

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テーマ : アメコミ
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